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エンジニア向けUMPC「One-Netbook A1」の試作機で筐体の仕上がりをチェックする

One-Netbook A1

7〜8インチクラスのUMPCを日本でも展開するOne-Netbookからプロ向けの工具PC「One-Netbook A1」が登場株式会社テックワンが2020年10月22日に日本投入も発表してます。一足お先に試作機を手に入れたのでチェック!

なお、試作機のCPUは一般販売モデルと異なるため、筐体の使い勝手を中心に紹介してます!

One-Netbook A1はプロ向けの工具PC

One-Netbook A1

One-Netbook A1は、ネットワークエンジニアや工業機器のメンテナンス等での利用を想定したモデル。

豊富なポート、コンパクトな筐体、直感的に操作できるタッチパネルなどを備え、まさに「プロ向けの工具PC」って感じですね。

一般販売モデルではIntel Core m3 8100Y、メモリ8GB、ストレージは256/512GBの構成で、この類の製品では性能も高め。

スペックなどは以下の記事で書いているのでチェックしてみて下さい。

One-Netbook A1はエンジニア向けのUMPC!RS-232やRJ-45ポートを搭載!

One-Netbook A1の筐体・デザイン・使い勝手

One-Netbook A1は7インチクラスのディスプレイを搭載するモデル。

同社がリリースする7インチUMPCのデザインとは異なり、ゲーミングUMPCとしてリリースされたOne-Gx1のデザインに近い感じです。

それでは、ここからは実機の筐体の仕上がりなどを中心に紹介しますね。

筐体サイズは7インチクラスのUMPCより一回り大きい

One-Netbook A1は、様々なポートを備えるため後方が出っ張ったデザインで一般的な7インチクラスのUMPCより一回り大きいサイズ感。

One-Netbook A1
筐体の後方が出っ張ったデザイン。筐体の大部分は金属パーツでマットでサラリとした肌触り

試作機機の重量は543g。500mlのペットボトル1本強程度の重量感です。メンテナンス機を持ち出すことの多いエンジニアさんは「軽量」であることも重要なポイント。One-Netbook A1のサイズ感、重量は大きな魅力の1つになりそうです。

One-Netbook A1
筐体にはストラップホールも付いているので、立ち作業時の落下防止にも役立ちます

RS-232やRJ-45など充実したポートを搭載

One-Netbook A1は様々な機器と接続できるように設計されていて、ホストコンピュータへの接続に役立つRS-232RJ-45を搭載してます。

One-Netbook A1
筐体の裏側にRS-232、RJ-45のほか、USB 3.0×2、MicroHDMIなど主要なポートが集約。端子のグラつきもなくカッチリしてます
One-Netbook A1
左側面にはUSB-C(電源兼用)、MicroSDスロット(完全に挿入できるタイプ)を搭載
One-Netbook A1
右側面にはイヤホンジャックが備わってます

工業機器は長年使われ続けることが多いので、RS-232ケーブルを直接ブスッと挿せるのはエンジニア視点からだとありがたい仕様ではあります。

個人的な範囲で利用するのであればWAN対応だと嬉しかったのですが、僕の経験上、WAN搭載PCは情報流出の恐れから持ち込み禁止の工場も少なからずあったので、工具PCとして利用するならこの仕様も悪くはないのかなと。

キーボードは数字キーとカーソルキーのサイズが気になった

One-Netbook A1のキーボードはフルサイズ並ではないので長文のタイピングは慣れが必要。長文レポートなどは詰め所で外部キーボード使えばOK。

One-Netbook A1
One-Netbook A1のキーボード。小ぶりだけど簡単なレポートくらいならいける
One-Netbook A1
キーボードはバックライト付きなので暗所でも視認性が高い。WASDは枠付きなのでゲーミングPCっぽさも感じる

ちょっと気になったのは数字キーとカーソルキーのサイズですね。数字キーのサイズはアルファベットキーの縦半分程度で、素手でも慎重に押さないと入力を間違えることがありました。

One-Netbook A1
数字キーのサイズが小さいので入力は慎重に行いたいところ

また、カーソルキーもサイズが小さく、隣り合うキーとのスペースがないのでこちらも慎重に押さなくてはなりません。

One-Netbook A1
カーソルキーも小さい&ギュッと詰まっているので慎重に入力しよう

One-Netbook A1はエンジニアなどプロ向けを謳う製品となるので少し辛口にはなってしまいますが、キーボードはもう少しエンジニアが使いやすい専用設計にしたほうが良かったのではないかと思うのです。

▼ちなみにですが、日本市場モデルは日本語キーボードが用意されてます。↓

ディスプレイは回転式。片手でのタッチペン操作も快適

One-Netbook A1は180度回転するディスプレイを搭載。画面をクルッと回して畳むとタブレット形状で快適に使えるのが良かったですね。

One-Netbook A1
画面は180度グルっと回せる
One-Netbook A1
回転して折りたたむとタブレット形状に。キーボードも隠れます
One-Netbook A1
こんな感じで自立させることもできます

最近のUMPCはタブレット形状にできる仕様がデフォなんですが、One-Netbook A1はタブレット形状で凄く持ちやすい。

One-Netbook A1
ケツの出っ張りが筐体を片手で持つには丁度いい

また、ディスプレイはタッチパネルなので指で直感的な操作ができるほか、別売りのスタイラスペンを利用することもでき、タッチパネル+ペンの入力は想像以上に快適でした。

One-Netbook A1
片手で筐体を持ちペンで入力。めちゃくちゃ作業しやすい

一方で、ノートパソコンスタイルで利用する場合、画面の開きが浅いと感じることがあるかもしれません。

One-Netbook A1
ディスプレイはここまでしか開かない

座り作業、立って筐体を持っての作業では不満に感じることは有りませんでしたが、利用シーンは人それぞれなのでディスプレイの開き具合はご留意を。

ファン搭載で熱対策も万全

One-Netbook A1はコンパクトな筐体ですが強力に冷却できるファンを搭載。

One-Netbook A1
底面から吸引、背面の大型ダクトから排気するタイプ

ファンは任意に高回転モードに変更することも可能で屋外作業での熱対策も万全。ただし、高回転モードは55〜60dBほどの排気音で結構大きめです。

底面にはマウントネジを搭載しているので固定設置ができる

One-Netbook A1を常時モニタリング用として設置する場合に便利なマウント固定用のネジ穴が筐体背面に備わってました。

One-Netbook A1
2箇所をマウントに固定できる

PD対応のモバイルバッテリーで充電できる

One-Netbook A1のバッテリーはPD対応のモバイルバッテリーでも充電可能。電源を確保しづらい状況でもモバイルバッテリーで長時間の作業ができるのも嬉しいポイント。

One-Netbook A1

One-Netbook A1を触ってみて

One-Netbook A1

今回は試作機ということで処理性能については言及していませんが、試作機はIntel Core m3 8100Yと処理性能が近いCore i7-7Y75が載ってました。(i7ですが世代が古いので処理性能が近い)

Intel Core m3 8100Y搭載機は触ったことがあるんですが、このくらいの性能であれば工具PCとしては十分ですね。

筐体の仕上がりは個人的にGoodですね。サイズが小さいのでキーボードはやや窮屈ではありますが、ログの確認やコマンド入力などでは十分でしょう。このサイズ感は頻繁に動き回るエンジニアさんには魅力的に感じるはずです。

もともと現場でエンジニア的なことをしていた身としては、当時こんなモデルがあったら嬉しかったなと思えるほど魅力的に感じたモデルでした。

この類の製品は中々でないので、工具PCを探しているエンジニアさんは是非、One-Netbook A1をチェックしてみて下さい!

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