Mac Pro(2023)のスペックまとめ!M2 Ultra搭載!高い拡張性を誇るプロ向けMac!
Mac Pro(2023)が発表されたので特徴とスペックの詳細をまとめました!
同時に「15インチMacBook Air」「Mac Studio(2023)」も発表されています!
Mac Pro(2023)の特徴
Mac Pro(2023)の特徴は以下の通り!
Mac Pro(2023)のハイライト
- 前モデルのデザインを踏襲
- M2 Ultra搭載
- 現行Mac随一の拡張性。PCIeスロットもあるよ
▼Mac Pro(2023)のデザインは前モデル(2019年モデル)と同じく、一部では「おろし金」と言われている穴を無数に開けたアルミニウムボディを引き続き採用。今回もタワー型とラック型の2種類が用意されています。↓
▼側面には3連ファンが配置されていたりと、排熱面もしっかりと考えられている模様。↓
▼Mac Pro(2023)が搭載するプロセッサはM2 Ultraと、Mac Studio(2023)と同じものを採用。CPUは24コア、GPUは最大76コアと、コア数も同じようです。↓
▼M2 Ultraと標準構成(8コアIntel Xeon W、Radeon Pro W5500X搭載モデル)のMac Pro(2019)との比較結果は以下の通り。対象モデルのCPUは2019年リリースのXeon W-3223(8コア/16スレッド)とはいえ、ここまで差がついているのはビックリです。↓
- 3Dレンダリング(OTOY Octane Xのレンダリング):7.6倍
- ビデオ編集(Final Cut Proの8Kレンダリング):6.4倍
- 科学計算(NASA TetrUSSの計算流体力学シミュレーション):4.5倍
- コードのコンパイル(Xcodeのプロジェクトビルド):4倍
- 写真の編集(Photoshopのフィルタと機能):3.2倍
▼Mac Pro(2019)で設定されていたCPUでは最上位の「28コアIntel Xeon W(Xeon W-3275M)」搭載モデルとの比較は以下の通り。↓
- 3Dレンダリング(OTOY Octane Xのレンダリング):2.7倍
- ビデオ編集(Final Cut Proの8Kレンダリング):3倍
- 科学計算(NASA TetrUSSの計算流体力学シミュレーション):1.8倍
- コードのコンパイル(Xcodeのプロジェクトビルド):1.4倍
- 写真の編集(Photoshopのフィルタと機能):3倍
流石に性能向上幅は3倍くらいまでに収まってはいますが、それでも当時(2019年)のXeon Wで最上位のプロセッサ(しかもマルチコア性能ではCore i9-12900KFに匹敵する)と比較してあらゆる作業で上を行っているのは驚くべき点でしょう。
▼個人的にビッグニュースだったのが拡張性。Mac Pro(2023)はAppleシリコン搭載モデル初のPCIe Gen4の拡張スロットが用意されているんです!ちなみにPCIeスロットの補助電源は最大300Wまで対応しているとのこと。↓
▼PCIeスロットの内訳は以下の通り。Windowsデスクトップ並みの組み合わせですね。↓
- PCIe Gen4x16 x 2
- PCIe Gen4x8 x 4
- PCIe Gen3x4(Apple I/Oカード) x 2
▼また、PCIeスロットに加え、以下の端子も搭載されているとのこと。本当に同じMacと思えないほどの充実っぷりですね!↓
- USB-Aポート(最大5Gb/s) x 1
- シリアルATAポート(最大6Gb/s) x 2
▼Mac Pro(2023)背面の外部接続端子は以下の通り。他のMacとは一味も二味も違う充実した端子類が並んでいます。↓
- Thunderbolt 4 x 6
- LAN端子(10ギガビット対応) x 2
- USB-A(おそらく3.0準拠) x 2
- HDMI x 2
- イヤホンジャック × 1
▼Mac Studio(2023)上部(タワーモデル)、または前面(ラックモデル)の外部接続端子は以下の通り。Mac Studio(2023)では用意されていたSDカードスロットは残念ながら搭載されていないようです。↓
- ThunderBolt 4 ×2
▼サイドパネルの脱着もタワーモデルでは上部にあるハンドルを回して引き上げるだけとかなり簡単。メンテナンスもしやすそうですね!↓
▼オプションでキャスター付きのフレーム(プラス56,000円)にも変更できるので、よくPCをスタジオ内を移動させる場合はこちらの方がいいかも。↓
発売日は6月13日。Mac Pro(2023)の記事執筆時点の価格は以下の通り。BTO構成により価格は上下します。
- メモリ64GB+容量1TB(タワーモデル):1,048,800円
- メモリ64GB+容量1TB(ラックモデル):1,098,800円
2020年にM1がリリースされてから、次々とIntelプロセッサからAppleシリコンへと置き換わっていったMacコンピュータですが、2023年1月の新製品発表時から今回の発表に至るまで、現行ラインナップでMac Proが唯一のIntelプロセッサ搭載のMacでした。
4年ぶりのモデルチェンジとなったMac Proですが、筆者的には前モデルの好評だった点をそのままにM2 Ultraへ置き換えたような印象を受けました。
というのも、Mac Pro(2019)は2013年モデルで受けた不評を踏まえ、当時のMacの中で唯一と言っていいほどの拡張性に高い性能を誇るプロセッサを加えた名実ともにプロ向けのMacでしたが、そのプロ向け要素をほぼそのまま受け継いだのが今回発表されたMac Pro(2023)だからですね〜。流用とも言いますけど。
価格は最低でも100万円オーバーと前モデルと比較しても一段と上に行ってしまった感もある上に、M2 Ultra搭載のMac Studio(2023)は性能的にはと変わらない上に40万円以上安価なので、正直割高感はありますねぇ。
とはいえ、Mac Proのターゲットは一般ユーザーではなく、Macを処理能力をフル活用して仕事を行うプロの方々なので、我々がどうこう言うのも野暮な気もします。
金に糸目はつけないから、高い拡張性を持ったMacをぶん回してみたい!と考えている方は購入を検討してみてはいかがでしょうか?
宝くじ当たんねぇかなぁ…1等当たったら買いたいんだけどなぁ…