Wearbudsの先行レビュー。スマートウォッチ×Bluetoothイヤホンの使い心地を試す

Wearbuds

スポーツを楽しんでいる方ってスマートウォッチとBluetoothイヤホン使っている人が多いよね。じゃあ、スマートウォッチにBluetoothイヤホン収納出来たら便利じゃね?

その様な考えをカタチにした夢の変態デバイスが「Wearbuds」でございます。

2019年8月下旬に日本で展開する為にクラウドファンディングサイト「Makuake」にて出資を開始したばかりですが、大きな注目度を浴び一瞬で目標額を突破。

目標額は50万円なんですが、先行レビュー公開日の2019年9月1日時点で支援額は750万円を越えており非常に注目度の高い製品であることが伺えます。

今回、Wearbudsを先行して体験させて頂けるとのことで、ガルマックスにもWearbudsの実機が届きました。鳴り物的な印象ではありますが、果たしてWearbudsの使い心地はどうなのか…実機レビューでじっくりとお届けします!

※レビュー製品はサンプル品です。製品版では仕様が変わる可能性があります。

Wearbudsの価格|早期支援者は割引価格で手に入る

Wearbuds

ガルマックスでもMakuakeで公開時に記事を出したのですが、現在は2段階目の割引率に推移。通常価格17,765円ですが早期支援の特典で20%オフの14,210円で手に入ります。 なお、今から支援を行うと2020年1月末までに皆さんのお手元に届く予定です。

クラウドファンディングの早期支援は早ければ早いほど割引額が大きく、今後も支援者が増えると割引率が少なくなるので欲しい方は早めの支援をオススメします。

▼支援はクラウドファンディングサイト「Makuake」で行っています。↓

Wearbudsの特徴ピックアップ

Wearbudsの特徴をピックアップ

  • スマートウォッチとBluetoothイヤホンが一体となった2 in 1デバイス
  • 歩数、心拍、距離、カロリー、フロア、睡眠データを取得出来るリストバンド
  • ハイレゾ音質を実現したグラフェンドライバー搭載のイヤホン
  • イヤホンは防水仕様で雨や雨天での利用もOK
  • AAC/apt-Xのミドルレンジ帯コーデックに対応
  • 通話もOK
  • 片方のイヤホンのみでも利用可能

Wearbudsの付属品をチェック

▼Wearbudsの外箱は製品写真が美しくプリントされた化粧箱。↓

Wearbuds Wearbuds

▼パカリと蓋を開くとドドーンとWearbudsが入っていました。初めてWearbudsを見た時の印象は”ゴツい”です。↓

Wearbuds

▼付属品は以下の通り。スマートウォッチ部分となるリストウォッチ、ハイレゾBluetoothイヤホン、イヤーピース(取り付け済み)、充電ケーブル、取扱説明書(サンプル品では日本語は記載されていなかった)。↓

Wearbuds

Wearbudsの外観・デザインをチェック

筐体|凹凸の無いツルリとしたデザイン。筐体は金属ではない

▼これがWearbudsのリストバンド。イヤホンは収納済みです。筐体のデザインは横に長い丸みを帯びたデザインですがディスプレイは長方形でした。

Wearbuds Wearbuds

▼僕の手元に届いたWearbudsはベルトがブラックでボディーはシルバー、アクセントカラーとしてディスプレイ周囲やベルトを固定する鋲などは(写真ではゴールドっぽいですが)差し色となるピンクゴールドを採用しています。サイズが大きくゴツいですが色合いなどはお上品な印象。

Wearbuds

公式画像ではシルバー部分が金属的な質感に見えますが、筐体は金属では無く樹脂製でメッキ加工が施されています。パッと見の印象は悪くはありませんが、メッキ加工なので頻繁に出し入れするBluetoothイヤホンの収納部分はメッキが剥がれるかもしれません。というか、レビュー期間中に何度も出し入れしていたら若干メッキが剥がれてました。

背面は心拍センサーと充電端子

▼Wearbudsの背面は心拍センサーと充電端子。充電は専用の充電ケーブルの先端を磁石でくっつけて固定するタイプ。充電ケーブルは汎用品じゃなく専用品なので大切に扱いましょう。

Wearbuds

バンドはラバー製で運動でも気兼ねなく使えそう

▼Wearbudsのバンドは大きめ。バンドは穴留め式ですがピンの代わりに鋲(ビョウ)で固定するタイプとなっています。この鋲も差し色のピンクゴールドカラー。↓

WearbudsWearbuds

イヤホンは超小型タイプ

▼Wearbudsからイヤホンを取り出しました。サイズは一般的な完全独立型イヤホンの中でも小型な部類。側面にメーカーの「AiPower」ロゴがあり、曲送りや再生/一時停止など操作するためのタッチセンサーが埋め込まれています。↓

Wearbuds Wearbuds

Wearbudsを実際に試してみる

ここからは実際にWearbudsを利用して先行レビューをお届けします!

サンプル品での不具合一覧。これらは今後改善します。

Wearbuds

Wearbudsは2019年9月1日現在、日本での発売を目的としたクラウドファンディング真っ最中。もちろん目標額を上回っているのですが、クラファン製品の特性上、資金が集まった時点から開発がスタートします。つまり、日本向けのチューニングはヨーイドンとスタートしたばかり。

なので、ガルマックスに届いたサンプル品では「まだチューニングが完了していない部分」が見られます。これらは日本向けの開発が進む上で改善する部分なので現時点で評価を下すのは時期尚早でしょう。

現在、ソフトウェアで見られる不具合は以下の通りです。

  • 端末により上手くスマートフォンとペアリング出来ない
  • 接続が切れると自動接続されない
  • 通知機能をオンにしても通知が飛んでこない場合がある
  • 通知が飛んできた時にアイコンは表示されるが振動しない
  • 専用アプリが日本語に対応していない

これらは全てメーカーに報告を行い、回答として「日本モデルリリースまでにチューニングされる項目」であることを確認しています。

要改善。バンドが留めにくい

▼Wearbudsのバンドは鋲(ビョウ)をバンドの穴に突っ込んで固定するタイプ。バンドの穴が小さくて非常に鋲が留めにくいです。これは改善したほうが良いかも。コツですが、爪先で鋲の周囲をグリグリ押し込むとパコッとハマります。↓

Wearbuds

リストバンドの厚みは慣れるまで気になる

Wearbuds

Wearbudsはサイズも大きく厚みもあるのでインパクトは抜群。電車でWearbudsを着けていたら注目の的でした。

個人的に見た目は嫌いではありません。案外、数日間装着すると自分自身はWearbudsのサイズ感に慣れてしまうものです。(他の人が見ると厚みとインパクトに驚いていましたが 笑)

で、分厚いWearbudsを腕に装着すると・・・厚さに慣れるまで色んなところにリストバンドをカーンとぶつけてしまします。

Wearbuds

ほら、普段腕時計を普段使わない人が腕時計をたまーに使うとぶつけちゃう。あんな感じ

厚みに慣れるまで少々気を使ってやりましょう。

一発でスマートウォッチとBluetoothイヤホンの充電が出来てスマート

Wearbuds

WearbudsはリストバンドがBluetoothイヤホンのケースの役割も果たすので、充電がとってもスマート。寝る前にケーブル一本接続するだけでスマートウォッチもBluetoothイヤホンも充電完了です。これは楽ちん。

バッテリー持ちはそれほど良くなかった。僕の使い方なら毎日充電が必要

Wearbudsのバッテリー持ちですが思っていたよりもよくありません。

確かにBluetoothイヤホン単体で利用した場合のバッテリー持ちは気になるほどでは無かったのですが、リストバンドのバッテリーはBluetoothイヤホンの充電にも利用する”充電ケースの役割も担う”ので、リストバンド自体のバッテリーは2日持ちません。

Wearbudsを利用するなら毎日充電は欠かさないほうが良いです。

専用アプリで各種データを管理できる

Wearbudsを利用するには必ず専用アプリ「AiPower」のインストールが必須。なぜなら、Wearbudsのリストバンド側での設定は「初期化」以外出来ず、基本的に時間情報などはペアリングを行ったスマートフォンからデータを取得しているからです。単体では時計の設定も出来ないので専用アプリの利用は必須というわけです。

▼アプリは初回利用時にユーザー登録が必要。面倒くさいです。

Wearbuds

▼ペアリングはアプリ側で行えるようになっています。注意点としてWearbudsの充電をフル充電してからペアリング作業を行いましょう。バッテリーが足りないと上手くペアリング出来ませんでした。↓

Wearbuds

▼アプリではWearbudsで取得したデータが自動的に記録され「日」「週」「月」の累計データを閲覧できる仕様です。↓

Wearbuds

Wearbuds

通知機能はシンプル過ぎて物足りなさを感じる

▼Wearbudsの専用アプリではペアリングしたスマートフォンの通知を飛ばす通知機能が備わっており、着信通知、SMS、フェイスブック通知、Instagram通知、WhatsApp通知が設定可能。通知はシンプルなアイコン表示で着信通知で登録名や電話番号を表示したり、メール内容を表示することは出来ません。↓

Wearbuds

最近のスマートウォッチは柔軟に通知設定できるモデルが一般的なので僕としては少々物足りなさを感じます。

例えばスマートフォン側で通知をオンにしている項目は全てリストバンド側に通知を飛ばせるような設定があればもう少し満足度が高かったかもしれません。今後のアップデートに期待したい部分です。

ちなみに通知機能はリストウォッチの画面に「アイコン表示」を行いながら「振動」で知らせてくれるとのことです。残念ながらまだ通知機能は上手く調整されておらずサンプル品ではアイコン表示されるものの、振動はしませんでした。(通知機能が不安定過ぎてアイコン表示中の写真が撮影出来なかったのですが、ガルマックスではiPhone接続時に運良く着信通知できたようで緑色の受話器アイコンが表示されてました。)

当初、アイコンだけ表示され振動が無かったのでバイブレーションがそもそも備わっていないのか?と思ったのですが、専用アプリではWearbudsを探す機能が備わっており、それらの機能を利用した時はしっかりWearbudsが振動します。今後の調整でしっかりアイコン+振動で通知が飛ぶようになるとのことなので、最低限の通知機能は活用できそうです。

Wearbudsの各種センサー誤差は少ない

Wearbuds

Wearbudsを実際に利用して各種センサーの検証を行いましたが、心拍数、歩数、フロアを登った階の記録など誤差は比較的少なめ。フロアを登った階を記録する機能はリアルタイムではなく時間を少し置くと徐々に正しい精度の階が表示されるようですが、6Fのフロアで最終的には5Fと表示されこれ以上の精度には達しませんでした。フロアの測定方法は建物の高さも関係してくるのでおまけ程度ですね。

歩数計ですが、Wearbudsの歩数情報と別で取得した歩数情報の差が少なく、また心拍数も他のウェアラブルデバイスと大きな差もないので信頼性は高いです。

イヤホンを無くしにくいのでとっても気に入っている

▼Wearbudsのイヤホンはリストバンドの左右に収納されており、プッシュすることでロックが外れてパコッと頭が飛び出します。取り出しにくいとは感じません。↓

Wearbuds

収納も簡単でリストバンドの収納部分に差し込むだけ。ロックされるとカチッとクリック感を感じしっかり固定されていることが分かるのでGood。

左右独立イヤホンを僕も愛用しているんですが、ちょっとした会話の時にケースに収納するのではなく、ポケットに放り込んだり、その辺にコロンと置いたりすることが多く、「あれ、イヤホン何処行った?」と探すことが結構あるんですよね。

Wearbudsならサクッと手元のリストバンドにしまうことが出来るので紛失リスクは激減するはず。

イヤーチップは社外品も使えるけどLサイズはケースに収納出来ない可能性が高い

Wearbuds

Wearbudsのイヤホンはカナル型。残念ながら付属のイヤーチップは僕には大きすぎて簡単に外れてしまうので、Sサイズの社外品に変更。元々備わっているイヤーチップよりも小型なものであれば社外品でも使えます。が、付属しているチップより大きなチップに変更する場合はリストバンドに収納できなくなる可能性が高いです。

なぜなら、既にWearbudsのイヤホンに備わっているイヤーチップサイズがイヤホンを収納する部分の寸法にピッタリだから。付属のイヤーチップ以上のサイズは基本的にスムーズな取り出しができない可能性が高いです。↓

Wearbuds
付属のイヤーチップを取り外しケースにチップのみ突っ込んでサイズを確認している様子

ちなみにWearbudsに付属していたイヤーチップは、一般的なMサイズ。なので、普段からMサイズを利用している方やSサイズを利用している方は問題ないはず。

▼試しにLサイズのイヤーチップを取り付けてみました。リストバンドへ収納する時にやや抵抗感がありますがギリギリ収納可能。但し、取り出すときはイヤーチップがめくれてしまいました。そのうちイヤーチップが外れてリストバンドの中に置き去りにされそうな予感しかしません。

WearbudsWearbuds

イヤホンの音質はナチュラル。できればハイエンドコーデックに対応してほしかった

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Wearbudsの音質は悪くないです。

低音ブーストガンガンのドンシャリではなく、音を忠実に再現するナチュナル路線のチューニングとなっています。やや音量や低音が控えめですが、イコライザーなどで低音を強調するとしっかり低音も鳴ってくれるので好みの音は作りやすい印象。

WearbudsのBluetoothコーデックはベースコーデックとなるSBC以外にapt-XとAACに対応。iPhoneでもAndroidスマートフォンでもミドルレンジ帯のコーデックが利用可能です。

apt-X/AACはCD音源まで飛ばせ、音の遅延も非常に小さく優秀なコーデックなわけですが、これらのコーデックは3000円〜5000円の価格帯で採用されることの多いコーデックです。

Wearbudsといえばハイレゾ音質を実現するグラフェンドライバーを採用する高いポテンシャルを秘めたイヤホン。リストバンドが付いているとはいえ2万円近い価格帯の製品ですから決して安い部類ではありません。

この価格帯ならハイレゾ音源まで飛ばせるapt-X HDまたはLDACに対応していたほうがWearbudsにお似合いです。イヤホン自体がハイレゾ音質を謳っているのに勿体無い部分。

音質は悪くないですし満足度も高いんですけど、どうしてもBluetoothコーデックの特性を知っている身としては「なぜ?」と感じる部分です。

Wearbuds|トータル的な使い心地は悪くない。スマートウォッチの機能はシンプルなので通知機能は強化して欲しい

Wearbuds

Wearbudsを数週間実際に利用してきましたが、トータル的な使い心地は悪くはありません。使い始めこそ厚みあるリストバンドの存在感が気になりましたが、今では特に気になることも無く便利に使えてます。イヤホンの音質も(イヤホンの)バッテリー持ちも悪くありません。

専用アプリの不具合部分はこれから最適化される部分なのでアレコレ言うのは時期尚早だから置いとくとして、スマートウォッチの機能自体がシンプル過ぎるのは気になったポイント。特に僕の場合はスマートウォッチの通知機能も普段から活用しているので、柔軟な通知設定ができなかったのは残念なポイントでした。今後のアップデートで通知機能が強化されることに期待したいです。

Wearbudsですがジムでの運動やランニングが日課で、音楽をBGM代わりBluetoothイヤホンを利用している方ならとっても相性の良いデバイスでしょう。

使いたい時にサクッとイヤホンを利用できるのも個人的には気に入っているポイントです。

早期支援なら20%オフで手に入れることが出来るので、機になる方は早めに支援しておきましょう。

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