Chrome OS対応プロセッサー「Ryzen 5000 C」シリーズ登場!グラフィック性能は最大85%向上
AMDがChrome OSに対応したRyzen 5000Cシリーズを発表!既存のプロセッサをベースにChrome OS向けの最適化が行われたモデルです!
Ryzen 5000Cシリーズの特徴
Ryzen 5000Cシリーズの特徴は以下の通り!
Ryzen 5000Cのハイライト
- 用途に合わせやすい4種をラインナップ
- グラフィック性能は最大85%とかなり向上!
- 連続8時間駆動を実現!
- Chrome Enterprise向けセキュリティ機能に対応!
Ryzen 5000 Cシリーズのラインナップは以下の通り。
- Ryzen 3 5125C(2C/4T、15W、最大3.0GHz)
- Ryzen 3 5425C(4C/8T、15W、最大4.1GHz)
- Ryzen 5 5625C(6C/12T、15W、最大4.3GHz)
- Ryzen 7 5825C(8C/16T、15W、最大4.5GHz)
今回追加されたRyzen 5000Cシリーズは同じTDP(15W)で2コア刻みで用意されているようです。
また、Ryzen 3 5425C、Ryzen 5 5625C、Ryzen 7 5825Cの3種はベースモデルが確認できましたが、一番下位のRyzen 3 5125Cは公式サイトを見ても該当するベースモデルが確認できませんでした。
したがってRyzen 3 5125Cは今回のリリースで個別に設定されたモデルなのかもしれないですね。
▼ハイエンドモデルのRyzen 7 5825CとRyzen 7 3700Cとの比較はこちら。↓
ウェブブラウジングでのパフォーマンスを計測できるOctane 2.0では67%もの高速化が実現できている反面、Geekbench 5でのマルチタスクテストはたったの7%の性能向上に留まっています。
Ryzen 7 3700Cの4コア8スレッドに対し、Ryzen 7 5825Cが8コア16スレッドと倍増していたので、ちょっと肩透かし感がありますが、このあたりは実測値を確認してみたいところです。
ただし、グラフィック性能は最大85%の向上とかなりのパフォーマンスアップを実現しているのは特筆すべき点でしょう。
ちなみに同じ8コア搭載のIntel Core i7-1185G7やCore i7-1165G7などと比較すると一番高性能になっていると謳っていますので、Chromebookのパフォーマンス向上に一役買いそうです!
▼Ryzen 5000Cを搭載したChromebookでは、終日持続するバッテリーライフが実現したとあります。ただ、AMDは連続8時間駆動を終日と定義づけているようなので、普通のノートPCよりもちょっと良いくらいと考えた方が良いでしょう。↓
▼Chrome Enterprise向けに用意されたセキュリティ機能ですが、Ryzen 5000Cでもバッチリ対応。害のあるアプリの実行を防いだりなどセキュリティが求められる用途でもしっかり使うことができます。↓
プレミアムChromebookの選択肢が増えそうで期待大!
6月にRyzen 7 5825Cを搭載したHP Elite c645 G2 Chromebook Enterpriseがリリース予定で、今年の後半にはAcerからもRyzen 5000Cシリーズを搭載したコンパーチブルタイプのChromebook Spin 514がリリースされるとアナウンスされています。
以前にガルマックスでも紹介しましたが、ChromebookでもSteamに対応したりとエントリーモデルが多い印象のChromebookでもハイエンド志向が年々強まっているのも事実。
ユーザーへの選択肢が増えるのは良いことなので、是非ともChromebookでもハイスペックなRyzenを搭載したプレミアムなモデルが増えることを期待したいですね!