LUCA Tablet TE101N1-Bのレビュー!不満だった点・良かった点まとめ
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LUCA Tablet TE101N1-Bを購入したので実機を使って分かったメリット・デメリットをレビューでお届けします!
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LUCA Tablet TE101N1-Bの特徴は?
ホームセンター等でお馴染みのアイリスオーヤマがリリースするAndroidタブレット。同時リリースされた3機種の中で本機はエントリークラスの10インチタブレットとして位置付けられています。
▼付属品はこんな感じでした!実は今回手に入れたものはUSBケーブルが付属していなかったので、写真では写っていません。ご了承ください!↓
▼本来の付属品はこんな感じみたいです。充電器は5W対応と最低限で、ケーブルも普通の物っぽいので、別で性能が良いものをお持ちの方はそっちを使ったほうが賢明かもしれません。↓
- 充電器(日本/5W)
- 充電ケーブル(USB-C)
- クイックガイド
LUCA Tablet TE101N1-Bのスペック、ベンチマーク、検証結果まとめ!
背面はカーボン調のデザイン。サイズ感は問題ないが、剛性は相変わらず低そう
▼サイズ感に関してもTCL TAB 10 WIFIと同じようなもので、10インチクラスのAndroidタブレットとしては可もなく不可も無くといったところ。↓
▼背面の質感は以前にレビューしたTCL TAB 10 WIFIと同じようなカーボン調のテクスチャーが施されています。ただし、剛性不足に感じる筐体も同じく引き継いでいるのは難点。指紋跡が目立ってしまう点も変わりません。↓
TCL TAB 10 WIFIのレビューの際にも同じようなことを書きましたが、カーボン調のテクスチャーは悪くないんですよ。でも、そこはかとなくチープな感じがしてしまうんですよね。
今どきの中国中堅メーカーのAndroidタブレットも質感に関してはかなり向上してきているのが現状。
曲がりなりにもエントリークラスのタブレットといえど、大手メーカーであるTCL(製造元)のタブレットが握った時に軋むような剛性の筐体を採用するというのは情けない話ではないかと思います。
手に持った際のサイズ感に関してもTCL TAB 10 WIFIと同じようなもので、10インチクラスのAndroidタブレットとしては可もなく不可も無くといったところ。
▼ベゼルの幅も標準的ですので、あまり野暮ったさは感じにくい+持ちやすさも悪くないですね。↓
▼重量は436gと程々の重さ。これくらいなら持ち運びも普通にこなせるでしょう。↓
各種ボタン配置は以下の通りです!
▼左側面にはType-C端子、MicroSDスロット、イヤホンジャックが配置。コネクタ類は全て左側に集約されていますね。MicroSDスロットは最近流行りのピンでスロットを取り出す方式ではなくカバーを指で外せる方式なのは個人的に嬉しい点です!↓
▼コネクタ類が左側に集まっているからか、右側面には何も配置されていません。↓
▼上部に音量調節ボタン、電源ボタンが配置。電源ボタンの横の穴はマイク用の穴かも。↓
▼下部にはスピーカーが配置されています。スピーカーは全てこの部分に集約されているので、持ち方によっては音が偏ったり、手で塞いでしまうことにより音がこもったりする心配がありそうです。↓
遅すぎて笑えるレベルの性能
動作に関してですが、「酷い」の一言です。画面回転ですらワンテンポ、ツーテンポ遅れるくらいというと酷さは伝わるでしょうか。曲がりなりにも2021年リリースの製品でこれはないでしょう。
▼ゲーミング機能とゲーム動作検証結果でチェックしているゲームであるPUBG Mobileでは、快適動作が見込める「スムーズ+低」でも視点変更のたびにカクついたりと全く話にならないレベルでした。↓
▼今となっては軽めの3DレースゲームであるAsphalt 8はとりあえず遊べました。しかし、Asphalt 8はスペックが低めなFireタブレットでもある程度動くゲームですので、遊べるからといっても性能が高いということでは全くありません。↓
AnTuTuベンチマークでエントリークラスのHelio A22よりも断トツで低いスコアを出していたので予想はしていましたが、快適なゲームライフなどは全く期待しない方がいいですね。これは断言します。
画面回転でもたついたり、フリックによるスクロールが追従しない時があったりと普段使いの動作も結構怪しかったりするので、とにかく動作全般で快適に感じる場面は皆無とハッキリと申し上げておきます。
200万画素と低い画素数のカメラ。カメラ自体の性能も低い
▼屋外を撮影してみました。大体の雰囲気自体は捉えられているものの、葉っぱなどのディティールは完全に潰れてしまっています。↓
▼屋内で撮影。写りは青っぽく暗所もノイズまみれで色合いの鮮やかさや正確さは無いとみていいでしょう。↓
▼インカメラで室内を撮影。色合いも変わらずですが、画角はアウトカメラよりも狭いのかも?↓
以上より、LUCA Tablet TE101N1-Bのカメラは撮影に有利な条件である屋外でもなんだかイマイチな結果だった以上、キレイな写真は到底期待できません。
まだ解像度が低い故のディティールの甘さがあるだけならまだしも、色味がおかしい場面も多々ありましたので、記録撮影すらも怪しいかもしれません。とりあえず写る程度に考えておいた方がよさそう…
Wi-Fiは2.4GHzのみの対応
高画質なストリーミング動画を素早く読み込めることも快適なタブレットの要件になりますが、LUCA Tablet TE101N1-Bはそのあたりもダメ。
というのも、LUCA Tablet TE101N1-BのWi-FiはIEEE802.11b/g/n(2.4GHz)までの対応とWi-Fi 6どころか5GHz帯にも対応していません。
2.4GHz帯はWi-Fiルーターからある程度離れていても電波を拾いやすいとはいえ、電子レンジなど他の電波の干渉を受けやすく、通信速度も遅めなため、2022年現在では5GHzなどとの併用が一般的です。
特にタブレットでのメイン用途の一つに数えられるストリーミング方式の映像視聴などは、音楽などと比べて通信の際に食う容量は大きめのため、5GHz帯を使用するのが理想的なんですが、LUCA Tablet TE101N1-Bは対応していない(2回目)ので、どうしても読み込みに時間がかかりやすくなるのがネック。
確かにディスプレイ解像度は低いので、画質自体は落ちる=動画の容量が控えめになりますが、そうなると電子レンジなどの電波干渉がネックになってきます。
実際に筆者自身も2.4GHz帯で通信している際に電波干渉を受けた経験もあるので、個人的には5GHz対応はマストに近いんですよ。以上の点より、5GHz未対応という点は筆者的にLUCA Tablet TE101N1-Bの大きな弱点になっちゃいますねぇ。
充電速度はかなり遅い
クッソ出力が小さい5W充電器が付属しているLUCA Tablet TE101N1-Bですが、本体自体の出力が気になったので充電時間を計測してみました。ちなみにACアダプターは付属のものではなく、Type-C端子が付いた45W出力ができるものを使用しました。
▼グラフを確認してみると、20%〜100%まで約4時間かかっていた模様。ワァオ!メッチャ遅い!↓
バッテリー容量の割にフル充電までメチャクチャ時間がかかるので、LUCA Tablet TE101N1-Bの充電は寝る時に行った方が良さそうですね。
LUCA Tablet TE101N1-Bはこんなタブレットでした!
- とにかく処理性能が低い
- 筐体がチープ
- Wi-Fiが2.4GHzのみしか対応していない
- 充電時間もメチャ遅い
LUCA Tablet TE101N1-Bですが、処理性能しかり、筐体の品質しかり、タブレットとしてかなり不満が募る製品なのは間違いないです。
実は以前にガルマックスでレビューしたDVDが視聴できるAndroidタブレットのCreato DVT101Bも同じSoC(MT8167B)を搭載していますが、あちらは一応DVDプレイヤーとして使えるという唯一無二の特徴があるのに対し、LUCA Tablet TE101N1-Bはそういった飛び道具もありません。
価格も定価ベースで2万円代前半と高すぎるのも論外です。正直この内容なら1万円台でもいらないかな?悪い意味でモノ売るってレベルではないですね。これならまだTCL TAB 10 WIFIの方が価格も安く、性能も少し良い分マシです。
本機はたまーにAmazonなんかでもセールで1.5万円で売っていたりはするんですが、それでも割高な印象は否めませんね〜。逆に1万円切るなら考えてもいいかな(買いまではいかない)レベルだと思います。
オススメできるターゲットの方も考えてはみましたが、「お金をドブに捨てたい人」か「アイリスオーヤマ製品の熱烈なファン」以外に思いつきませんでした。逆にそうでもしないとオススメできる人が捻り出せないということの裏返しでもあるのですが…
という訳で、筆者から言えることはただ一つ。「これは買うな!」現場からは以上です!