MediaTeKの新型SoCはSnapdragon 865超え?!AnTuTuスコアがリーク!
ベンチマークアプリでお馴染みのAnTuTuより、alpsと名付けられたMediaTeKの新型SoCと思われるスコアが公開。スコアはなんとSnapdragon 865並み!!
搭載CPU、GPUはハイエンド並み!
まず、AnTuTuが伝える仕様によると以下の仕様のようです。
- CPUはCortex-A78×4、Cortex-A55×4のオクタコア構成
- GPUはMali-G77
Cortex-A78は2020年5月に発表された5nm対応のハイエンドモデルですが、GPUは2020年のハイエンドではありません。が、2019年のハイエンドモデルであるMali-G77としっかりハイスペックなものを搭載している模様。
AnTuTuスコアは驚異の62万点台!
さて、お待ちかねのAnTuTuスコアですが、なんと驚異の62万点台をマーク!
なお、発見されたテスト機ではメモリはLPDDR5の8GB、ストレージはUFS 3.1の256GB、画面解像度は2,300×1,080でFHD+相当、ディスプレイのリフレッシュレートは90Hzの組み合わせのようです。
この構成を見ると、ミドルレンジ上位からハイエンドの端末でよく見られる組み合わせになっています。筆者が特に気になったのはメモリはLPDDR5と2020年発表のハイスペックなものを搭載している点。
LPDDR5は前モデルのLPDDR4xから転送速度が50%、電力効率が20%以上も向上しており、バッテリー駆動時間の向上や機械学習機能の強化、5G通信時のボトルネック解消などいい事づくめ。特に機械学習機能や5G通信性能の向上は嬉しいポイントですよね。
ちなみに62万点はガルマックスで収集しているAnTuTuスコアでいうと、Snapdragon 865に匹敵、もしくは超えるぐらいのレベルで、他社のハイエンドSoCのものと同等レベルになっています。すげえ!!
参考までにガルマックスで収集したSnapdragon 865のおおよその平均的なスコアと、今回リークがあったMediaTeK機と同じ8GBメモリ仕様のSnapdragon 865搭載機種の最高スコアを記載します。
▼Snapdragon 865平均スコア↓
- 総合スコア:約58万点
- 3D(GPU)スコア:約22万点
▼メモリ8GB搭載Snapdragon 865最高スコア↓
- 総合スコア:約60.5万点
- 3D(GPU)スコア:約23万点
しかも耳を疑うのがAnTuTuのコメント。
从安兔兔掌握到的信息来看,这应该并不是联发科下一代旗舰级的SoC,定位很有可能是在次旗舰级别,这样的表现大家满意吗?
筆者が機械翻訳したところ、『AnTuTuが入手した情報から判断すると、これはMediaTekの次世代フラッグシップSoCではないはずです。サブフラッグシップレベルに位置付けられる可能性が非常に高いです。このパフォーマンスに満足していますか?』とのこと。
この情報が本当と仮定するなら、フラッグシップではないのにこのパフォーマンスを発揮するとなると真のハイエンドはさらなるパフォーマンスを発揮するということ…むしろ怖くなってきました。
ハイエンドSoCでもQualcommに食らいついてくるMediaTeK。価格も安ければかなりイイ線いきそう!
近年ではエントリークラスだけでなく、ミドルレンジSoCではかなり見かけることの多くなったMediaTeK。
以前からエントリースマホではMediaTeKが多かったんですが、2020年になって日本のキャリア機でもチラホラ見かけるようになってきており、日本でもかなり市民権を拡大してきているのかなといった印象を受けています。
さらにミドルレンジ、エントリークラスの5G対応SoC戦争ではMediaTeK Dimensity 700や800シリーズがかなりイイ感じのスペックで展開しています。執筆段階では中国メインで展開しているのが残念ではあります。
逆にハイエンドSoCではDimensity 1000シリーズの派生をちょこっと発表するくらいで他のシリーズと比べると、どうしても活気(?)が感じにくかったのが事実。
このモデルがフラッグシップモデルかどうかはともかく、近年のMediaTeKの底力を感じる場面の多さはヒシヒシと感じているので、是非ともMediaTeKには頑張って欲しいところです!個人的に応援してますよ!!