HEADWOLF HPad 5の実機レビュー!動画視聴機としても◎。サクサク動く10型クラスタブレット

HEADWOLFの大注目タブレット「HEADWOLF HPad 5」が登場!10型クラスで有りながらHelio G99、ステレオスピーカー、Widevine L1と動画視聴にも向いた仕様が魅力的。これは気になる!って思ってたら試す機会を頂いたんで実機レビューいってみよう!

良い点

  • ゲーム以外ならサクサク動く
  • ディスプレイが綺麗
  • Widevine L1はNetflixも対応
  • スピーカーは音の広がりが良い
  • ちゃんと技適付いている
  • 対応バンドも優秀

悪い点

  • ゲームには向かない性能
  • クアッドスピーカーを活かしきれてない
  • タブレット向けのUIが使えない
  • 電子コンパス非対応でナビ時はマップが進行方向に回らん

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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デザイン:筐体の質感は良好

タブレットの質感は安価な製品でも完成の域に達しているから野暮ったさは無いけれど、デザインが好みかどうかって感じ。

▼筐体背面はこんな感じ!メタル素材なのでヒンヤリ。ツートンカラーで上部はザラッとした質感。油脂はまあまあ付着する。↓

▼お、ベゼルはそんなに太くない。↓

▼左側面にはスピーカーが2つ。↓

▼右側面もスピーカー2つ。それとSIMスロット、USB-C、イヤホンジャックを搭載。ちなみにSIMトレイはNanoSIM×2かNanoSIM+microSDのタイプ。↓

▼上部には電源ボタンと音量ボタン。↓

▼下部はマイク穴のみ。↓

▼付属品はこんな感じ!↓

  1. 本体
  2. 保護フィルム(貼付け済み)
  3. 充電器(30W/日本プラグ)
  4. 充電ケーブル(USB-C to C)

中華タブレットって保護ケースやスタイラスペンがついている製品も結構あって付属品が豪華ってイメージだったんだけど、HEADWOLF HPad 5は付属品がシンプルなのね。購入する時は保護ケースくらいは買っとくと宜し。30Wの充電器が付属しているのは嬉しい!プラグも日本向けの穴空きだし普通に使える。

性能:ゲーム以外なら快適に動く

HEADWOLF HPad 5が搭載するSoCはHelio G99。もうね、飽きるくらいHelio G99搭載モデルを触ってきたんだけど、HEADWOLF HPad 5の動作は他のHelio G99搭載機と印象は同じ。まあSoC同じだからそうか。

WEBサイト閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍など”ゲーム以外”なら不満なく使えるレベル。

▼これは見てもらったほうが早い!ね、この程度の使い方なら全然問題ないっしょ。↓

ゲーム用途で選ぶタブレットではない

Helio G99はゲーム性能もミドル帯だからそんなに高くないんよね。他のHelio G99と同じく遊べるゲームは多いけれど、画質を妥協したり、そもそも画質を妥協しても満足に動かない場合もある。

▼まずはいつもの原神から。デフォの画質判定は「最低」。で、この設定からフレームレートを60にして高負荷をかけてみる。↓

▼最低フレームレートは40FPS。Helio G99の範疇。↓

ガルマックスでは高負荷時に30FPSを下回らなければ楽しめるレベルとしているけれど、原神みたいなグラがウリのゲームで最低画質は・・・うーん、と言ったところ。原神で画質最低設定か…俺は嫌だな。

特にタブレットはスマホよりも画面が大きいから、最低画質だとジャギジャギ感がヤバい。かと言って、グラフィックス品質を高くすると軽く下限30FPSは下回ってくるんよね。グラフィックをウリにしている原神だと、Helio G99では本当の楽しさは味わえん。妥協&妥協。

▼次はPUBGモバイル。フレームレート重視の設定だと上限40FPSで遊べるスムーズ+ウルトラまで設定可能。↓

▼スモーク4つを展開してスモークが消えるまで再突入を繰り返す高負荷検証では下限39FPS。↓

というわけで、PUBGモバイルも高負荷時は30FPSを超えてくるので楽しめるレベルでは遊べる。けれど、レースゲームやシューティングゲームは滑らかなほうが有利なので、しっかり遊びたいなら60FPSからといった感じ。やっぱりHelio G99では本格的に遊んでいる人からすると物足りないパワーってことになるだろうな。

というわけで、いつもどおりの評価なんだけれど、HEADWOLF HPad 5だからという訳ではなく、Helio G99搭載機はゲームを本格的に遊ぶには向かない性能。ゲームは遊ばない又はゲームは動くタイトルで十分って人向け。

画面:普通に綺麗。ちゃんと60Hz

ディスプレイは液晶だけれど普通に綺麗。なんも困らん。タブレットってモノによってはパネルの駆動が55Hzとか訳分からん仕様のやつもあるけれど、HEADWOLF HPad 5はちゃんと60Hz。

さすがにスクロール時の滑らかさは90Hzとかの高リフレッシュレートモデルには敵わないけれど、動画を見るならちゃんと60FPSソースの映像も余すことなく表示できるんで動画視聴メインなら必要十分。

あと、タッチの反応も良好。さすがに音ゲーなんかのシビアな入力が必要なシーンでは荷が重いけれど、普段使いの操作時に気にならんかったので俺的には合格。

Widevine L1。Netflixも高画質で再生できる!

少し前の安価なタブレットのウリは「Widevine L1対応!(但しNetflix以外)」という感じでWidevine L1対応をアピっているけれど制限があった。けれど最近は「Widevine L1対応!(Netflixも対応!)って感じに切り替わりつつ有る。Netflixユーザーの俺歓喜。

▼HEADWOLF HPad 5もその波に乗っていて、Widevine L1対応でNetflixもちゃんと高画質再生に対応!素晴らしい!合格!一押し!おすすめ!↓

ということで、FHD以上のパネル、ステレオ再生対応のスピーカー、NetflixもWidevine L1という動画視聴機として俺が外せない要件を全て満たしているので合格。素晴らしい。

スピーカー:音の広がりが良いクアッドスピーカー

スピーカー音質はこのクラスだと及第点って感じ。低音が弱く高音が良くなるタイプ。少し高音がキンキン鳴りすぎな気もするけれど視聴する分には問題なく使えるレベル。

音の広がりは4つのスピーカーを備えているからなのか、凄く良い。音の偏りもないから、シングルスピーカーより圧倒的に音の位置が自然。やっぱタブレットで動画見るならステレオ必須だわ。

ただ、クアッドスピーカーを活かしきれてない感じもする。4つのスピーカーがどのような構成になってるかよく分からんけれど、横持ちにのみしか最適化されてない。

クアッドスピーカーを搭載している製品の中には、縦持ちでも横持ちでもステレオ再生できるやつもあるんよ。例えば前にレビューしたXiaomi Pad 6は4つのスピーカーを搭載する利点を活かして縦でも横でも正しい位置のステレオ再生が出来るんよね。

▼でもHEADWOLF HPad 5は縦で持つとこんな感じ。4つスピーカーを搭載しているなら、縦でも横でもステレオで再生してくれる仕様にしてほしかったなぁ。↓

OS・機能:特別な機能は無し。タブレットUIは使えなかった

OSはAndroid 13を搭載。PCモードみたいな独自機能も見当たらないし、たぶんほぼ素のAndroid OS。

▼まあ独自機能が少ないのは良いんだけれど、タブレット向けUIを使えないのが痛い。こんな感じでナビゲーションバーが表示されるだけ。↓

▼ちょっと前にレビューしたTeclast T40HDは同じ10型クラスなんだけど、ちゃんとタブレット向けUIが使えるんよ。以下はTeclast T40 HDの写真なんだけど下部にお気に入りアプリ並んでるでしょ。↓

タブレット向けUIは簡単に画面分割できるから結構便利なんよね。それがHEADWOLF HPad 5では何故か使えない。凄く残念。

このタブレット向けUIってAndroid 13から対応しているみたいだけれど、イマイチ発動条件が分からんのよなー。

前は画面の大きさで決まるのかな?と思ってたんだけど、Teclast T40HDは10.4型でHEADWOLF HPad 5は10.51インチだから、画面サイズで言えばHEADWOLF HPad 5のがデカい。

他に違うところはと言えば・・・Teclast T40HDは解像度が2,000×1,200で1,920×1,200。もしかして解像度で決まってくる?よく分からんから教えて偉い人。

電子コンパス非搭載。ナビとしては微妙

最近はスマホをナビとして使っている人も多いけれど、HEADWOLF HPad 5は電子コンパス非搭載なのでちょっと注意が必要。

GPSも搭載しているからナビとしては使える。でも、進行方向に合わせてマップを回転する機能が使えない。なぜなら電子コンパスを搭載していないから。残念。

俺、めっちゃ方向音痴だから、進んでいる方向とマップがリンクしてないとパニクる。なので俺みたいに進行方向に合わせてマップが回らないと「何処走ってるか分かんねーよ!」って人は注意せよ。

技適もちゃんと付いてる

HEADWOLF HPad 5はちゃんと技適取得済みなので安心して日本で使えるのがGood。

あとね、対応バンドが超優秀。タブレットって大体は4Gの1/8対応でソフバン向け!ってのが多いんだけれど、これ、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで重要な4Gバンドに合致してるんよね。ビックリしたわ。

対応バンド早見表を表示

カメラ:いつも通りオマケ

カメラはちゃんと動くし撮れる。でも画質はオマケ。いつも通りの安価なタブレットのそれ。

▼1枚目がアウトカメラ、2枚目がインカメラ。綺麗に見えるかもだけど、画質はあまり綺麗じゃないんだよなー。↓

でもオマケ画質でも欠点ではない。なぜなら、この価格帯なら大体こんなもん。

ただ、カメラを搭載するならインカメラに良いほうのカメラを搭載してほしいなー。俺、タブレットでカメラを使うってほぼビデオチャットしか使わんから、インカメラが高画質な方が嬉しいんよね。

バッテリー:バッテリー持ちは普通

YouTubeをWi-Fi接続で2時間ストリーミング再生する検証では、100%→80%という結果に。うん、普通だな普通。まあ普通なんだけどタブレットって同じ検証でも80%を切ってくる製品もそこそこあるんで、普通なだけマシ。全然マシ。

バッテリー容量は8,500mAhとスマホで一般的な5,000mAhを随分上回っているけれど、急速充電に対応&急速充電器も付属しているんで充電時間に関しては特に不満なし。

タブレットってスマホよりも大容量だけど充電器が10Wクラスってのも結構ザラにあるんよ。特に安価なタブレットは。そういったものは、いつまで充電してんねん!ってくらい長いから、急速充電器が付属しているってのはありがたい。

HEADWOLF HPad 5まとめ

HEADWOLF HPad 5はよくある低価格な金太郎飴タブレットに見えて実は、「パワフルなHelio G99」「FHDクラスのディスプレイ」「ステレオ対応」「NetflixもOKなWidevine L1対応」と、10型クラスだと動画再生仕様が優秀な希少モデル。

Teclast T40HDみたいな似たようなモデルもあるんだけど、あっちはUNISOC T606なので、こっちのHelio G99より随分性能が低い。

もちろん、「動画視聴だけ」と割り切るなら良いんだけれど、他のことも色々とやってくなら、やっぱりHelio G99あたりを積んでるほうが快適にできることの自由度が高いんで、安価な製品を探しているけれどそこそこ性能の高いモデルが欲しいのであれば、HEADWOLF HPad 5はドンピシャかもね。是非検討してみて!

HEADWOLF HPad 5の購入先まとめ

■HEADWOLF HPad 5■

初出時価格:249.99ドル

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