Lenovo Zhaoyang Tab K10の実機レビュー!使って気付いた注意点と良いところ!
中国市場向けLenovoタブレットといえばXiaoxinを思い浮かべる方も多いと思いますが、Zhaoyang Tab K10というダークホースも忘れてはいけません。Banggoodから本機の提供をいただいたのでレビューしていきます!
余談ですが、Lenovo Zhaoyang Tab K10とほぼ同じ仕様のタブレットは日本ではLenovo Tab M11/B11/K11という名前で展開されていることを念頭に置いておくといいかもしれません!
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
Lenovo Tabらしさを残しつつイマドキのトレンドを押さえたデザイン
最近のAndroidタブレットでは格安モデルでも質感が高いのがスタンダードみたいな流れになっています。消費者にとってはかなり嬉しい流れですが、メーカーからすると筐体に割くコスト諸々を考えると悩ましいところなんじゃないかと妄想しております。
さて、Lenovo Zhaoyang Tab K10の質感はどうなのかというと、イマドキのトレンドであるスクエアな筐体に四角いカメラバンプとしっかりとツボを抑えつつも、背面の上半分はテクスチャ加工されていたりとLenovo製タブレットらしいデザインに仕上がっています。
▼ディスプレイ部分はベゼル幅含めイマドキのタブレットとして平凡なスタイル。↓
▼背面はこんな感じ。「カメラバンプでかっ!!」となるものの、個人的にはダサさみたいなものは感じませんでしたね〜。↓
▼Lenovo Zhaoyang Tab K10の上部はテクスチャ加工がされていること、「Lenovo」ロゴのプレートが配置されていることから、一目でLenovoタブレットだと分かるのはある意味良い点かも!?↓
▼カメラ周辺はテカテカのカメラバンプにレンズがポツンと配置されているLenovo Tab 2024年スタイルをしっかりと踏襲しております。↓
▼右側面の上側にはイヤホンジャックが鎮座しているので、マイフェイバリットイヤホンをお持ちの方もニッコリ。↓
▼左側面は電源ボタンが配置されています。筆者としてはボタンが押しやすい位置にあって嬉しいかも。↓
▼上側には音量ボタンとマイク、MicroSDスロットが配置されていました。↓
▼実測の重量は472gとそれなりの重量でしたが、実際に持った印象ではそこまで重くはありませんでした。↓
▼MicroSDスロットにはパッキンが取り付けられているので、多少の防水機能はあるかも。とはいえIP52止まりなので過信は絶対にしちゃダメですけど!↓
ライトな用途なら問題無し!
搭載しているSoCはHelio G88とミドルレンジ帯のモデルを採用。決してパワフルなプロセッサではないものの、WEB閲覧や動画視聴といったタブレットに求められる最低限の用途では困ることはないはず。
実際にWEBブラウジングや動画視聴も色々としてみましたが、リフレッシュレートも90Hzまで対応しているのは大きいとはいえ特に突っかかる場面もなく快適にこなせました。
動作の快適さは地味〜にメモリ8GB積んでいるってのも効いているのもあるかもしれません。これは国内版(Lenovo Tab M11/B11/K11)には無いアドバンテージですね。(国内で流通している同等モデルはメモリが4GB止まりなので!)
軽めのゲームならギリ大丈夫。込み入ったゲームは考えない方がいい
▼PUBGモバイルを試しに遊んでみたところ、遊べなくはないという雰囲気ではありました。↓
そもそもの話、Lenovo Zhaoyang Tab K10に搭載されているHelio G88はそんなに性能が高いSoCではない(格安タブレットでお馴染みのUnisoc T616よりも少しだけGPU性能が高いだけでほとんど性能は変わらない)ので、重量級ゲームなど負荷がかかる作業は苦手なんです。
したがって、Lenovo Zhaoyang Tab K10でのゲームはライトなソシャゲなどの負荷がかかりにくいものが何とか遊べるくらいで考えておいた方が賢明ですね!
グロロム版でもOTAアップデートが可能!
今回レビューしているモデルは中国版にグローバルROMをインストールした所謂グロロム版となりますが、基本的には無理やりグローバルROMを導入している関係上OTAアップデートが不可能なことが多いんですよね。
▼参考までに今回レビューしているLenovo Zhaoyang Tab K10の情報を「Lenovo Vantage」で表示させてみました。兄弟モデル(というより同等モデル)の「Lenovo Tab M11」扱いですが、本来のROMではない故に購入履歴が辿れない関係上保証対象外の表示が出ています。↓
じゃあLenovo Zhaoyang Tab K10のグロロム版はどうなのか?というと、実はOTAアップデートができちゃったんですよね。
▼興味本位でアップデートを確認してみたところ、ZUI 15の新バージョンが降ってきました。しかもOTAアップデートファイルを拾ってきたのみならず適用まで出来ちゃったんです。↓
上記のように「グロロム版はOTAアップデート出来ない」という固定観念があったので、この現象はビックリしましたし素直に嬉しかったので情報共有しておきます!
顔認証は以前のLenovoタブレットと比べてかなり改善されている!
Lenovo Zhaoyang Tab K10の生体認証は顔認証オンリーとAndroidタブレットではベーシックな仕様となっています。
ただし、筆者としては以前のLenovoタブレットでの顔認証のショボさが頭をチラついていただけあり、正直言って「大丈夫なの?」と思っていたのも事実でした。
今回は実機レビューということで実際に顔認証をオンにして試したところ、以下のような結果となりました。
- 明るい場所での認証:速度、精度ともに及第点
- 暗い場所での認証:明るい場所と比べて遅い時はあるものの、十分及第点
Lenovo Zhaoyang Tab K10にインストールされているZUI 15ではマスク有りでの認証もサポートしているので、その機能もオンにして試してみた結果が以下です。
- 明るい場所での認証:速度、精度ともにマスク無しと同等の水準
- 暗い場所での認証:認証不可
ZUI 15の顔認証は以前のLenovoランチャー時代(YOGA Tab 11などの時)と比べると雲泥の差。顔認証黎明期ならまだしも、最近になってまでこの有様では到底使う気にならなかった顔認証がZUIになってようやく使い物になってくれたという印象です。
マスク有りでの顔認証も思った以上にすんなり出来ているのが驚きでしたが、流石に暗所でのマスク付き顔認証は流石に通りませんでした。マスクの色も関係あるのかと思いましたが、黒色でも白色でも通らなかったのでそもそもアルゴリズム的に難しいのかもしれませんね。
▼そうそう、顔認証を使う際は「持ち上げてウェイクアップ」機能をオンにしておくとシームレスに使い始められるのでオススメです!↓
タブレットとしては及第点なカメラ
この項目ではLenovo Zhaoyang Tab K10で撮影した写真を掲載していきます。タブレットはスマホと比べて劣るイメージがありますが、実際どうなのかを見ていきます。
▼明るい場所ではディティールもある程度保っていてなおかつ鮮やかな写真が撮影できました。↓
▼屋内撮影でも光量を確保できる場面なら鑑賞に耐えうる写真が出力できました。↓
▼光量が極端に足りない場面だとノイズ以前に撮影したモノ自体のディティールが潰れてしまい、あまり見れるような写真ではなくなってしまいました。↓
▼夜間にライトアップされたものを撮影した場合はこちら。ライトアップされている部分が一部白飛びしているので、夜景のディティールは全て再現出来ないものの、それなりには撮れていました!↓
▼インカメラを用いて撮影してみました。光量が確保できているアウトカメラ並みの写真が出力できたので、個人的には上出来かと思っています。↓
以上、5枚の写真を挙げてみた上での筆者の感想としては「タブレットとしては上出来な」カメラだなと感じました。
もちろん同価格帯のスマートフォンなどと比べると少し見劣りする場面はあるものの、記録撮影くらいならとりあえずは大丈夫かもしれません。
タブレットとしては平均的なバッテリー持ち
バッテリー持ちはどうなのかってことで以下の条件でテストしてみました。
- 明るさMAXで30分アニメを1話再生→6%ほど消費していた
- 明るさMAXでAnTuTuストレステスト(45分間高負荷状態でのテスト)→20%弱消費していた
ということで、タブレットとしては至って平凡な減り方ではありました。ただ、スリープ時のバッテリー消費は比較的緩やかなので、1日に数時間程度しか使わない方は充電頻度が低く抑えられるかもしれません。
▼先ほど述べたストレステストの結果を載せておきますのでご参考ください。↓
▼ただし、PD対応の65W充電器でほぼ0%の状態から100%まで充電してみましたが、充電完了まで約4.5時間と速度は遅めでした。充電は就寝時などまとまった時間が取れる時に行う方がいいかも!↓
Lenovo Zhaoyang Tab K10のレビューまとめ!
ここは良かった!
- ライトな用途では困ることのない動きを実現できている点
- 以前のLenovoタブよりも格段に良くなった顔認証
ここは注意!
- 充電完了までが長い
「とりあえずこのタブレットで満足できるでしょ」
Lenovo Zhaoyang Tab K10を一通り使った感想はこれにつきます。
WEB閲覧や動画視聴くらいのライトな用途では困ることのないHelio G88に地味〜に快適さを後押ししてくれる90Hz駆動のディスプレイ、画面の向きで位相も切り替わるクアッドスピーカーなど、ほとんどのユーザーがタブレットに求めている条件をしっかりと押さえた万能選手だと感じました。
もちろん充電時間の遅さなど欠点が無いわけではありませんが、個人的にはかなり満足度高いです。
何せ大体のストアで2.5万円前後、セール時などでは1万円後半〜2万円前後で購入できるので、下手なAndroidタブレットを購入するくらいならLenovo Zhaoyang Tab K10を買った方が断然お得で満足度も高いんじゃないでしょうか。やっぱり現行のLenovo製タブレットがこの価格で買えるのは大きいです。
ということで、「動画視聴用やWEB閲覧にピッタリなAndroidタブレットを安価で買いたい」方や、「Lenovo Tab M11/B11が欲しいけど日本版はちょっと高い」と感じている方は是非とも購入を検討してみては?コイツマジでオススメですよ!