大容量な読み書きには不向き。バッファローの極小スティックSSD「SSD-PUT500U3-B/N」レビュー

自宅のPCから動画データを持ち出すために出来るだけ小さなポータブルSSDが欲しくて500GBの「SSD-PUT500U3-B/N」を購入したのでレビューをお届けします。

価格は執筆時点で250GB（4,480円）、500GB（7,276円）、1TB（11,919円）です。

ビックリするほど小さい。USBメモリ感覚で使えるポータブルSSD

SSD-PUT500U3-B/Nに惹かれたのはポータブルSSDとしては非常に小さな筐体とどこでもすぐに使えるUSB端子が一体型になっている点。

▼サイズは手のひらサイズ。重量も13gと非常に軽い。筐体は樹脂製です。Amazonで買ったら箱がバルク品みたいな感じだった↓

 

購入前にAmazonのレビューを見ると端子の出し入れが非常に硬いという内容が数件あったんですが、もしかしたら「ロック機構」があることを知らないのかも。

▼端子はロック機構があって赤いスライダーの突起を「押す」ことでロックが解除されます。押しながら出す、押しながら戻すという使い方だと硬さは全く感じません↓

 

一方で、このロック機構がちょっと弱くて、PCのポートにブスッと挿す時に引っ込んでしまうこともしばしば。まぁ、USB-Aの形状がそもそも挿しづらい形状なので、端子が引っかかってしまうのはどうしようもない。諦めた。

ポータブルSSDはケーブルがセパレートのタイプも使ってましたが、ケーブル忘れて出先で使えないって失態を犯してきたので最近はケーブル一体型しか使ってません。

SSD-PUT500U3-B/Nはさらにシンプルになり、USB端子が内蔵されているので使い勝手がUSBメモリのそれと変わらんのが結構気に入ってます。

100GBクラスの書き込みは使い物にならない速度に低下する

SSD-PUT500U3-B/Nは使い方次第で評価が大きく変わるかも。

購入前に調べると大容量なデータを転送した時は80度近い熱をもち、転送速度が50MB/sを下回ることがあると見ました。もはやSSDというレベルでは無いですよね。

僕も100GBクラスのテストで確認したんですが、確かに大容量なデータ転送だと速度が著しく低下しています。この事から、100GBクラスのデータ書き込みが中心の使い方だとかなり不満が出るかも。

▼これは32GBの読み書き速度テスト後に速攻64GBの追加テストを行った時のデータです。メーカー目安は430MB/sとしてますが著しくデータ転送速度が落ちてますね。100GBクラスの書き込みだと使い物にならんのが分かるかと思います。↓

 

例えば、PCのストレージに保管した100GBクラスのデータを別PCに移動。データを別PCに移動したらフォーマットかけてすぐに2本目のデータをコピーする。こんな使い方はSSD-PUT500U3-B/Nだと耐えられません。

かくいう僕の使い方ですが、ゲーミングPCで撮影したプレイ動画（だいたい10〜20GB）を毎日1本コピー。コピーしたデータをMacBookに移動するって用途で使ってます。

▼僕の用途よりも多い32GBの読み書きテストではこんな感じでそこそこ公表値に近い速度がでてます。↓

 

こんな使い方だと書き込むデータ容量もそれほど多くないし、1日に1回しか使わんので連続書き込で熱増加による速度低下が顕著に現れることも無く個人的には快適に使えてます。今のところ不満なし。

但し、1本辺りのデータ転送容量が10〜20GBでも、続けて4本、5本と書き込むなら結局のところ熱による速度低下にぶち当たるので注意ね。

万能では無いけど用途が合えば使い勝手の良いポータブルSSD

購入する前に他の方のAmazonレビューを読んでいたので、大容量データの書き込みには不向きという点は把握していました。自身の使い方では問題ないと判断したので購入しましたが、僕の使い方ではかなり使い勝手のよいポータブルSSDです。

小さいし、軽いし、すぐに使えるし、最高です。

一方で、100GBクラスのデータを頻繁に移動するために購入検討しているなら買っちゃだめ。熱が高くなり速度が低下して転送がクソ遅くなります。いつまで経っても書き込み終わらんです。

使い方が僕みたいなライトな感じなら是非検討してみて下さい。