NiPoGi P1 3300Uモデルの本音レビュー!2万円台のミニPCの中ではかなり充実している!

最近は特に多い機種をリリースしているNiPoGiの新作エントリーモデル「NiPoGi P1 3300Uモデル」をメーカーさんから試す機会をいただいたので早速レビューしていきます!
■NiPoGi P1 3300Uモデル■
初出時価格→35,998円
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スペック、ベンチマーク、検証結果
NiPoGi製ミニPCで見慣れた感のあるデザイン
NiPoGi P1 3300Uモデルの筐体は実測で130×130×54mmとミニPCという名に恥じないくらいのコンパクト度合い。やっぱミニPCはこうでなくっちゃ!ってぇやつです。
質感こそプラスチッキーに感じますが、エントリークラスのミニPCだとよくあることですので、個人的にはあまりネックに感じていません。
▼重量は実測で480gとミニPCとしては割と軽め。これくらい軽いとカバンの中にサッと忍ばせて持ち運べるくらいの重量感ですね。↓

▼iPhone 12 miniと比較してみました。写真だと分かりづらいですが縦の長さはiPhone 12 miniよりも短かったりします。まぁ高さはそれなりにありますけど。↓

ミニPCはコンパクトで設置場所を選びにくいのがセールスポイントですので、こういうサイズ感はTHE ミニPC!って感じますよ!
USB Type-A端子が多め!
▼まずはこの写真を見ていただきたい。何か気づく点はないでしょうか?↓


そう、USB Type-A端子の数がミニPCとしては多い合計6つも搭載されているんです。
本機の上位モデル的な立ち位置のE3Bでも同じような端子の組み合わせですが、それよりもエントリー的な立ち位置のNiPoGi P1 3300Uモデルでも利点が踏襲されているのは個人的にかなり嬉しいポイント。
この点は明確にライバルたりうるIntel N150搭載ミニPCに勝っている点だと感じました!
Type-C端子は映像出力に対応しているが給電には非対応!

NiPoGi P1 3300Uモデルに搭載されているType-C端子は前側の一つのみですが、実際問題データ転送以外の機能は使えるのかが気になったのでチェックしてみました。
▼結果は以下の通り。大体の機能は対応していますが、給電に関しては対応していない模様。↓
- データ転送→○
- 映像出力→○
- PD(65W)給電→×
まぁ、同価格帯のミニPCはType-C端子からの給電に対応していないモデルが多いので非対応ってのは個人的にはあまりウィークポイントにはならないかなと思っていますが、Type-Cケーブル1本で完結させたいとお考えの方は注意しておきましょう!
分解してみた!メモリとストレージのアクセスは比較的容易!
ワタクシtatsuのミニPCレビューでお馴染みの分解の儀ですが、今回もバッチリ行っていきますよー!
▼まずは底面のゴム足を4箇所外しましょう。両面テープでガッチリと止まっているのでゴム足の復旧を考えるのであれば慎重に剥がしていきましょう!↓

▼ゴム足の下部分にはネジで固定されている箇所があるので、そこを外していきます。↓

▼ネジを外した後は赤丸の箇所をこじって裏フタを開けていきましょう。↓

▼裏フタを外すとこんな感じ。すぐにメモリやストレージにアクセスできますよ!↓

▼SSDはガルマックスでレビューしているミニPCでお馴染みのAirDisk製。CrystalDiskInfoの記載通りSATAの製品でした!↓

▼メモリは個人的にチョコチョコ見かけることがあるKINSOTIN製のDDR4-2666の16GBが1枚刺さっていました。↓

メモリスロットが1つ余っているので追加でメモリを増設できちゃいます。16GBで物足りないとお考えの方は追加できるのはGOOD!とはいえRyzen 3 3300Uのグレードを考えるとそのままでもいい気はしますが…
OEMライセンスだった!
やはりミニPCで気になるのはライセンス周り。ということで本機のライセンスをチェックしてみました!
▼ライセンスはバッチリOEMのWindows 11 Proがインストールされていました。↓

個人利用はアウト!なVL版のWindowsが搭載されている製品もあったりしますが、本機はバッチリとOEM版を使っているので、ライセンスの心配無しで使えるのは安心の一言ですね!
▼Windowsのライセンスに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は目を通してみるといいかも!↓
今となってはエントリーに近いRyzen 3 3300Uを搭載!
NiPoGi P1 3300UモデルのCPUは執筆時点(2025年11月)だと6年ほど前にリリースされたエントリー〜ローミドルクラスのRyzen 3 3300Uを採用しています。
Ryzen 3 3300Uは先述のように2019年にリリースされたCPUで、IntelのCPUで例えるとCore i3に相当するモデル。したがって、発表時点でも性能を優先したプロセッサではありません。
アーキテクチャもZen+とかなり前ですので、現行世代のCPUと比べると性能は低めですが、その分製品の価格が安くなる傾向が強かったりします。
また、Ryzen 3 3300UのTDPは15Wと省電力モデルらしく消費電力が低めに設定されているため、デスクトップ向けCPUやハイスペックなモバイル向けCPUと比べると省エネになる傾向もあります。
日常使いでは不満を感じにくい動作
Ryzen 3 3300Uの普段使いはどうなのかを簡単にですがお伝え致します。
▼ガルマックスでの普段使いは以下のようなシチュエーションを指します。全体的に処理能力をそこまで使わないタイプの使い方という認識でOK!↓
- WEBサイト閲覧(情報収集やネットショッピングなど)
- 動画視聴(YouTubeなど)
- 表計算(Microsoft Excel、Googleスプレッドシートなど)
- 書類制作(Microsoft Word、Googleドキュメントなど)
- メール(Gmail、YahooメールなどのWEBメールの確認や送信)
さて、Ryzen 3 3300Uを搭載するNiPoGi P1 3300Uモデルを上記の用途での使用感について評価すると、「問題無し」の一言。
もちろんハイスペックなCPUを搭載したミニPCと比べると余裕はあまりないものの、筆者が使っている範囲では困る場面はありませんでした。
搭載されているストレージはSATA接続のSSDで高速なNVMeではありませんが、大容量ファイルをガンガン転送する等の用途でない限りは使い勝手の面ではあまり不満に感じませんでしたね。
消費電力・発熱ともに低い!
お次に消費電力と発熱をチェックしてみました。
▼NiPoGi P1 3300Uモデル実機で検証してみた結果は以下の通り。消費電力はワットチェッカー、CPUコアの温度はHWInfoでの結果を基準に記述しています。↓
| テスト内容 | 消費電力 | CPUコア温度 |
| 3DMark Time Spy Extreme |
35W | 60度 |
| FF15 ベンチマーク 最高設定 |
35W | 60度 |
| Cinebench 2024 マルチコア |
35W | 65度 |
| YouTube動画再生 | 25W | 55度 |
| アイドリング時 | 6W | 40度 |
最近はモバイル向けの中でも消費電力が高めのモデルを触る機会が多かったからか、本機の消費電力は高負荷時でも30W台半ばくらいとかなり低めな印象です。
発熱もCPU温度が高温になりがちなCinebench 2024のマルチコアテスト時でも60度台半ばと消費電力と同じくらい低めに推移していました。
恐らくRyzen 3 3300Uが省電力仕様のエントリーモデルである故の結果だと思いますが、これくらいの基準で収まっているとなると常時起動しておくパソコンとして使う場合はかなり魅力的に感じます。
冷却ファンの騒音に関しても基本はあまり音がせず、高負荷時には多少気になるかも?くらいのレベルで収まっているので、個人的にはかなり静かな部類だと思いますね〜。
ゲームは遊べなくはないが…
Ryzen 3 3300Uの内蔵グラフィックは数世代前のRadeon RX Vega 6が組み込まれています。
▼FF14ベンチの結果はこちら。最低品質でも「設定変更が必要」判定が出ています。ベンチマークテスト中の動作も厳しそうでした。↓


▼FF15ベンチの結果はこちら。最低画質だと「動作困難」で、FF14以上に厳しそうな動きでした。↓


▼レインボーシックス シージ XのFHD/低設定でのフレームレートは30FPS前後で、もっさり感が否めません。↓

▼APEX LEGENDSはFHD/低設定で訓練所内でテストを行いました。フレームレートは15FPS前後をウロウロするくらいで、動くターゲット相手でも中々エイムが定まりませんでした。↓

以上の結果より、本機でのゲームはちょっとしんどいなというのが正直なところ。
特にFPSゲームなんかは厳しさが露呈してしまっており、競技性の高いゲームは快適にできないどころか、動かすこともしんどい…と見て良いでしょう。
ただし、RPGツクールで作成したとかの軽めのゲームであれば遊べる可能性はありますが、あまり期待はしない方がいいでしょうね。
NiPoGi P1 3300Uモデルの良い点・注意点・まとめ

良い点
- 省電力かつ消費電力は控えめ
- ファンの騒音も控えめ
- USB Type-A端子が多い
注意点
- 執筆時点でもエントリー相当で絶対的な性能は低め
- PD給電に対応していない(筆者はあまり気にしていないけど)
NiPoGi P1 3300Uモデルはかなり前の型落ちRyzen 3を搭載することでコストカットを実現したエントリークラスのミニPCです。
CPUの選定はWindows 11に正式対応しているギリギリを攻めているものの、実際の使用感はIntel N100クラスと同等と割りかしギリギリではなかったりします。
価格も2万円台半ばほどとIntel N150搭載ミニPCより少し高いかあるいは同等の値段設定のようなので、CPUの世代が古い点を考慮に入れても本機を選んだ方が満足度が高いんじゃないかと思います。
いや、筆者もマジでCPU周り以外は特に不満は感じなかったんですよ。価格を考えるとかなりお買い得なんじゃないかな!
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