Teclast ArtPad Proの本音レビュー!デジタルノートとして使ってみたらめっちゃ便利だった
Teclastが4,096段階の筆圧に対応するスタイラスペン付きの12.7型タブレット「Teclast ArtPad Pro」をリリースしたんだが、試す機会を頂いた。サンキュー!実際に使ってどうだったのか本音を織り交ぜてレビューする。
▼2025/08/02追記:8月1日まで32,400円で購入できる初回割引第一弾は終了、現在は第二弾の32,900円になっているのでご留意を。なお第二弾の割引期間は8月4日まで。↓
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初出時価格→42,900円
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目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック、ベンチマーク、検証結果
私はデジタルノートとして使ってる
私はお絵描きをしないので、こういったスタイラスペンが付属しているモデルは無縁かと思っていた。が、Magic Note Padというデジタルノートに特化した製品を使ったら便利すぎて手放せなくなってしまった。
ということで絵心も無いことだし私はTeclast ArtPad Proをデジタルノートとして使うことにしたので、お絵描き用としてはどうなのよ?という人は申し訳ないが他のレビューを参考にして欲しい。
ちなみに実機を触っているとTeclast ArtPad Proはデジタルノートとしても強く意識しているっぽい。
▼その理由なんだが、そもそもTeclastが提供しているArt Noteというアプリがお絵描き系ではなくノート系なのだ。↓
また、さっき名前を出したデジタルノート特化のMagic Note Padと機能や仕様が非常に似通ってる。
例えばMagic Note Padは画面の色味を素早く変更できる専用ボタンが搭載されていて、長時間のノート書きでも目の疲れを軽減しつつマーカーなどの色を認識できるライトカラーモードが備わっているが、専用ボタン含め同等の機能がTeclast ArtPad Proにも備わっている。
なので、私が使っているMagic Note Padと遜色ないデジタルノート体験が出来ているのである。ならばMagic Note Padで良いじゃんと思うかも知れんが、次の項目を見て欲しい。
めっちゃ安い。初売りで32,400円
Magic Note Padとう製品はレビュー用で貰ったのでアレだが、それはそれは良いお値段なのだ。SoCはTeclast ArtPad Proと同じHelio G99で6.5万円くらい。
なので、デジタルノートに特化していると言っても流石に6万円オーバーは・・・という空気感がレビューを出した時に間違いなく漂っていた。
一方でTeclast ArtPad Proは初売りだと32,400円!めちゃめちゃ安いんですけど!え、マジ?スタイラスペン付属でこの価格?え、めちゃ安いんですけど!
という感じなのである。
価格破壊とも言っていいお値段なので飛びつけと言いたいところだが、実際のところどうなのか。使ってみた所感を織り交ぜながら書いていこうかと思う。
広々と書き込める12.7インチの大型ディスプレイを搭載
筐体サイズは12.7インチとタブレットの中では巨大な部類である。まあ我が家には32インチのタブレットがあるから2番目の大きさだがな!
▼iPhone 16と並べてみると大きさが伝わりやすいはず。ちなみに重量は実測668gと結構重い。↓
後述するが、ディスプレイが4:3と少し特殊な比率になっているので、普通のタブレットと比べて縦持ち時の横幅がかなり広い形状をしている。
ディスプレイは2,176×1,600で画素密度は213ppi。12.7インチと大型のディスプレイなのでノート書きする時も広々としていてめちゃくちゃ書きやすい。
ただディスプレイが光沢パネルなのは解せぬ。ちなみにご丁寧に貼り付けられているフィルムも光沢である。
書き心地も普通のタブレットとなんら変わらないので、出来れば紙のような書き心地の非光沢タイプが良かった。コスト的にパネル自体を非光沢にするのは難しくても、そのような特性のフィルムを貼って欲しかった。
という訳でPDA工房で紙のような質感のペーパーライクフィルムを作ってもらおう。そうしよう。
▼ちなみにスタイラスペンは本体の上部に磁石でくっつくようになっていた!これは良い!↓
性能はエントリー水準だけどサクサク動く
搭載するSoCはみんな愛してやまないHelio G99。
ガジェット好きならもはや説明不要だと思うが、登場した当時は安価で性能もそこそこ高かったことから、沢山の機種で採用され続けている人気の高いSoCである。
…ただいつまでこのSoCは現役で戦い続けるのだろうか。ちょっと頑張り過ぎじゃないか?そろそろ引退しても良いんだよ。まあ後釜SoCはG99と中身ほぼ一緒だけれど。
話を戻してSoCも年々新しい製品がリリースされ性能も向上しているので、Helio G99は2025年8月だとガルマックスの基準ではエントリー水準といったところだが、性能を数値化するAnTuTuでは40万点に近いスコアなので想像以上に軽快に動いている。
やっぱりまだしばらく現役でいけそうである。頑張ってくれ。
▼Helio G99がどの程度動くかは以下が参考になるのでチェックしてくれ!↓
Art Noteアプリはデジタルノートの利点を存分に感じられた!
▼Teclast ArtPad Proには明らかにノートだよね!というネーミングのデジタルノートの利点を存分に感じられる「Art Note」アプリがプリインされていた。↓
例えば紙のノートでは出来ない以下もArt Noteアプリならできる。
- 拡大・縮小
- 手書きを綺麗な図形へ変換
- 書いた文字や図形などの移動
- 画像のインポート
- ノートのファイル化・共有
うんうん、めっちゃデジタルな感じがしてきた。少しピックアップして解説したいと思う。
例えば紙のノートだと定規を使って書くような図形も手書きから綺麗な図形に変換してくれる。
▼試した限りだと四角、三角、丸の図形に対応していた。これがデジタルノートパワーである。↓
また、文字や図形をノートに描いたけど少し位置をずらしとけば良かったという事もあると思うが・・・
▼輪投げツールで図形を囲んでペンでドラッグするとスーッと移動できる。これがデジタルノートパワーである。↓
紙のノートだとレイアウトを変更するのが超絶面倒だが、デジタルノートならマジで秒で終わる。
▼また、簡単に画像を取り込めるので資料制作も凄く捗る。これがデジタルノートパワーである。↓
紙のノートだと小さな文字を書く時は、当たり前だが小さな文字を書く必要がある。
▼でもデジタルノートは拡大して書き込めるから細かい文字も書きやすい。これがデジタルノートパワーである。↓
▼ちなみにノートのテンプレートは9種類がプリイン済み。用途に応じて何冊もノートを用意する必要がないのも利点。これがデジタルノートパワーである。↓
なお画像やPDFをインポートしてテンプレ化できるので、無料配布されている家計簿テンプレなんかも使えた。インポートできるのマジ便利。
デジタルノートだとページ間に新しいページを追加するのもお茶の子さいさい。ノートはPDFに変換してファイル化できるので共有も朝飯前。そのままGoogle Driveなりにアップロードもできる。
これがデジタルノートパワー。もう、やりたい放題である。
まあ各ツールを覚える必要はあるが、慣れてしまったら紙のノートには戻れん…。戻れんぞ…。
という訳でArt Noteアプリはデジタルノートの利便性を存分に感じられるかと思う。普段紙のノートを使っている人はぜひ試して欲しい。世界が変わる。
4,096段階の筆圧に対応するスタイラスペンが付属
▼Teclast ArtPad Proは「Teclast T-Pen」が付属しているモデルも用意されている。ちなみに初売り32,400円と伝えていたのはスタイラスペンもセットの価格だ。安い。↓
このスタイラスペンは4,096段階の筆圧に対応していているだけでなく、傾き検知も対応しているらしい。お絵描き用途でも通用しそうなスペックなので、デジタルノート用途なら豪華すぎるくらいである。
▼で、実際の書き心地はどうなのかと言えば全体的には好印象だが、やや入力の遅延が気になった。↓
私は許容範囲だったが、このあたりはエントリーモデルだなという感じである。また書いている途中で途切れることもあったので、完成度を高めるにはもう少しチューニングは必要かと思う。
▼あと側面ボタンの挙動も少し気になった。↓
このボタンは両端がボタンになっていて、ペン先側が輪投げツール、反対側が消しゴムになっているんだが、輪投げツールは一度押すとずっと輪投げツールのままなのだ。
消しゴムはボタンを押してるときだけ消しゴム、離すと選択していたペンに戻るのに・・・なぜか輪投げツールは輪投げツールのままなのか。この挙動、解せぬ。
またスタイラスペンのボタンをカスタマイズする項目も探した限りでは見当たらなかった。(見落としていたらすまん!)
・・・こんな感じで使えないわけではないが、入力の遅延と途切れ、スタイラスペンのボタンの挙動・カスタマイズがアップデートでなんとかできるなら改善して欲しいと思った。メーカーさん宜しく頼む!
パームリジェクションが気になるならこれを押せ
Teclast ArtPad Proはパームリジェクション(ペンで描く時にディスプレイに手が触れても誤作動しないようにする機能)が備わっているが、どうも誤作動してノートの位置が動く。
▼そんな時はこれを押すと宜し。ノートがロックされ画面に手が触れてもノートが動きづらくなる。↓
ただパームリジェクションは期待値ほどではなかった事から、このあたりももう少しチューニングが必要だと感じた。
4:3の比率は割とコンテンツ消費にマッチする
Teclast ArtPad Proのディスプレイはタブレットでは珍しい4:3という比率を採用しているんだが、これがコンテンツ消費に案外マッチしてる!
▼例えば雑誌コンテンツだと一般的な16:10や16:9の比率では上下に黒帯が出てくるが、4:3は画面いっぱいに表示できる。めちゃくちゃ見やすい。↓
▼画面サイズが12.7型というのもあるが、漫画は見開きでも十分な視認性が保たれているので、漫画も非常に読みやすい。↓
私は大型タブレットで雑誌や漫画をよく読むので、この4:3比率はとても気に入った。
▼一方で動画コンテンツは上下に太めの黒帯が入り、やや没入感に欠ける印象だった。ちなみに私は全く気にならない派なので良しとしている。↓
ちなみに動画関連でついでに伝えておくと、著作権コンテンツを高画質で再生できるWidevine L1に対応しているので、動画は非常に綺麗な映像で楽しめるぞ!
という訳で4:3の比率は割とコンテンツ消費用途に向いている比率だなと思った。特に雑誌や漫画をよく読む人はこの比率を気に入ってもらえるはず。
簡単に画面の色味を変えられる
▼Teclast ArtPad Proには謎のボタンが備わっている。↓
▼これをポチッと押すと・・・以下のような画面が立ち上がりいつでも色味を変えられるのだ。↓
先述していた通り全く同じ機能がMagic Note Padにも搭載されているが、この価格で専用スイッチ含め本機能を実装しているTeclast ArtPad Proは、やっぱりコスパが良いなと思う。
ちなみに私はInkモードがお気に入り。特に漫画は凄く読みやすくなるので買ったら試して欲しい!あとパステルモードは目に優しい淡い色合いになるモードで、ノート書きでは目の疲れを軽減しつつマーカーの色を区別できる点が良かった。
なおメーカーによるとシーンに応じた表示モードは今後のアップデートで増えるらしい。期待して待ちたい。
サウンド品質がかなり良い
サウンド品質は結構ビックリした。サラウンド感がやばい。これはお値段以上かと思う。
▼設定の特別な機能からサウンドモードを選択できるが、これの映画モードのサラウンド感が凄いのだ。↓
APEXというゲームのプレイ動画を見ていたら、建物上部の敵の足音もスピーカーから出てくる音で把握できてしまった。
メーカーがめっちゃスピーカーをアピールしていたのも分かる。これは自慢したくなる。凄い。
スピーカーは全体的に好印象だったが、位相調整(縦持ち・横持ちを認識して適切なLRに調整する機能)に非対応、イヤホンジャック非搭載は惜しいなと思ったところ。
バッテリー持ちも十分な水準
※2025/08/02追記項目
▼専用機器にて110に設定した状態でPCMarkのバッテリーテストを行った結果は以下の通り。残量20%を残して結果は10時間3分となった。↓
私の場合はこの検証で10時間を超えるとスマホの場合は1日バッテリーが持つ水準なんだが、タブレットはスマホよりも利用頻度が低いのでバッテリー持ちは十分満足できる水準である。
Teclast ArtPad Proのレビューまとめ
もう少しチューニングが必要だと感じる部分もあるが、Teclast ArtPad Proはデジタルノートとしても十分使えることが分かった。プリインされているArt Noteアプリで存分にデジタルノートの利便性を感じられるはず。
Helio G99搭載タブレットとしても仕様は悪くない。4:3ディスプレイを搭載したことでコンテンツ消費用途とも相性が良く、スピーカーもお値段以上でリッチな体験ができる。
4,096段階のスタイラスペンが付属+デジタルノートという付加価値込みで初売り価格ながら32,400円は・・・正直破格だと思う。
お絵描き用途としては絵を描かないのでよく分からんが、たぶんお絵描きよりもデジタルノートのほうが活用できる人は多いと思うので、普通のタブレット+デジタルノートという使い方は大いにアリなんじゃなかろうか。
という訳でTeclast ArtPad Proのレビューでした。参考になれば幸い!
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