XCY X30 Mini PCレビュー。激安Core i7搭載ベアボーンを試す

XCY X30 Mini PC

XCY X30 Mini PCは、CPUにCore i7 4500Uを搭載する超小型ベアボーン。

メモリやSSD、OSはパッケージに含まれていないので、余っているパーツを利用してサブ端末を作りたいといった用途に向いている製品でございます。

ガルマックスもBanggoodの激安クーポンを利用して2万円以下で手に入れたので、早速組み立ててレビューをお届けします!

▼通常価格は249.99ドルですが価格はリアルタイムで変動するので現在の価格は以下からご確認下さい!↓

XCY X30 Mini PCの基本的なスペック

▼スペック表はBanggood参照↓

  • OS:Windows 7 / Windows 8 / 10 / Linux をサポート
  • CPU:Inter Core i7 4500U搭載
  • メモリ:最大8GBをサポート
  • ストレージ:mSATA SSDスロット×1、2.5インチSATA HDD/SSDスロット×1
  • WiFi:802.11.b/g/n←Banggoodの製品にはWi-Fiカードが付属していないので注意
  • サイズ: 13.60 x 12.50 x 4.30 cm

ポートは以下の通り

  • Power on/off button
  • HDD LED+PW LED
  • 4x USB 3.0 Ports
  • 2x USB 2.0 Ports
  • 1 x HDMI Connector
  • 1 x VGA Interface
  • 1 x DV 12V DC input
  • 2 x WIFI Antennas Connectors
  • 1 × LAN (RJ-45 Ports 10/100/1000 Mbps Adaptive)
  • 1 x MIC 3.55mm
  • 1 x SPK 3.55mm

XCY X30 Mini PCの付属品をチェック

▼XCY X30 Mini PCのパッケージですが、ご覧の通り簡易梱包のバルク品みたいな感じ。↓

XCY X30 Mini PC

XCY X30 Mini PC

▼セット内容を確認すると、ベアボーンKIT一式、SATAケーブル一式、電源コード(日本のコンセントに直接させる形状)、アダプター、ユーザーマニュアルと保証書のみ。↓

XCY X30 Mini PC

Wi-Fiカード付いてなかった・・・うっそーん

▼スペック表にも「With dual antenna,300M,802.11.b/g/n」と書いているし、製品紹介写真でも以下の通り記載があったのでWi-Fiカードが付いているものだと思っていたのですが・・・↓

XCY X30 Mini PCはWi-Fi搭載で設置場所に困らない

Banggoodで販売しているXCY X30 Mini PCのベアボーンにはWi-Fiは付いていないみたい。

スペック表の下には「ベアボーンのバンドルセットにはWi-Fiカードが付属しない」と書いていたのですが、僕、バンドルセットなんか購入した覚えはない。

ははーん。この安さはバンドルセットの「本体のみ」を売っていから実現できているのかも。これは間違えちゃうかも。これから購入する方はWi-Fiカードが付いていないのでご注意下さい。

あと、僕もXCY X30 Mini PCを紹介した時点ではWi-Fiカードが付属するものだと思っておりました。。。蓋を開けたらこんなことになっていたなんて・・・申し訳ないです。紹介記事は同じように追記しておりますm(_ _)m

個人的には有線LANが使える環境なので特に問題では無かったんですが、Wi-Fi環境しか構築できない方は、USBタイプのWi-Fi子機などが手っ取り早くてオススメです。

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XCY X30 Mini PCの外観・デザインをチェック

手のひらに乗るコンパクトな筐体

▼XCY X30 Mini PCは片手で持てるほどコンパクト。小さな筐体にパワフルなCore i7 4500Uがぶち込まれているって考えるとワクワクしちゃいます。

XCY X30 Mini PC

重量は588g。まだメモリやらストレージやら組み込んでいないんですが、それを加味してもとっても軽量でございます。↓

XCY X30 Mini PC

天板はヒートシンク代わりとなるデザイン

▼XCY X30 Mini PCの天板ですが、金属素材。この波打つデザインはCPUの熱を排熱するためのヒートシンク代わりとして機能します。

XCY X30 Mini PCの天板はヒートシンク代わり

びっくりするほど拡張端子が多い

コンパクトなMini PCですが、拡張性は抜群。

▼使い勝手の良い前方部分にはUSB 2.0×2のほかにUSB 3.0が4つも備わっています。速度の影響が少ないマウスやキーボードは2.0、外付けSSDなんかは3.0で使い分けられるのがGood。↓

XCY X30 Mini PC

▼さらに背面にはマイク端子、スピーカー端子、有線LAN端子、HDMI、VGAと多くの端子を搭載。これだけの端子数が揃っていれば困ることは非常に少ないでしょう。

XCY X30 Mini PC

簡単にばらせる

▼XCY X30 Mini PCの底部分にある4つのネジを外すだけでバラバラにバラすことができちゃいました。↓

XCY X30 Mini PC

電源ボタンもコロンと外れるのでなくさないように注意して下さい!ちなみに電源ボタンはちゃっちくてカチャカチャ鳴ります。↓

XCY X30 Mini PC

XCY X30 Mini PCを組み立てる

スロットを確認する

▼メモリはDDR3L 1333/1600Mhz 1.35低電圧版に対応するスロットが1つ備わっております。Twitterで基盤写真をアップした時に「メモリが2本させそう」とコメント頂いたのですが、1スロット仕様のシングルチャンネル動作となりますのでご注意下さい。なお、上限8GBまで対応しているので、ガルマックスは上限の8GBを挿すことにしました。↓

XCY X30 Mini PC

▼eMMCスロットも利用可能。その他、SATAポートが1つ備わっているので2.5インチSSDやHDDも接続可能です。↓

XCY X30 Mini PC

▼今回はM2.SSD(OS用)に2.5インチのSSD(データ用)を突っ込みます。

XCY X30 Mini PC XCY X30 Mini PC

▼2.5インチSSDですが、背面パネルに皿ネジで固定できました。通気口が完全にふさがってしまうのはイマイチなポイントです。

XCY X30 Mini PC XCY X30 Mini PC XCY X30 Mini PC

XCY X30 Mini PCを実際に使ってみた

OSをインストールする

今回はWindows 10 Proを入れることに。

▼購入したのはWindows 10 Proのパッケージ版で、USBタイプ。XCY X30 Mini PCは光学ドライブを搭載していないので、パッケージ版を購入するならUSBタイプがオススメ。

XCY X30 Mini PC XCY X30 Mini PC

Windows OSのインストールは超簡単。BIOSで初期読み込みがUSBになっているので、電源を入れる前にUSBポートにWindows OSパッケージのUSBを差し込んで電源をオンにするだけ。これで自動でOSインストールが始まります。↓

XCY X30 Mini PC

パフォーマンスはGood。コスパは良い

XCY X30 Mini PC

パフォーマンスをチェックしてみます。XCY X30 Mini PCのCPUはCore i7 4500Uという型番で、結構古いCPUです。もはや化石的な印象も受けかねない世代のCPUなわけですが・・・

▼Windowsエクスペリエンスでチェックしてみると・・・腐ってもCore i7。パフォーマンスは中々のものです。グラフィックはオンボードなのでこんなもんでしょう。このくらいの性能であれば普段使いだけでなく、簡単なエンコードやRAW現像もいけますね。

XCY X30 Mini PC

実際の動作も軽快そのもの。WEB閲覧、動画視聴、メール、簡単な写真の加工などサクサクと動いてくれます。↓

XCY X30 Mini PC

▼気になったのでドラクエ 10のベンチも動かしてみました。1280×720だと「普通」の快適度で遊べる底力を持っています。↓

XCY X30 Mini PC

筐体全体が”ヒートシンク”の役割を果たすので熱を発するが仕様。強制空冷が効果的

パソコンのCPUは特に熱を発するパーツで、「空冷」「水冷」など様々な冷却方法があります。そのなかでXCY X30 Mini PCは「ヒートシンクを利用した自然放熱タイプ」です。Core i7を搭載してファンレスってかなりヤバメな印象。

▼自然放熱タイプは巨大なヒートシンクを利用することで効率的に熱を外部へ発するんですが、XCY X30 Mini PCは”外装”が巨大なヒートシンクの役割を果たします。外観の項目でもお伝えしたとおり、筐体の上部パネルは凸凹形状で、表面積を広くして熱を外部に発散する仕組み。バラして確認するとCPU部分から効率的に外装を伝って熱を放出するように外装とCPUヒートシンクはガッツリくっついています。

XCY X30 Mini PC

つまり、大型のパソコンでは巨大なヒートシンクがパソコンケースの中に入っているんですが、XCY X30 Mini PCは筐体そのものがヒートシンクとなっているので、「熱を発する高温部分がむき出し状態」ってわけでございます。なので、高負荷な処理を行っているときは外装が相応の温度に上昇します。

▼サーモグラフィーで確認すると高負荷時の外装温度は60度を越えます。Twitterで「熱が凄い」とコメント頂きましたが、この温度を素手で触るとびっくりしても仕方がありません。かる~く低温やけどできるレベル。

XCY X30 Mini PC

但し、この様な「外装をヒートシンク代わりに使う」って設計は特段珍しいくはありません。って事で、「XCY X30 Mini PCは外装がヒートシンク代わりだから筐体は熱を発して当たり前」と考えておくのが吉。

もちろん、熱は抑えたほうが良いに決まっています。XCY X30 Mini PCは外装が巨大なヒートシンク代わりとなるので、直接風を当てる「強制冷却」が効果的。CPUの温度があまりにも上昇しすぎると故障を防ぐためにパフォーマンスを落とす「クロックダウン」が発生するので、安定的に運用するなら外部から風を当てるなどの対策は不可欠でしょう。

XCY X30 Mini PC

▼ちなみに基盤にはファン用の3ピン端子があるんで2.5インチストレージを取り付けなければ底面に小型の空冷ファンを取付可能なんで、熱対策を優先する場合はファンを取り付けましょう!

XCY X30 Mini PC

デュアルディスプレイも利用できます!

TwitterでHDMIとVGAでのデュアルディスプレイ出力が可能であるかご質問を頂いていたのですが、問題なくデュアルディスプレイ環境で利用可能で御座いました!

▼さすがにVGA出力は若干の”にじみ”を感じますが、問題なくデュアルディスプレイ出力可能なので作業も捗りそうです!↓

XCY X30 Mini PC

一長一短あるけれど、ベアボーンは楽しい!

XCY X30 Mini PC

XCY X30 Mini PCの魅力はCore i7を搭載しながらも超低価格で手に入る部分でしょう。Wi-Fiカードだけは残念だけれど。

ベアボーンとして及第点な部分もありますが、小さな筐体にパワフルなCore i7を詰め込んだ”じゃじゃ馬”をどのように飼いならすかを考えるのもベアボーンの楽しみでもあります。

単純にパソコンが欲しい・・・という方に手放しにオススメすることは出来ませんが、パーツが余っていたり、安価にサブパソコンを作って遊びたいって方にとってXCY X30 Mini PCは安価で手に入れることができ、Core i7で「無茶」もできる面白い端末なので、是非、検討してみて下さい。

ベアボーンなので、基盤だけ頂戴してケース自作してしまうとかも面白そうですね(笑)おもちゃ代わりに是非弄り倒して下さい!

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