回転ずしの迷惑行為にもAI活用。くら寿司がAIカメラを開発
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社会問題化している回転ずし店での迷惑行為ですが、くら寿司がAIで迷惑行為を判断するAIカメラを開発したとNHKが報じています。
人的コスト削減をAIで補う
筆者が子供だったころ、回転ずし店といえば0型の回転レーンの中に板前さんが居て、割と小さな店舗でも5〜6名のスタッフさんが店舗内で対応していることが一般的でした。(汁物は必ずスタッフさんが手運びで持ってきてくれてたなぁ)
あの頃から回転ずしのチェーン店化が進み、少しずつ人的コストが削減されシステムの自動化が加速しました、今は席の予約から案内、注文、会計に至るまで全て自動化されていて、時には全くスタッフさんとやり取りすることなく食事が完結します。
昔は多くの人を雇いスタッフさんや板前さんを置くことで、「監視」と「迷惑行為抑止」を果たしていたんだろうなと今となっては思います。が、システムの自動化による人的コスト削減が既に進みきっている低価格をウリとした店からすると、今からその時代に逆もどりすることもまた、難しい問題でもあります。
そんな事情もあるのかないのか、くら寿司ではAIが迷惑行為を判断するカメラシステムを開発したとのことです。HNKによれば・・・
このシステムでは、1度取った皿を再びレーンに戻すなどの迷惑行為をカメラが検知すると、店舗の管理を担っている本社に警報音とともに通知します。
本社から連絡を受けた店舗の責任者などが、迷惑行為をしていた客に直ちに声がけする仕組みで、会社側が悪質な行為と判断した場合は、警察に通報するとしています。
とのことで、AIが即座に迷惑行為であるかを判断・通報することで、迷惑行為に対して迅速に対処が行えるようになるみたいですね。レーンの中に居る板前さんの監視の目効果を最新技術で補おうという感じでしょうか。
これまでの仕組みでは、加害者がSNSなどに迷惑行為の動画をアップロードして発覚することが多かったのですが、これからは即座に対処され警察に突き出されそうです。
確かにAIを活用することで無くなってしまう雇用もあるかもしれません。しかしながら、既に突き進んで行ってきた人的コスト削減が原因で問題化しているような部分に対しては、AIを活用することである程度補えるのかもしれませんね。
あと、迷惑行為はSNSの普及により発覚率が高くなっており、瞬時に情報が拡散される時代なので特定も容易になっています。もう昔のように内々で謝って済む時代ではありません。「一度やらかせば一発で人生を棒に振る時代」であることを肝に銘じ、人様には迷惑をかけない生き方をしたいものですね。