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ALLDOCUBE iPlay 60 Liteの実機レビュー。使って気付いた注意点と良いところ

ALLDOCUBEからAndroid 14搭載のエントリー向けタブレット「ALLDOCUBE iPlay 60 Lite」が登場。ありがたいことに実機を頂いたので色々と触って感じたことを残していこうかと思います。

ちなみに似たような製品が色んなメーカーから出まくる金太郎飴系タブレットなので価格勝負なところがある製品です。執筆時点でAliExpressでの価格は約18,500円となっていました。

使ってみた所感

  • 筐体の質感は結構良い
  • 生体認証使えなくてダルい
  • 画面が粗くて気になる
  • アイコンなどがデカい
  • イジるとタブ向けUIで使える
  • ゲームは動けばラッキー
  • それ以外はそこそこ動く
  • 動画の映像美は微妙
  • 音質は割と良い
  • 価格が15,000円前後が狙い目

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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実機の筐体写真ギャラリー

フルオプでも価格差は30ドル

ALLDOCUBE iPlay 60 Liteの基本セットはショボいんですが、細かくオプションの選択ができるようになってます。(追記:日本のAmazonでは基本セット以外は扱ってないようです。オプションも買うならAliExpressを使って下さい。)ちなみに今回は有り難いことにフルオプションセットを頂きました。

  • 保護フィルム(貼付け済み)
  • 充電器(10W)
  • 充電ケーブル
  • SIMピン
  • クイックガイド←ここまで基本セット
  • 保護ケース
  • 有線イヤホン
  • USB-A→Cアタッチ←ここまでのセットは10ドルアップ
  • キーボードまたはペン←ここまでのセットは20ドルアップ
  • キーボードもペンもセット←30ドルアップのフルオプ

▼保護ケースはよくあるスタンドにもなるタイプです。↓

たまに閉じてもスリープにならないタイプがありますが、これはちゃんとスリープになりますね。

▼イヤホンはUSB-Cで接続するタイプ。音質は微妙でした。あと根本のケースが外れて悲しかったです。品質は悪いです。↓

▼USB-C→Aの変換アタッチメントもオプション品。使ったこと無いので使い道は分かりません。↓

▼スタイラスペンは結構ズッシリしてます。↓

先が丸いタイプと平らなタイプを使い分けられます。キャップはねじ込み式で紛失の心配はありません。使い心地は百均。

▼キーボードは単体のBluetooth接続タイプなので他の製品でも使えます。↓

タッチパッドが無いので地味に不便です。キーピッチが狭いのは仕方ないですがキータッチが安物のそれですね。Dock接続ではなくBluetooth接続なので充電するのが面倒ですが問題なく打てます。まあ激安オプション品だなって感じでした。

これらのオプション品は必要・不要が人それぞれ違うので選べるのは良いと思います。タブレットは画面が大きくて傷つきやすいので最低でもケース付きの10ドルオプションは選びたいところかな?と思いました。

Android 14がデフォルトでプリイン

安価なタブレットは安価なだけあり売りっぱなしの製品が多いです。OSのメジャーアップデートなんて落ちてきた記憶が無いです。あったとしても稀なはずです。

激安系の製品は最近OSをカスタマイズするなど頑張ってるんですが、そうなってくると開発費も増えてしまいます。激安を維持するにはOSをアップデートするよりも新しいOSを載せた製品を新製品として出すほうが現実的なのかもですね。

なので激安系タブレットを買う時は現行のOSを搭載している製品が良いです。

最近でもAndroid 13を搭載する製品が多い(特にカスタマイズOS系)ですが、本機は現行のAndroid 14を搭載しているのが利点です。

日本語化されていない部分がある

日本語化されていない部分が結構ありました。

最近は激安系タブレットもローカライズされている製品が大多数なので、なんだか昔の中華タブレットを触っているみたいで面白いですね。

▼カメラアプリの設定はほとんど英語。↓

こういった部分を面白懐かしく感じるのは僕だけなので、普通の人はただ使いにくいだけです。

ちなみに本機は日本でも発売していますが、日本で売ってるのもこのレベルなんですかね?僕はAliExpressから海外モデルを頂いたのでその点はちょっと分からないです。

たぶんコスト削減のために海外と日本のモデルは同一かと思うんですけど、定かではないので端から日本語化が甘いと思っておいた方が良いと思います。

ゲーム以外の使い方に向いた性能

そもそもタブレット自体がサブ用途で使うことが多いので、特殊な用途でも無い限りミドルレンジで僕は十分ですね。WEBサイトをチェックしたり、動画を見たり、漫画を読んだりする分には必要最低限の動作は確保できています。

▼ミドルレンジなので発熱による性能低下も無いですね。↓

メモリが4GBなんですが、どうせサブ用途でしか使わないので上記のような使い方なら特に問題ない感じです。ストレージをメモリに割り当てる仮想メモリは試してみましたが体感は全く変わらないです。意味有るのかな?と思いました。

最近は仮想メモリを足した容量を平気でメモリ搭載量として記載しているところが多いです。騙されないように気をつけたいと思いました。

▼動作が気になる人は以下もチェックしてみて下さい。SoCが同じなら動きも大体同じです。ALLDOCUBE iPlay 60 Liteも似たような動きでした。↓

Unisoc T606のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

GPUはパワー的に画面表示用でゲーム用じゃないです。なのでゲーム用途で選ぶモデルではないですね。

いつも通り検証はしてみました。

  • 画質は「中」設定
  • フレームレートは60設定
  • 元素爆発×4の高負荷時の下限FPSを測定

なおALLDOCUBE iPlay 60 Liteの原神デフォルト設定は「最低」です。それでは画質を中、フレームレートを60に設定してテストします。

原神で画質「中」にて高負荷時に下限30FPS以上でるモデルは、これまでの検証結果から他のゲームも”楽しめるレベル”で動作するゲーム性能を持っています。ゲームもしっかり楽しみたいという人はこのラインを超える製品をオススメします。

▼高負荷時の下限FPSは13FPSでした。↓

全然駄目ですね。ただ、SoCのランク的にこの動作は普通です。なのでゲームは動くので十分って人向けです。

11型でHDパネルは流石に粗さが目立つ

流石に限度ってものがありますね。

11型でHD解像度は粗すぎて安物感が倍増します。個人的に買うなら11型でHDパネルは無いかなって感じです。

HDパネルを採用することでコストは抑えられている訳なので、画質を気にしないのであれば良いですが、映像美を求めるようなモデルでは無いですね。

気になったのはデフォルトの表示設定のdpが低めに設定されていることです。

dpが低めに設定されているとタブレット向けUIが封印されると教えてもらったんですが、本機はデフォルトだとdpが低いのでスマホみたいなナビゲーションバーが表示されます。

ちょっとイジればタブレット向けUIも使える

dpを開発者オプションからイジってやるとタブレット向けUI(Dock バー)が表示されました。

▼左が標準(561dp)で右が最小幅を650dpに設定したもの。ナビゲーションキー部分がDock バーになっているのが分かるはずです。↓

Dock バーにお気に入りのアプリを表示できる&アイコンを画面に引っ張れば簡単に2画面に切り替えができて便利なので、これ無しだとちょっと使ってられないです。ちなみに読者さんに設定方法を教えて頂きました。ありがとうございます!

暫く使って今のところ変な挙動は見当たりませんがデフォルト状態ではないので、挙動がおかしくなる事も考えられます。使ってみておかしかったら戻して下さい。

最小幅のdpをイジるには開発者オプションから設定できます。

開発者オプションは設定のタブレット情報でビルド番号を連打すると開放され、設定のシステムに開発者オプションが表示されます。タブレット向けUIで使いたいって人は試してみて下さい。

スピーカーの音質は頑張っている

この価格帯のスピーカーとしては頑張っている音質ですね。低音もそこそこ鳴るので日常的に使う分にはなんら不満はないレベルです。

▼スピーカーは横持ち状態で適切なステレオになるタイプです。↓

3.5mmオーディオジャックがないのは個人的に気になりませんでした。僕は長時間使うと言っても精々3〜4時間くらいなので、USB-Cがイヤホンで埋まっても特に困らないですからね。

Bluetoothイヤホンを使う人はちょっと注意が必要です。Bluetoothコーデックが全然対応してないんですよね。僕が試した限りではSBC以外は繋がらなかったです。なぜスペックでメーカー非公開になっていたか分かった気がします。

SBCでもYouTubeで動画を見るくらいなら音の遅延もあまり感じず使えてるんで良しとしてますが、同じSBCでも機器によっては遅延が酷いのもあるので絶対は無いです。遅延が気になるなら潔く有線使ったほうが良いと思います。

動画は見れたらOKという人向け

動画を見たいだけなら特に問題ないです。YouTubeもNetflixもTVerも見れます。コマ落ちも無いので見るだけなら大丈夫です。

映像美を求めるなら微妙です。

そもそもの解像度がHDなのでFHDに精細感は勝てませんね。WidevineはL1ですがHD止まりなので、やっぱりFHDパネルを搭載するモデルと比べてシャッキリ感が低いです。

Netflixユーザーはもう少し注意が必要です。

本機はWidevine L1対応ですがNetflixだけL3です。HDよりも低いSD画質なので、昔のブラウン管解像度を拡大してHDパネルに表示するので汚いです。最近の高解像度テレビで昔のゲーム機をプレイすると粗すぎてビックリするあの感じです。

とは言え、見れたら良いのであれば大丈夫です。

カメラは記録撮影向きの画質

カメラはお値段相応といった感じですね。メモ代わりの記録撮影なら特に問題ありません。激安系タブレットらしい画質なので何も期待しなくてOKです。

▼アウトカメラは1,300万画素で撮影したのが以下です。↓

カメラアプリにはQr codeモードもあるので別途QRコード読み取りアプリは不要です。これも写れば良いという人であればクリアです。

バッテリー持ちは普通

PCMarkのバッテリーテストでは13時間30分とまずまずの結果でした。

バッテリーは8,000mAhを搭載していてスマホと比べるとビックリする大容量ですがますが、タブレットは画面が大きく消費電力も多いのでこんなもんです。充電は10Wしか対応していないので死ぬほど遅いです。

でも激安系なので贅沢も文句も言えないです。潔く受け入れて電池が減ってきたら早めに充電しようと思います。

電子コンパス非対応なのでナビの挙動がおかしい場合がある

こんな大きな11型タブレットをカーナビとして使う人がいるのか謎ですが、カーナビとしては一応使えます。

電子コンパス非対応ですが、Googleマップのカーナビでは進行方向に合わせてマップが回ってくれるので、走行中は特に不満はありませんでした。

停車すると進行方向を見失うのか挙動がおかしくなる場合があります。聞いた話によると設置方法などで改善されることもあるみたいです。

電子コンパスに便乗してセンサー類で注意すべき点はジャイロセンサーにも非対応なことです。なので電子コンパスやジャイロ必須のアプリなんかは使えないです。

ALLDOCUBE iPlay 60 Liteのレビューまとめ

記事でピックアップしているもの以外も色々と良かった点と注意点をまとめてみました。

良かった

  • 必要・不要で選べる充実のオプション
  • 割と質感の良いボディー
  • 輝度自動調整が出来る
  • 音質は同等クラスよりちょっと良い
  • ゲーム以外なら案外サクサク動く
  • ちょっとイジればタブレット向けUIも使える
  • SIMカード対応で単体通信できる
  • GPS内蔵で一応ナビとしても使える
  • Android 14をデフォルトで搭載している

ここは注意

  • 生体認証が使えない
  • 画面が粗い
  • NetflixはWidevine L3
  • カメラは記録撮影向き
  • SIMはソフバン系回線向け
  • 電子コンパス・ジャイロ非対応

激安系タブレットなので多は求められないのは仕方ないです。例えば綺麗な映像で動画を見たいとか、いろんなゲームを楽しみたいとか、少しでも拘りがあるなら選ぶべきモデルではないですね。

拘りがなければ思っていることは大体できます。

動画は見れるし、ゲームも動くものなら遊べるし、WEBページもSNSも普通に使えます。GPS搭載で位置情報もちゃんと取得できるのでナビも使えます。動作自体もストレスを感じるほどではありませんでした。

多くは求めないけれど大体のことができるタブレットをできるだけ安く手に入れたいなら、悪い選択じゃないと思います。

激安タブレットは価格勝負なところがあるので、比較する時はALLDOCUBE iPlay 60 Liteの基本的な仕様で比較すると良いです。

  • Android 14(カスタマイズほぼなし)
  • 11型HD
  • Unisoc T606
  • メモリ4GB
  • ストレージ128GB
  • microSD対応
  • SIMカード対応
  • GPS搭載
  • Widevine L1(Netflix L3)
  • 充電器と保護フィルムが付属

比較対象が同じ仕様なら安いほうを選ぶ、これよりも仕様がちょっと良くてちょっと高いなら悩む・安いならそっちを買う、同じ価格と仕様で付属品が豪華ならそっちを選ぶ、みたいな感じで選んでいけば失敗は少なくなると思います。

金太郎飴系タブレットはどのメーカーも似たりよったりで、メーカー独自の個性はそんなに多くないです。メーカーに拘りが無いなら最後は価格勝負になるのでALLDOCUBE iPlay 60 Liteも頑張って欲しいですね。

セールで15,000円前後で売られていたこともあったので、狙うならこのあたりです。このクラスだと仕様は最低ラインなので、値段がちょっと上がれば色んな製品が射程に入ってきますからね。

ALLDOCUBE iPlay 60 Liteは様々なショップで売っているのでALLDOCUBE iPlay 60 Lite自体の価格チェックも重要です。AliExpressのほうが安かったり、日本Amazonのほうが安かったりと、その時々で安いショップが変わってます。なので、購入する時は色んなショップで価格を確認するのが良いです。

ALLDOCUBE iPlay 60 Liteをお得に買える購入先まとめ

■ALLDOCUBE iPlay 60 Lite(日本)■

初出時価格→30,980円

▼[楽天市場]↓

▼[Amazon]↓


■ALLDOCUBE iPlay 60 Lite(海外)■

初出時価格→154.99ドル

▼[AliExpress(リーベイツ対応!忘れずに)]オプションも選べます。↓

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