Xiaomi 12T Proのレビュー。比較と検証評価まとめ

Xiaomi 12T Proを購入したのでレビュー・検証結果をお届けします。様々な比較・検証を行っているので、ご自身の使い方に合うか、許容できるかなど、是非照らし合わせながらチェックしてみて下さい。

※本記事で紹介しているXiaomi 12T Proは海外モデルです。日本版が発表されましたが、一部仕様が異なりますのでご留意下さい。

【動画版】Xiaomi 12T Proのレビュー。比較と検証評価まとめ

▼本レビュー記事の動画版を公開しています。↓

Xiaomi 12T Proのスペックと開封

▼Xiaomi 12T Proの詳細スペックは以下をチェックして下さい。↓

クリックしてスペック表を表示

Xiaomi 12T Proの価格は以下の通りです。

  • メモリ8GB+容量128GB:販路確認できず
  • メモリ8GB+容量256GB:749ドル
  • メモリ12GB+容量256GB:799ドル

▼Xiaomi 12T Proの付属品は以下の通り。↓

  1. 保護ケース(ソフトタイプ)
  2. 保護フィルム(貼付け済み)
  3. 充電器(120W/海外プラグ)
  4. USB-C to Cケーブル
  5. SIMピン
  6. クイックガイド等

充電器は海外プラグ仕様なので日本プラグへの変換アタッチメントが必要です。

Xiaomi 12T Proのデザイン

Xiaomi 12T Pro
サイズ 163.1 × 75.9 × 8.6mm
重量 205g

前モデルとなるXiaomi 12 Proからデザインはパっと見であまり変わらない印象です。カメラはメインカメラ部分のデザインが変わった程度でした。質感は流石の一言でハイクオリティー。今回はシルバーにしましたが非常に上品に仕上げられています。

▼ディスプレイは中央上部にパンチホールを備えたフラットタイプ。↓

▼背面は光沢がありますがマッドな質感です。油脂は付着しやすいですね。↓

▼片手操作は厳しいので片手操作の安定性を高めるならバンカーリングを付けましょう。↓

▼iPhone 14 Proと並べるとこんな感じ。↓

▼左側面は特になし↓

▼右側面は音量ボタン、電源ボタンと並びます。↓

▼上部は赤外線センサーとスピーカー。↓

▼下部にはSIMスロット、USB-C、スピーカー。↓

▼SIMトレイはNanoSIM×2の形状でした。他にeSIMも利用可能です。↓

Xiaomi 12T Proのパフォーマンス

Xiaomi 12T ProはSoCにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載していて、レビュー機はメモリ8GB+容量256GBです。

▼メモリ・ストレージのバリエーションは以下の通り。↓

Xiaomi 12T Pro メモリ8GB+容量128GB
メモリ8GB+容量256GB(レビュー機)
メモリ12GB+容量256GB

スマートフォンの快適性ですが、主に「ゲーム」と「ゲーム以外」で必要な性能が変わってくるので分けて紹介します。まずはベンチマーク結果からどうぞ。

Xiaomi 12T Proのベンチマーク結果

▼Xiaomi 12T Proの実機AnTuTu(Ver9)スコアは総合が1,027,540点、GPUが460,974点でした。↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

▼Geekbench 5、PCMark for Android、3DMarkのスコアは以下の通りでした。

▼ストレージ速度は以下の通りでした。↓

Xiaomi 12T Proでゲーム以外の動作

実際にXiaomi 12T Proを日常的によく使うコンテンツで試してみました。Xiaomi 12T Proが搭載するSoCは執筆時点で世界最高峰の性能です。動作の鈍さを感じることはありません。実に快適です。

Xiaomi 12T Pro
WEBページ閲覧 ○:快適
TikTok ○:快適
YouTube ○:快適
スマートニュース ○:快適
Twitter ○:快適
※公式アプリが要因のカクつきは相変わらずありますが軽度です。

Xiaomi 12T Proのゲーム性能

Xiaomi 12T Proが搭載するSnapdragon 8+ Gen 1はゲーム性能も非常に高いです。

原神での動作検証

原神はワープを多用するのでローディングの長さも合わせて確認します。レギュレーションは以下の通り。

①デフォルト設定でフレームレートを60FPSに設定
②3点のワープポイントを2往復:ローディングの快適性確認
③元素爆発(全員分):派手なエフェクトによる高負荷時の最低FPS確認

※ワープを行う際にロード画面でFPSが下がるので、最低FPSは元素爆発時とします。

▼Xiaomi 12T Proはデフォルトで「中」です。検証はフレームレートを60に設定して行います。↓

▼デフォルト(中)設定/60FPSで元素爆発時の最低FPSは55でした。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみて下さい。↓

最近レビューしたSnapdragon 8+ Gen 1を搭載するROG Phone 6 / 6 ProZenfone 9と比べると高負荷時に数フレーム低いですが許容範囲です。この性能であれば更にグラフィック品質を高くしても快適性をある程度は保てそうですね。

Xiaomi 12T Proの回線テスト

※通信検証結果は保証するものではありません。

Xiaomi 12T Pro
対応バンド 3G:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
4G:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 32 / 66 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 48
5G:n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n75 / n77 / n78
VoLTE
技適
ドコモ回線 データ通信:○
通話:○
(ahamoで検証)
ソフバン回線 データ通信:○
通話:○
(LINEMOで検証)
au回線 データ通信:○
通話:○
(povoで検証)
楽天モバイル回線 データ通信:○
通話:○
Rakuten Link:○
(楽天モバイルで検証)
eSIM
SIMトレイ形状 NanoSIM×2
2回線同時待ち受け
備考
技適について
Xiaomi 12T Proは海外モデルなので技適はありません。本記事で取り上げている無線設備は、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度届出済みで、特定の条件下でのみ試用が認められています。この申請を行わず使用した場合、電波法違反により罰則・措置の対象となりますのでご留意下さい。

VoLTEがデフォルトで対応しているので、ahamoなどVoLTE必須回線でも問題なく通信できました。通信の検証では主要キャリアのドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの回線で通話、データ通信できることを確認しました。

対応バンドは優秀です。ドコモのn79に対応していないのは残念ですが、これは日本で発売しているPixel 7 Proも同様ですね。個人的にn79非対応で困ったことが無いので特に気にはしていませんが、ドコモで販売しているスマートフォンよりも電波の掴みが悪くなる場合があるのでご留意下さい。

対応バンド早見表を見る!

Xiaomi 12T Proの機能

Xiaomi 12T Pro
OS Android 12
通知ランプ
指紋認証 ○:精度・速度共に良好
顔認証 ○:精度・速度共に良好
アプリクローン ○:SNS(Twitterで確認)
○:メッセンジャー(LINEで確認)
○:ゲーム(原神で確認)
名称は「デュアルアプリ」
システムクローン
名称は「セカンド・スペース」
PCモード
戻るボタン入れ替え ○:デフォルトは右
ジェスチャー操作
クイックランチャー
名称は「サイドバー」
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
MicroSD非対応
備考

Xiaomi 12T Proは執筆時点で日本へは投入されていませんが、日本語に対応しているので日本へ投入されているXiaomiスマホと使い勝手は変わりません。

Xiaomi 12T ProはAndroid 12をベースとしたMIUI 13を搭載していて、様々な便利機能を利用できます。以下一部をピックアップしてみました。

デュアルアプリ アプリをクローン化して2アカウント運用できる機能です。
セカンド・スペース スマホ2台持ちのような使い方ができる機能です。セカンド・スペースとメイン・スペースの情報は基本共有されません。
サイドバー 素早くアプリや機能にアクセスできるランチャーです。ポップアップ表示となるのでゲームプレイ中に攻略情報を見るのにも役立ちます。

その他、ゲームモードを搭載していますが、Xiaomi系列のBlackSharkやPOCOのゲーミングモデルで利用できるゲームモードよりも機能が大幅に削られており、それほどゲームに特化していません。ゲームも非常に快適に遊べる端末なのでZenfone 9のようにゲーム機能くらいは充実させてほしかったところですね。

その他、FeliCaには対応していないのでご留意下さい。

Xiaomi 12T Proのディスプレイ

Xiaomi 12T Pro
画面 6.67インチ/2,712×1,220/有機EL
Widevine L1
高リフレッシュレート 最大120Hz:60Hzと120Hzを任意に固定可能
外部映像出力 ワイヤレス出力:○
HDMIポートへの出力:✕
ディスプレイポートへの出力:✕
USB-C to Cでの出力:✕

Xiaomi 12T ProはCrystalRes AMOLEDを搭載。FHDを超える解像度により画素密度は446ppiと高精細、500万:1のコントラスト比、FHDよりも27%鮮明度が高いですが消費電力は同等とのこと。

もちろんHDR10+やDolbyVISIONにも対応するほか、680億色対応や120Hzリフレッシュレート対応とフラッグシップらしい仕様のパネルとなっています。

WidevineはL1に対応

NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツを「高画質」で視聴するにはWidevineのレベルが「L1」であることが必須です。

実機で確認したところXiaomi 12T Proは「Widevine L1」に対応していました。

AmazonプライムビデオはWidevine L1でも高画質再生できない場合がありますが、実機で高画質再生できることも確認できました。

Xiaomi 12T Proのスピーカー

Xiaomi 12T Pro
スピーカー デュアルスピーカー
イコライザー
有線イヤホン接続方法 USB-C

スピーカー音量

スピーカー音量のチェックでは音源をXiaomi 12T Proで再生して一定距離から音量を測定します。

機種/項目 最大音量
Xiaomi 12T Pro 84.2dB
iPhone 14 Pro 89.4dB

iPhone 14 Proと比較すると音量はやや小さめです。

普段使いでは問題ありませんが、これまでiPhone 14 Proクラスのスピーカー音量のスマートフォンを利用していた場合、ややサウンドの迫力に欠けるかもしれません。音質は低音が大人しめですが、スマートフォンスピーカーとしては上質です。

スピーカーバランス

Xiaomi 12T Proは2つのスピーカーを搭載しており、横持ち状態でステレオ効果が得られます。L/Rチャンネルは横持ち状態で端末の左右を入れ替えても正常にLRが切り替わります。

検証ではディスプレイのパンチホール側を上部とし左へ回転した状態を横持ちとして、L/Rの音量を一定距離から測定を行い音量差からスピーカーバランスを検証します。

機種/項目 最大音量
Xiaomi 12T Pro L側が大きくR側が小さい
音量差は0.1%
iPhone 14 Pro L側が大きくR側が小さい
音量差は2.4%

横持ちした際に必ずスピーカー位置が左側面下部、右側面上部の位置となるので音の定位置も良かったです。また、2つのスピーカーでの音量差は0.1%と素晴らしい結果でした。音の位置も正確です。

イヤホンジャックなし。USB-C変換が必要

Xiaomi 12T Proはイヤホンジャックを搭載していません。有線イヤホンやヘッドホンを利用する場合はUSB-C to 3.5mmの変換アタッチメントが必要です。(以前は変換アタッチメントが付属していることもありましたが、Xiaomi 12T Proは付属してないので別途購入が必要です。)

変換アタッチメントのDAC有り・無しで接続したところどちらも問題なく接続可能でした。

ただ、ゲームを横持ちでプレイする場合はストレート端子だと手のひらに干渉してしまうので、平型のL型変換アタッチメントがオススメです。

▼僕が愛用しているのは以下です。↓

Bluetoothイヤホン接続テスト

最近はワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンが主流になっていますが、これらは「接続する方法(Bluetoothコーデック)」で音質や音の遅延が変わります。

▼主要なBluetoothコーデックで接続してみました。結果は以下の通りです。↓

Xiaomi 12T Pro
SBC ○:基本コーデック。全てのBluetoothサウンド機器が対応している。遅延(大)
AAC ○:CD音質を飛ばせる。遅延(中)
apt-X ○:CD音質を飛ばせる。やや遅延あり。遅延(中)
apt-X HD ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
LDAC ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
apt-X Adaptive ○:低遅延特化のコーデック。遅延(極小)

検証では上記すべてで接続できました。

Bluetooth接続について少し解説しておきます。

Bluetooth接続は有線接続よりも大なり小なり音が遅れて聞こえます。

例えば、音の遅延が大きいコーデックでは動画を見ていると映像はリアルタイムで目に飛び込んできますが、音が遅延すると後から聞こえてくるので、演者の口の動きと音が噛み合わない「音ズレ」状態になります。

動画を見るならAACやapt-Xが最低ライン、予算が許すのであればapt-X HD以上の製品をオススメしています。

Xiaomi 12T Proのカメラ

Xiaomi 12T Pro
構成・画素数 2億画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ)
撮影モード プロ、ドキュメント、ビデオ、写真、ポートレート、夜景、その他(クローン、ムービー効果、Vlog、ウルトラHD、編集、長時間露光、スローモーション、ショートビデオ、デュアルビデオ、タイムラプス、パノラマ)
ズーム 2倍にワンタップ切り替え可で以降はピンチ操作で最大10倍まで対応
シャッター音の消音
マニュアル設定幅 ISO:50〜6400、WB:2000〜7500、SS:30〜1/4000、露出:-4〜+4
動画解像度 8K/24FPS、4K/30FPS、4K/60FPS、1080P/30FPS、1080P/60FPS、720P/30FPS、720P/30FPS
手ブレ補正 スーパー手ブレ補正は1080P/30FPSのみ

Xiaomi 12T Pro最大の特徴は、Xiaomi初となる2億画素カメラを搭載していることです。通常は16 in 1にて約1,250万画素での撮影、ウルトラHDモードで5,000万画素または2億画素を切り替えて撮影できます。

▼カメラアプリはこんな感じです。0.6倍と2倍へワンタップで切り替えられるようになっています。↓

シャッター音は大きめです。iPhone 14 Proも大きいのですが、同じくらいのシャッター音なので静かな場所での撮影は気が引けました。なのでスピーカーグリルを指でギューっと押さえつけて撮影してます。

▼シャッター音はこんな感じ。↓

最近はカメラセンサーの大型化に伴い「寄れない」ことも多くなってきたのでメインカメラの最短焦点距離をチェックしてみます。

▼メインカメラの最短焦点距離チェックの結果は以下の通り。↓

機種/項目 最短焦点距離
Xiaomi 12T Pro 9.5cm
iPhone 14 Pro 約18.5cm

iPhone 14 Proは一定距離以上近づくとメインカメラより性能の劣る超広角カメラへ自動で切り替わるのですが、Xiaomi 12T Proは一定距離以上近づくとピントが合わなくなるので、例えば料理写真を「最高画質のメインカメラで撮影したい」といったシーンでは扱いやすいですね。

2億画素カメラで撮影

Xiaomi 12T Proは先述どおり、「ウルトラHD」モードで200MP(2億画素)での撮影が可能です。

通常撮影は16 in 1ピクセル技術を利用しての撮影となり、光を多く集められるので低照度に強く様々なシーンで活用できますが、200MP撮影は「明るい場所での撮影」が前提で200MPモード選択時もその旨のアナウンスが表示されます。というわけで明るい日中に2億画素を試してみました。

▼左が通常、右が200MP。↓

通常撮影と200MPモードでは明るい場所でもやや明るさが異なり200MPモードでは少し暗くなってますが、発色は通常撮影よりも良いように見えます。なお、200MPモードではHDR撮影やAIには対応していません。

200MPモードは拡大しても精細感を保ちやすいので1枚の写真から複数の写真を作ることも容易です。

▼以下の写真の赤枠部分を切り出して精細感を確認してみましょう。↓

▼左が通常、右が200MP。かなり小さくクロップしましたが、これだけ精細感が変わってきます。↓

ウルトラHDモード(50MPまたは200MP)で撮影した写真は、撮影後にギャラリーにてAIが構図などを考え複数枚のクロップ写真を作ってくれる機能も搭載しています。

200MPモードでの撮影は撮影後の処理でやや時間がかかるので連続しての撮影は苦手です。また1枚あたり40MBを超える容量なので、ここぞ!という時に使いたい機能です。

個人的には200MPモードは撮影後に拡大して楽しむのが好きですね。かなり拡大しても精細感を保っているのでちょっと変態心がくすぐられます。

昼に撮影した写真

Xiaomi 12T Proは見た目よりも非常に明るく色鮮やかに撮影できるカメラです。特にAIを音にすると映える写真をバンバン撮影できますね。

▼左がメイン、右が超広角です。↓

同じ撮影シーンでiPhone 14 Proでも撮影してきました。iPhone 14 Proも肉眼で見るより映える写真に仕上がっているのですがXiaomi 12T Proはそれ以上の明るさ、発色です。写真中央やや右の植木の緑を見て下さい。まるでXiaomi 12T Proは玩具の葉っぱのような緑色です。

ここで掲載している写真は基本的にAIをオンにして撮影しているのですが、ややキツすぎる色付けは好みが分かれそうですね。そんなときはAIをオフにして撮影してみましょう。いくぶん色味が落ち着きます。

▼1倍で比較。左がXiaomi 12T Pro、右がiPhone 14 Proです。↓

▼超広角で比較。左がXiaomi 12T Pro、右がiPhone 14 Proです。↓

明暗差ある場所ではHDRが発動しますが、黒つぶれはかなり抑えられているものの、明るい場所に釣られて明るくなりすぎたのか、やや全体的に白っぽくなる傾向でした。いつもの撮影場所以外でも試してみましたが印象変わらずです。

▼以下は明暗差ある場所で撮影した写真。左がXiaomi 12T Pro、右がiPhone 14 Proです。↓

▼Xiaomi 12T Proで撮影した他の写真はこんな感じです。↓

夜に撮影した写真

夜の撮影は「夜景」モードで行います。

16in1技術により高画素でもノイズの少ない夜景撮影を楽しめます。メインカメラ、超広角カメラ共に夜景モードでの撮影が可能で、カメラが変わっても印象が大きく変わらない仕上がりでしたので、シーンに合わせて切り替えて撮影を楽しめそうです。

▼左がメインカメラ、右が超広角です。↓

iPhone 14 Proのナイトモードとも比較してみます。昼の撮影時と同じようにiPhone 14 Proも肉眼より明るく色鮮やかなのですが、Xiaomi 12T Proはそれ以上の明るさとなっていました。

▼メインカメラで夜景モードにて撮影。左がXiaomi 12T Pro、右がiPhone 14 Proです。↓

▼超広角で夜景モードにて撮影。左がXiaomi 12T Pro、右がiPhone 14 Proです。↓

望遠・ズームで撮影した写真

2億画素カメラを搭載しているのでクロップにより劣化のないズーム撮影が楽しめるのかな?と思っていましたが、それほどズームは高精細に撮影ができません。ワンタップで切り替えられる2倍は綺麗ですが、5倍はガビガビですね。

▼以下はXiaomi 12T Proで1倍、2倍、5倍、10倍で並べてます。画質をチェックしてみて下さい。↓

ポートレートで撮影した写真

Xiaomi 12T Proは深度カメラを搭載していませんが背景をぼかすポートレート撮影は可能です。ポートレートでは撮影時にf/1.0〜f/16までを指定でき、撮影後にも再調整が可能です。

f/1.0ではボケ方がやや不自然で、シルエットは割とカッチリしているのに被写体内側が強くボケて違和感が強くなるので注意です。もう少し輪郭がボケてくれたら◎でした。

なお、ポートレートは人物向けのモードですが、物撮りでも問題なく使えます。

▼左がボケ味最小のf/16、右がボケ味最大のf/1.0。↓

マクロで撮影した写真

Xiaomi 12T Proはマクロ専用カメラを搭載しています。撮影するには設定からマクロモードに切り替える必要があります。マクロカメラは画素数が200万画素とミドルレンジレベルですので解像感や精細さはそれほど高くありません。

▼左が通常、右がマクロ。↓

動画の手ブレ補正

Xiaomi 12T Proは基本的にすべての解像度で手ブレが軽減されますが、1080P/30FPSのみスーパー手ブレ補正を有効化でき、より大きなブレを軽減できるようになっています。

手ブレ補正の度合いはフラッグシップには及ばずといった印象で、歩き撮影ではカクつきなどが気になりました。

また、これはXiaomi 12T Proの問題か分かりませんが、撮影後のファイルをSNSなどで共有しようとするとエラーがでました。また、動画データをPCに抽出してPremiere Proへインポートすると、手ブレ補正が効いている部分で大きくカクつき、Xiaomi 12T Pro上での再生とはかけ離れた映像となってしまいました。

これらは検証中に撮影した動画全てで起こっています。Premiere Proの件はソフト側の問題もありそうですが、SNS共有時にエラーが出てしまうのは困ってしまいました。もしかしたら本機だけの症状かもしれませんが情報は共有しておきます。

▼というわけで今回はXiaomi 12T Pro上で再生している様子を直撮りしています。※いきなり音がでるので注意して下さい。↓

Xiaomi 12T Proのバッテリー充電速度

Xiaomi 12T Pro
バッテリー容量 5,000mAh
有線充電 最大120W
ワイヤレス充電 非対応
ワイヤレス逆充電 非対応

バッテリー充電速度の検証は付属充電器と汎用充電器の2つを用いてバッテリー残量が20%の状態から30分充電後の容量をチェックします。なお、充電器が付属していない場合は汎用充電器のみで検証しています。

▼検証結果は以下の通り。↓

Xiaomi 12T Pro 充電後の容量
付属充電器 100%/30分で80%以上の充電
Anker Nano II 65W 73%/30分で53%の充電

Xiaomi 12T Proの120W充電は非常に速いですね。この速度であれば寝る時に充電を忘れても朝の身支度時にフルチャージできそうです。但し、付属充電器のプラグは日本仕様ではありません。利用するにはプラグ変換アダプターが必要です。(僕が購入したショップではプラグ変換アダプターがおまけで付属してました。ショップによっては付属しない場合があります。)

バッテリー持ちは、使い方やバージョンなどで大きく変わりますので一概に良い悪いは判断できませんが、個人的にはモバイルバッテリーを持ち歩いたほうが安心かなという電池の減り方でした。

▼執筆時点で僕の使っているモバイルバッテリーは以下です。↓

ポート位置が残念すぎる…。Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)のレビュー

Xiaomi 12T Proを使っていて気になった挙動

ここではXiaomi 12T Proを使っていて気になったことをピックアップしておきます。これらは利用環境の問題やバージョンによって異なる場合があること、また、解消されている場合が有ることをご留意下さい。

  • 動画ファイルを抽出してPremiere Proで編集する際に手ブレ補正が効いているシーンで大きくカクつく(スマホで再生する分には問題なし&別PCで編集した場合も再現性有り。これはPremiere Proの問題かもですが、動画コンテンツをスマホで撮影している方も多いので共有しておきます。)
  • SNSに動画をアップロードするとエラーがでる(検証期間中にデフォルト設定で撮影した動画すべてがエラーになりました。)

Xiaomi 12T Proの評価

Xiaomi 12T Proを549ドルで購入したのですが、この価格で超パワフルなSnapdragon 8+ Gen 1の性能やXiaomi初となる2億画素カメラを体験でき大満足です。また、購入時の価格が安かったのもあり恐ろしくコスパが高いなと感じた1台でした。

Snapdragon 8+ Gen 1は性能と発熱のバランスも悪くないですし、最新のゲームもガンガン遊べます。カメラはGalaxyやiPhoneの最新モデルと比較すると画質自体はもう一歩なところもありましたが、それでも平均点は軽く超えてます。また、2億画素カメラは新しいもの好きの僕としてはとても楽しめた要素でした。

この価格で120W充電器が付属していて驚くような充電速度を体験できるのも良いですね。

しばらく使い倒していましたが、Xiaomiのフラッグシップモデルだけあり満足度は非常に高いです。そして、ハイエンドながら手を出しやすい価格も大きな魅力です。Xiaomi 12T Proは買って良かったと感じた数少ないスマートフォンでした。オススメです。

最後までお読み頂きありがとうございました。ガルマックスでは最新のガジェット情報やレビュー・検証結果を数多くお届けしています。TwitterYouTubeもやってるので登録して頂けると嬉しいです!

Xiaomi 12T Proの購入先とお得情報まとめ

Xiaomi 12T Proは以下で購入可能です!割引情報があれば随時追加しますね!

■メモリ8GB+容量256GB■
初出時価格→749.00ドル
過去最安値→539.00ドル
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■メモリ12GB+容量256GB■

初出時価格→799.00ドル
過去最安値→579.00ドル

▼割引コード適用で579.00ドル!↓

▼[AliExpressリーベイツ対応!忘れずに)]200ドルのストアクーポン適用で599.00ドル!↓

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