Apple M2の仕様や性能は?M1ほどの衝撃は無いけどしっかりパワーアップ
- Apple
- コラム・解説・知識
- ハウツー・紹介・レポート
- ※ 当メディアのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています
M2搭載のMacBook AirとMacBook Proが先日(6月7日)に発表されたので、仕様や性能の向上のレベルについて紹介していきます!
M2の仕様をおさらい
M2の製造プロセスは5nmとM1と同じですが、200億個以上のトランジスタを搭載とM1の160億個から25%も増加しています。
CPUは8コアとM1から据え置きで、性能自体も最大18%の向上と小粒な上昇幅に留まっていますが、MacBookの場合、バッテリー駆動時間は両モデル(MacBook Air、MacBook Pro)ともに据え置きと省電力性能の高さは健在。
▼13インチMacBook Pro試作モデル(8コアCPU、10コアGPU、16GBメモリ)とGalaxy Book2 360(Core i7‑1255U、16GBメモリ)とのCPU性能の比較は以下↓
M2の処理性能は1.9倍高速で、なおかつ75%も少ない消費電力でGalaxy Book2 360のピークパフォーマンスを発揮できるとのことです。
GPUは最大10コアとM1の最大8コアから2コア分増加。それにしたがって性能も最大35%の向上を果たしています。
▼CPU性能の時と同じ組み合わせ(13インチMacBook Pro試作モデルとGalaxy Book2 360)での内蔵グラフィックス同士の比較は以下↓
M2が処理性能で2.3倍も上回り、80%少ない消費電力でGalaxy Book2 360のピークパフォーマンスを発揮できるとしています。
機械学習(AI)機能で効果を発揮するNeural Engineもコア数は16と据え置きですが、計算能力はM1の毎秒11兆回から毎秒15.8兆回と約1.4倍も進化。
▼メモリは最大24GBへと搭載可能な容量が増加。メモリへのアクセス速度を左右するメモリ帯域幅も100GB/sとM1の2倍の広さとなっている模様です。↓
M2の性能を予測
公式サイトからの記述とGeekbench 5スコアを元にM2の性能を予測してみました。
下記のスコアは公式サイトの記述を元にざっくりと試算をしただけですので、正確な性能を表すものではないことはご了承ください!
M1搭載モデルのシングルコアスコアは約1,700、マルチコアスコアは約7,400ですので、公式サイト記述の18%(1.18倍)を掛け合わせると、約2,000、約8,700となります。
▼上記のシングルコアスコアで比較すると、Geekbench Browser上ではトップのCore i9-12900Kを少し上回る形となるので、M2が堂々のトップに躍り出ることになります。↓
▼上記のマルチコアスコアは、第11世代CoreシリーズのハイエンドモデルであるCore i7-11700よりも少し上回るほどの性能となります。デスクトップ向けCPUと並び立つことになるとは!↓
OpenCLでのグラフィック性能はM1が約18,000ですので、公式サイト記述の2.3倍を掛け合わせると41,400となります。
▼Geekbench Browser上で比較してみると、2020年に登場したミドルレンジ向けGPUであるRadeon RX 5500 XTと同等の性能となる模様。↓
M1のGPU性能はMacBook Pro 15インチモデルで採用されていたRadeon Pro 560Xと同等程度でしたが、M2で大幅な性能アップが見込めそう!
M1登場時よりもインパクトに欠けるが、性能向上度合いに関しては妥当かも
M2はM1と比較すると正直小粒な性能向上に見えてしまいますが、相対的にIntelプロセッサからM1へ移行した際の性能向上が凄まじすぎて小粒に見えるだけで、実際は「まぁ妥当な向上幅か」というのが個人的な感想です。
後ほど登場すると見られているM2の上位モデルのためか、それとも既存の5nmプロセスを引き継いでいるからかは定かではありませんが、CPU性能向上が18%に留まる点に関してはもう一声欲しかったのは事実ですね〜。
その代わりにGPU性能はコア数を増加させたことにより、2.3倍の性能向上とめざましい進化を遂げているのは注目すべき点でしょう。
とはいえ、そのグラフィック性能を生かす絶好の機会であるゲームがWindowsと比べて充実していないのは難点かも。
性能予測スコアを本記事内にて記述しましたが、実機での性能は一体どうなるのか。今から楽しみですね!
▼M2搭載モデルに関してはガルマックスでも紹介済みですので、あわせてご覧ください!↓