Helio G95が登場!高水準なMediaTekのミドルレンジゲーミングSoC!
最近イケイケのSoCメーカーのMediaTeKよりミドルレンジ上位のSoCであるHelio G95がラインナップ入り!名作SoCのHelio G90をベースに強化したHelio G95の実力はどんなものなのか確認していきましょう!
目次をクリックすると各項目へ移動します
Helio G95の特徴
それではHelio G95の特徴について紹介していきます!
MediaTek HyperEngineゲームテクノロジーで差をつけろ!
Helio G95は今やお馴染みとなったMediaTek HyperEngineゲームテクノロジーを搭載。
MediaTek HyperEngineゲームテクノロジーはAI機能を利用したもので、ネットワークとリソースの管理をAIが最適化させることにより、ゲームの動作が迅速かつスムーズになるよう調整してくれるものです。
ただでさえミドルレンジとしてはパワフルなHelio G95にMediaTeK HyperEngineゲームテクノロジーが加われば鬼に金棒ってやつですね!
LTEのみで5Gは非対応!
現在ではLTE対応SoCシリーズとなったHelio。そのHelioシリーズのSoCであるHelio G95は5Gには非対応!MediaTeKのSoCで5G通信を体験したいなら、現状はDimensity搭載機を選びましょう!
▼ガルマックスではMediaTeKの5G対応SoCであるDimensityシリーズについても紹介しているので、併せてお読みください!↓
処理性能はHelio G90Tよりも少し強化!
Helio G95はCortex-A76(最大2.05GHz)+Cortex-A55(最大2.0GHz)のオクタコアCPU。さらにGPUはMali-G76 MC4を搭載しています。Mali-G76は2018年のハイエンドGPUで、前世代のMali-G72から50%もの性能向上を果たしている高性能なもの。
高性能GPUであるMali-G76はベースのHelio G90Tでも採用していたので「あまり変わらないじゃん」と思うかもしれませんが、今回のHelio G95はクロック周波数が100MHzほど上昇しています。
上記の組み合わせにより、MediaTeKによるとCPUベンチマーク(Antutu)で最大5%、GPUベンチマーク(Manhattan 3.0)で最大8%性能が向上しているとの事です。GPU性能を少し引き上げてる程度だと「まあこんなもんか」って感じの性能向上具合ですね。
▼以下、ガルマックスで収集したHelio G90TのAnTuTuスコア(Ver.8)を掲載しておきますので、Helio G95の性能予測に役立ててください!↓
Helio G90T(参考スコア)
- 総合スコア(CPU):約290,000点
- ゲーム性能(GPU):約82,000点
搭載可能メモリは10GB!ストレージもeMMC 5.1かUFS 2.1のどちらかが選択できるぞ!
Helio G95対応メモリは2133MHzのLPDDR4xが最大10GBまで搭載可能。ストレージはeMMC 5.1かUFS 2.1のどちらかが選択可能になっています。
端末価格を引き下げるためにeMMCを選んだりミドルレンジのゲーミングスマホに仕上げるためにUFSを選んだりと柔軟性が高いのは採用するメーカーにとっても嬉しいポイントじゃないかと思います!
ちなみにメモリ類のスペックはベースのHelio G90Tと同じなんです。ただ、メモリが10GBも搭載できるので、ガチガチのハイエンドスマホを作るのでない限り支障はまず無いものと思われます。
FHD+解像度に対応!リフレッシュレートは90Hz!
Helio G95の対応ディスプレイ解像度はFHD+(2,520×1,080)とWQHD解像度よりも対応する解像度は低いですが、正直スマホのサイズではFHD解像度でも表示に支障無し。バッテリー消費の面ではむしろ有利に働くことが多いんです。
それよりも嬉しいのがリフレッシュレート。90Hzまで対応しているので、Helio G95が想定しているゲーミング用途でも快適に動くように考えられています。ディティールよりも動作の快適さを選ぶゲーマーの方でも安心ですね!
最大64MPのシングルカメラに対応!
Helio G95はシングルカメラだと最大64MPのカメラにも対応。夜間撮影時に驚異的な低光量の結果をもたらすクアッドピクセルテクノロジーも備えているので、夜間撮影もバッチリこなせるスマホが生み出せます。
その他、リアルタイムでポートレートのボケ処理を行う深度エンジンや高速で正確なAI顔検出エンジンのAI-FDなど、高品質な写真をサポートするシステムが盛り沢山。ゲーミングスマホだけじゃなく、カメラフォンも作り出せるってことなんです!
Helio G90Tを搭載するRedmi Note 8 Proを以前ガルマックスでもレビューしているんですが、カメラ性能は同価格帯のスマホではかなりのレベルの高さでしたので、Helio G95のカメラ性能も期待して良さそうです!
Helio G95搭載端末はRealme 7の予定!
気になるのは搭載端末。91mobilesによると、初搭載機種はインドにて発売予定のRealme 7の模様です。
▼価格は13,999インドルピーで日本円に換算すると約2万円。コレは安い!↓
同サイトの情報によるとメモリ、ストレージは6GB/64GB、カメラは64MPをメインに据えたクアッドカメラ、ディスプレイもFHD+に90Hz対応とHelio G95の持つポテンシャルを存分に発揮した仕様になるようです。
5G対応SoCのDimensityやエントリーゲーミングSoCのHelio G25など、5Gモデルやスキマ産業的なエントリーゲーミングSoCなどを立て続けに発表していたMediaTeK。
今回発表のHelio G95は正統派のミドルレンジゲーミングSoCでしたが、手堅いマイナーチェンジで今回もかなり出来が良さそうだと感じました。
日本でも購入できるようになるにはまだまだ先かもしれないですが、仮に2万円代で購入できるとすればかなり安価ですので期待したいところ。個人的にかなり期待しています!楽しみ!!