モバイルVR「Daydream」対応機種で国内利用できるスマホまとめ
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2017年5月下旬から台湾・台北で開催されていたCOMPUTEX TAIPEI 2017では、沢山のメーカーが最新のVR機器やソフトウェアを出展しており、「[COMPUTEX TAIPE VR特集]そこは近未来のテーマパークだった。」で紹介したようにVRは今後爆発的に普及する技術だと感じた。
COMPUTEX TAIPEI 2017で著しいVRの技術発展を垣間見たが、モバイルVRに関してはまだまだ黎明期で、ようやく最近になってハードウェア要求の高いプラットフォームが構築され始めたに過ぎない。
本記事ではDaydreamを体験する場合に必要なモノや基礎知識、Daydreamに対応している端末を紹介し、素晴らしいVR体験が出来る手助けになればと思う。
なお、モバイルVRはソフトウェアの処理や映像出力をスマートフォンが担当する。VRだけの為に海外のDaydream対応端末を購入するのもいいが、僕としては普段使いでも利用できる製品をオススメしたいので、技適と日本の電波に対応している国内向け端末でDaydreamが利用できる端末を紹介したいと思う。
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Daydreamを体験するには対応端末とDaydream Viewが必要。
GoogleのDaydreamを体験するにはこれから紹介する”Daydream対応端末”が必要となる。
Daydreamは高度なVRを提供する代わりに、ハードウェアに対しても必須となる要求が必然的に高くなるので、”Daydream印”の付いた端末で無いと利用できない。
Daydreamを利用するには専用の「Daydreamアプリ」の導入が必要だが、Daydreamに対応していない端末ではアプリ自体がダウンロードできないので注意しよう。
また、Daydreamスマートフォン以外に用意するものはDaydreamに対応したVRゴーグルとコントローラー。
Google純正ではDaydream Viewという製品がリリース済みとなっており、Amazonなどから購入可能。少々値が張るが、Daydreamではモーションコントローラーありきの操作仕様となっているので、専用のコントローラーが付属するDaydream Viewの購入が必須。
▼以下は僕の持っているDaydream View。↓
Google Daydream View – VR Headset (Slate)(米国並行輸入品)
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Daydream Viewに対応する国内向け端末。
日本の電波に対応し、技適を取得している端末をまとめてみた。スマートフォンとして普段使い出来るので購入後も安心して利用できる端末だ。
Galaxy S8/S8+
日本国内では大手キャリアから発売。処理を担当するSoCはSnapdragon 835、グラフィックスチップはAdreno 540。2017年7月現在で最高峰の処理性能を誇る。
2017年夏のアップデートでGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応予定。
Galaxy S8はメモリが4GB、Galaxy S8+はメモリが6GB搭載されており、Daydreamを体験するならメモリ搭載量の多いGalaxy S8+がオススメ。
残念ながら日本ではSIMフリーモデルのGalaxy S8シリーズはリリースされていないので、大手キャリアとの契約が必須であることが難点。
Galaxy S8/S8+は独自のVRプラットフォーム「Gear VR 」にも対応しており、専用のVRゴーグルとコントローラーを利用する独自VRコンテンツも楽しめる。
今後、Daydreamに対応するとGear VR との両対応により非常に多くのVRコンテンツが楽しめる機種だ。
【公式】ドコモ
【公式】au
▼Gear VRを利用する事で独自のVRコンテンツも楽しめる↓
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ZenFone AR
ASUSのフラッグシップモデルのZenFone ARはSnapdragon 821を搭載しており、グラフィックスチップはAdreno 530。
処理速度こそGalaxy S8シリーズには敵わないが、ZenFone ARはDaydreamのハードウェア要件を満たすだけのハイスペックな性能を持ち合わせているだけでなく、最新のモバイルAR(拡張現実)の”Tango”にも対応しており、モバイルVR/ARの両方を1台の端末で体験できる世界で唯一の端末。
メモリ搭載量は6GBまたは8GBから選択可能で、モバイルVR/ARを楽しむ為の基本性能ベースが非常に高い端末。
日本国内ではSIMフリースマートフォンとしてリリースされており、ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、格安SIMでの通信が可能なことに加え、海外で利用できる電波にも豊富に対応している。
ちなみに僕が購入した端末がZenFone AR。最新のモバイルVR/ARをいち早く体験したいガジェッターにオススメ。
【関連】ZenFone ARの性能評価と競合機種、販売店まとめ
Moto Z
Android 7.0のアップデートでDaydreamに正式対応するMoto ZはSoCにSnapdragon 820、グラフィックスチップにはAdreno 530を搭載する。総合的な処理性能はZenFoneARに敵わないがグラフィックス処理に関しては同等性能。
メモリが4GBのみなので、今後、リッチなDaydreamコンテンツが登場した場合はメモリ不足に陥る可能性もあるが、現状のDaydreamコンテンツでは全く問題ない性能。
Moto ZはDaydreamに対応する端末として紹介しているが、端末の背面にMoto Modユニットを搭載することで様々な機能拡張が可能なユニークな端末。
端末価格が非常に高価且つ、Galaxy S8シリーズの様にGear VR にも対応しているだとか、ZenFone ARみたいにモバイルARのTangoにも対応しているだとか付加価値の少ない端末だがMoto Modに興味の有る方はチェックしてみよう。
【関連】MotoZ/Playのスペックレビューと比較。デュアルスタンバイと変身Modsに対応しているけど高い
ZTE AXON 7
ZTE AXON 7は2016年10月に発売された端末で、SoCにSnapdragon 820、グラフィックスチップにはAdreno 530を搭載する。総合的な処理性能はZenFoneARに敵わないがグラフィックス処理に関しては同等性能。
メモリが4GBのみなので、今後、リッチなDaydreamコンテンツが登場した場合はメモリ不足に陥る可能性もあるが、現状のDaydreamコンテンツでは全く問題ない性能。
Galaxy S8シリーズの様にGear VR にも対応しているだとか、ZenFone ARみたいにモバイルARのTangoにも対応しているだとか付加価値の少ない端末だが、Daydreamをとにかく体験したいという方向けの端末。
Galaxy S8シリーズが約10万円、ZenFone ARが約9万円だがZTE AXON 7は5万円台で購入可能なのでイニシャルコストが非常に低い。
【関連】AXON7スペックレビュー。DSDS対応でコスパ最強なハイスペスマホ
Daydream対応端末まとめ。
高品質なモバイルVRプラットフォーム「Daydream」は高性能なSoC、大容量なメモリ、高解像度のディスプレイがDaydreamに対応する1つの基準となる。
Galaxy S8シリーズ、Moto Z、ZTE AXON 7の様にアップデートでDaydreamに対応する機種が多くなってきたので、Daydreamが要求するハードウェア構成をクリアしている端末がアップデートによりDaydreamに対応することも珍しくなくなると予測できる。
今後、Daydreamに対応した日本向け端末が登場したり、アップデートでDaydreamに対応した端末が増えたら本記事に追加して報告したいと思う。
最後に、Daydreamに対応した全ての端末が記載されているGoogle公式のDaydream紹介ページを残しておく。以下のページで記載されている端末は本記事で紹介した端末以外に、日本市場には対応していない端末も含まれている。
【公式】Daydream