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LinkBudsのレビュー。「周囲の音が聞こえるイヤホン」の新しい選択肢

LinkBuds

Sonyが新型のBluetoothイヤホン「LinkBuds」を発表。2022年2月25日から発売がスタートするんですが、ひと足お先に実機をお借りすることが出来たのでレビューをお届けしますよ!

LinkBudsは流行りの「周囲の音が聞こえるイヤホン」

イヤホンも色々と進化していまして、最近は「周囲の音が聞こえるイヤホン」が大流行。

アクティブノイズキャンセリングを搭載する製品では備えているマイクを使って周囲の音を聞く「外音取り込み」が使えたり、そもそも耳を塞がない骨伝導イヤホンなんかが使い勝手良い!と爆売れしてます。

▼LinkBudsも「周囲の音が聞こえる」というコンセプトの製品。その実力・使い勝手をじっくりチェックしてみたいと思います。↓

LinkBudsはケースも超コンパクト

▼まずはパッケージから。LinkBudsは化粧箱だけでなく本体もリサイクル素材を利用する環境に優しい製品だそう。↓

LinkBuds LinkBuds

▼パカッと蓋を開けると、目に飛び込んでくるケースのサイズに驚かされました。めちゃくちゃ小さい!

LinkBuds LinkBuds

▼ケースを開くには前面のボタンをポチッと押す必要があります。誤ってカパッと開く心配が無かったのはGoodでした。↓

LinkBuds

▼LinkBuds自体のサイズもコンパクト。ケース内に収納しているときはカッチリとはまるので落下の心配もなし。↓

LinkBuds

LinkBudsの装着感は賛否両論

社内でLinkBudsの装着感を試し回ったところ「十分な保持力」と評価する者もいれば、筆者は耳の形が特殊なようでカナル型イヤホンよりも装着感は劣るという評価です。

新しいカタチのイヤホンだし結構良いお値段するイヤホンなんで、出来れば店頭などで装着して試してみたほうが良いかも。

▼装着はドーナツ部分から耳につっこみ上部に備わっているイヤーフックで耳の内側に引っ掛けます。↓

▼イヤーフックは沢山の種類があるんですが筆者は左耳の形が特殊なのか、しっくりくる装着感が得られづらかったのがちょっと残念でした。Sonyさん、筆者の耳のサンプル要りませんか?たぶん特殊な形してると思います。↓

LinkBuds

LinkBudsの顔をタップしての操作は精度良好

▼イヤホンの多くはイヤホン自体をタップして操作するタイプが多いんですが、LinkBudsは顔の耳周囲をタップすることで操作できるんです。↓

使うまでは「反応悪そう」と勝手にイメージしてたんですけど、これが使ってみたら想像以上にちゃんと動いてくれます。耳横をアバウトにタップしても反応してくれるので筆者は操作性について「快適」と感じてます。

先述したとおり、(筆者は)あまり高い装着感を得られていなかったのでLinkBuds自体を触りたくないんです。装着してからイヤホンに触れずとも操作できるのはGoodなポイントでした。

LinkBudsの音質は想像していたよりも良い

音質はその製品の性能にも左右される部分なんですが、ざっくりとジャンルで分けるなら、音質クオリティーはカナル型イヤホン>LinkBuds>骨伝導イヤホンという感じです。

「最高の環境で音を楽しみたい」のであれば、Sony WF-1000XM4一択なんですけど、そもそもLinkBudsは「周囲の音を聴きながら」という「ながら使い」がコンセプトの製品。

そう考えると、骨伝導イヤホン寄りの立ち位置なんですが、その類の方向性であれば音質は頭1つ飛び抜けている感じ。低音も割と出ているし、骨伝導イヤホンよりは音質は断然上。

なので、骨伝導イヤホンは周囲の音が聞こえて良いんだけど、低音スカスカの音質が・・・って感じで音質に不満ある方はLinkBuds良い感じですよ。

AACまでの対応でも良いんじゃないかと思った

LinkBudsのBluetoothコーデックは、SBC以外にAACしか対応してないんですよね。

価格の割にBluetoothコーデックが貧弱だなぁ。って思ってたんですが、そもそもLinkBudsは「常に周囲の音が聞こえている状態」なので、ハイレゾ級の音源再生機器としては適してないんです。

繊細な音なんて環境音でかき消されちゃいます。

ってことで、筆者としてはAACまで対応していればLinkBudsは十分かなって印象ですね。まあ、欲を言えば低遅延のapt-X Adaptiveとか対応してほしかったところですけど。

LinkBudsを使って変わること

まず初めに、音質重視ならおすすめしないです。だって、周囲の環境音が丸聞こえですからね。そもそもLinkBudsは音質重視の方をターゲットではないので音質重視なら繰り返しますがWF-1000XM4です。

では、LinkBudsではどのような体験ができるのか、そのあたりをここで紹介しますね。

BGMに囲まれた生活に浸れる

カフェの心地よいBGMに加え周囲のガヤガヤした感じが好き。って方も結構居るかも知れません。かく言う筆者は、そのような環境も嫌いじゃないです。

LinkBudsでは、「ながら作業」が得意分野。お気に入りのBGMを流しながら周囲のガヤガヤした環境音を聴く、あのカフェのBGMに囲まれた空間をいつでも作れちゃうのはGoodでした。

筆者は音楽を聞くというよりもBGMに垂れ流すことが多いので、そういった感じで音楽を流している方ならLinkBudsは相性が良いんじゃないかと思います。

▼ちなみにSpotify Tap機能を搭載しているので、Spotifyであればスマホ触らずにいつでも再生やプレイリストの切り替えがスマートに出来ちゃいます。↓

自然に会話できるって素敵

「周囲の音が聞こえる」ってことは、自然に会話ができるってことです。

アクティブノイズキャンセリングを搭載する製品の外音取り込み機能は、備えているマイクを通して周囲の音を聞くので自身の耳で聞くリアルな音響とは異なるんですが、LinkBudsは直接周囲の音がドーナツ形状の穴を通して耳に届くので、とにかく聞こえる周囲の音が「リアル」です。

BGM的に音楽を流していても、誰かに声をかけられると気がつくしそのまま会話もできる、荷物の配送でチャイムが鳴っても聞こえる。コンビニでも店員とそのまま会話できる。それも自然な音で。

イヤホン使っていても特段操作を必要とせず普段と変わらない日常シーンに対応できる。これってイヤホンでは革新的な部分じゃないでしょうか。

気まずい動画も何のその。ショート動画と相性バツグン

スマホのスピーカーでショート動画の音を流していると、たまーに家族に聴かれると気まずい動画が流れてきて焦る焦る。

ショート動画はサクサクと動画をスクロールして視聴できるのが良いところなんですが、いつ来るか分からない気まずい動画にソワソワしちゃうんですよね。

そんなショート動画再生ともLinkBudsは相性バツグン。

自分だけしか再生音が聞こえず、しかも家族ともそのまま会話できる。LinkBudsの試用期間中はずっとリビングで(安心して)ショート動画見ながら使ってました。

LinkBudsで注意したいところ

良いところも多いんですが、使ってみて感じた注意点もあったので購入前の参考にしていただけたらと思います。

雑音の多い新幹線や飛行機での利用には適してない

LinkBuds

スマートフォンに接続して音量50%にすると、バンバン音漏れします。

音漏れに関してはある程度想定していたんですが、LinkBudsが苦手なシーンが結構あることに気が付きました。

試用期間中に新幹線に乗る機会があったんですが、走行音の雑音が結構大きいんです。映画を見ようとしましたが音がよく聞こえなかったので音量を大きくしたところ、隣りにいる妻に思いっきり音漏れが聞こえてました。

また、このような環境で音量を上げてしまうということは、イヤホンの音で周囲の環境音をかき消しているわけで、アナウンスなども聞こえづらくなってしまいます。

雑音が多く長時間移動することの多い新幹線や飛行機での利用は相性悪いなって感じたところです。

LinkBudsまとめ

LinkBuds

1週間ほど試用ですが、LinkBudsの魅力は十分感じられました。

とにかく周囲の音が音楽を聴きながらでもリアルに聞こえてくるので、音楽を聴きながら他のことをする「ながら作業」にピッタリ。テレワークの機会もこれまで以上に増えてきたので、リアルの音と融合できるLinkBudsは素晴らしいコンセプトの製品かと思います。

  • テレワーク中に家族の問いかけに気が付かなかった
  • 音楽を聞いてたら配達に気が付かなかった
  • 気まずいショート動画が流れてきて白い目で見られた

こんな感じの方は結構相性の良いイヤホンでしょう。

一方で、騒音の多いシーンでイヤホンを利用することが多いのであれば、直接耳に入ってくる雑音が気になる→音量を上げる→音漏れするし環境音は聞こえづらくなるという微妙な結果になるはず。

利用シーンは選ばなそうで選ぶ製品なんで、その点を知った上で検討してみて下さい。価格は23,100円で2022年2月25日発売です!

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