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レビュー:最速でUnisoc T620を搭載した11型タブ「Teclast T50 Plus」を試す

TeclastからUnisoc T620搭載の11型タブレット「Teclast T50 Plus」が登場しました。メーカーさんから試してみないかとお話があり実機を入手したのでレビューでまとめていきます。

Teclast T50 Plusのレビューを受けたのは、Unisoc T620のパフォーマンスが気になったから。まだ全然出回ってないSoCですが、今後は格安タブレットで主流のSoCになるかもですねぇ。

ちなみにTeclast T50 Plusのお値段は定価28,900円です。

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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Unisoc T620はT616より少し性能が高い

まずは気になっていたUnisoc T620のパフォーマンスから。

少し前にTeclast T50 Plusを紹介する記事を書いたんですが、Unisoc T620の情報が全く出てなかったので似たようなSoCとカタログスペックで比較してました。

▼一番構成の近いUnisoc T616との比較ではこんな感じ。↓

Unisoc T620 Unisoc T616
CPU Cortex-A75 × 2(2.2GHz)
Cortex‐A55 × 6(1.8GHz)
Cortex-A75 × 2(2GHz)
Cortex‐A55 × 6(1.8GHz)
GPU ARM Mali-G57(850Mhz) ARM Mali-G57(750Mhz)

Unisoc T616は数多くの格安タブレットで搭載されているSoCですね。

比較してみるとUnisoc T620はCPUの高性能コアが0.2GHzアップ、GPUは100MHzアップしてるので、総合スコアとGPUスコアが少し上がって快適性もちょっと上がるんじゃないか?と予想してたんですけどドンピシャ。

▼Unisoc T620が上でT616が下。総合スコアとGPUスコアが上がり、快適性を示すUXも8万点台にアップしてます。↓

とは言えUnisoc T616との差はベンチでもこの程度。ぶっちゃけ体験での差はよく分からないレベルでした。なので、T616と同じくWEBサイト閲覧に動画視聴、SNSなどゲーム以外の使い方に向いた性能って感じです。

GPUも動作クロックは向上しているんですが、クロックアップしたとてぇ〜って感じなので、皆さんもお察しの通りゲーム性能も変わらずエントリーレベルに留まってます。

▼原神では画質「中」設定で高負荷時の下限フレームレートは12FPSでした。↓

原神だと最低でも画質「中」で「高負荷時に下限30FPS」を維持できないと厳しいですねぇ。このクラスのゲームは潔く諦めたほうが良いと思います。

▼ちなみに最近でたメタルスラッグは映像が粗いんですが遊べないことは無いです。画質は映像を極限設定にするとマシになります。(それでもちょっと粗いですが)↓

まあ動くゲームもありますが、ゲームは動けばラッキーって考えておくのが良さそうです。

筐体はボタン位置に慣れが必要

▼筐体は最近のTeclastが採用しているカメラバンプの大きいデザインのやつです。今回のシリーズはこのデザインで統一しているみたいですね。↓

この筐体になってからずっと気になっているのはボタン位置。

▼横持ちした時に音量の並びのマイナスとプラスはこんな感じなんですよね。↓

▼縦持ちするときも上にUSB-Cが配置される向きじゃないと音量ボタンの位置がおかしくなります。↓

ちなみに昔のTeclastタブレットと比較しても逆配置になっているので、乗り換えた場合は慣れるまで間違えまくるかも。

90Hz表示で少しだけ滑らか

ディスプレイの大きなタブレットは残像も感じやすくなるので高リフレッシュレートに対応しているモデルがオススメです。Teclast T50 Plusも90Hzに対応してます。

▼リフレッシュレートは60Hzにも固定できますが、この画面サイズだと残像が気になるので自動か90Hzがおすすめ。↓

一般的なディスプレイが60Hzなので90Hzは少し滑らかって感じですねぇ。

ハイエンドになると120Hzが一般的ですが、エントリーに片足突っ込んでるランクの製品で90Hzに対応していれば個人的には合格ラインかなと思ってます。

動画視聴機としては優秀

タブレットでは動画を沢山見るんですが、なかなか優秀ですよ。

ディスプレイは1,920×1,200のFHDクラスだし、WidevineもL1なので著作権コンテンツも高画質で再生OK。NetflixもちゃんとL1で再生できてます。

スピーカーの音質は及第点ですけどステレオなので広がりは悪くないし、普通に動画を視聴する分には特に問題なし。音質求めるならイヤホンジャックもあるので好きなイヤホンも使えます。

って感じで動画視聴機としては結構良い感じ。

ただBluetoothイヤホンとは相性悪いかも。検証ではSBC以外で接続できなかったので、使うなら有線が良いかなって思いました。

カメラはQRコード読み取る用

▼Teclast T50 Plusのカメラはいつも通りおまけ程度。以下はアウトカメラで撮影した写真ですが見た目よりもずいぶん暗くなります。↓

まあタブレットのカメラなんて使った記憶がほぼ無いんですが、QRコードを読み取ったりするには問題ないのでこれで良しとしてます。綺麗に撮りたきゃスマホ使いますしね。

Dock対応が嬉しい

タブレットの中にはスマホの表示をデッカクしただけってパターンもありますが、Teclast T50 PlusはちゃんとDock対応(タブレット向け表示)なのがGood。

▼こんな感じで画面下にお気に入りアプリとか並べられます。あと、ドラッグするだけで簡単に2画面表示にできるのも良いですねぇ。↓

もちろんOSは執筆時点で現行のAndroid 14。安価なタブレットはアップデートがほぼ無いので、最新OSを使える点も良いところ。

一方で使っていて気になったのは日本語ローカライズ。

これまで掲載してきた写真で一部が英語になっていたかと思いますが、ところどころ英語です。カメラアプリはほぼ英語でした。このあたりはもう少し調整して欲しいところですねぇ。

顔認証が使えるのでロック解除がラク

格安タブレットを購入する時に見過ごしがちな機能が生体認証。非対応のモデルって結構あるんですよね。そういったモデルはロック解除する時に毎回パスコード入力などが必要で面倒なんですよ。

▼Teclast T50 Plusは顔認証に対応しているので、ロック解除の煩わしさも軽減されてます。↓

まあインカメラを使った認証なので暗い場所だと精度は落ちますが、無いより全然良いですよね。

対応バンドはソフバン回線向き

Teclast T50 PlusはSIMカードに対応しています。つまり、単体で通信できるCellularモデルです。

▼SIMトレイはNanoSIM×2またはNanoSIM+microSDが入るようになってました。↓

対応バンドはこんな感じ。

  • 3G:1/2/5/8
  • 4G FDD:1/2/5/7/8/20
  • 4G TDD:34/38/39/40/41

周波数的にソフトバンク系回線くらいしか重要なバンドに対応していません。僕はWiFi運用なので気にしてませんが、SIMカードを挿して使いたい人はご注意を。

GPSは搭載しているけど電子コンパスは非対応

Teclast T50 PlusはGPSを搭載しているのでナビ用途としても使えます。

Googleマップのナビモードで試してみましたが、Googleマップは電子コンパス非搭載機でも動いていれば進行方向に合わせてマップは自動回転してくれます。

でも電子コンパス非対応なので、停車時は稀に自車の「向き」が分からなくなってマップがクルッと勝手に回ることがありました。電子コンパス非搭載機あるあるですねぇ。

僕はナビ用途では使わないのでこれで良いんですけど、ナビとしても使いたいなと考えている人はご留意を。

Teclast T50 Plusのレビューまとめ

気になっていたUnisoc T620のパフォーマンスは予想通りUnisoc T616に毛が生えた程度でしたが、確実に性能は向上しているので、これから格安タブを購入するならT616機よりT620機を狙っていきたいところ。

その他の部分に関しては最近の格安タブレットとあまり大差ありませんが、動画視聴に関する仕様は優秀だったので、動画を沢山見るって人との相性は良さそうです。

一方ゲーム性能はエントリーレベルなので、軽めのゲームでも鈍さを感じることがあります。ゲームは動けばラッキー程度に考えておくのが良いでしょう。

定価は28,900円ですが、執筆時点では割引で19,900円となってました。

最新SoCのUnisoc T620、メモリ6GB、容量256GB、90Hz表示、FHDクラスの解像度、Widevine L1、SIM対応、GPS搭載、Dock表示対応、Android 14という仕様で2万円切りはお買い得感ありますねぇ。

こういった格安タブレットは価格勝負な部分もあるので、購入するなら2万円切りを狙って下さい。定価で購入するならHelio G99搭載機のほうが安く買えることがありますからね。

Teclast T50 Plusをお得に買える購入先まとめ

■Teclast T50 Plus■

初出時価格→28,900円

▼Amazon↓

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