ミニPC「NiPoGi AM21」の本音レビュー!スリムボディーにRyzen 7 8745HSを搭載したコスパ機を試す

Ryzen 7 8745HSを搭載するスリム型ミニPC「NiPoGi AM21」が登場!メーカーさんに試す機会を頂いたのでレビューしていきますよ!

結論から言えば、「置き場所に困らない小型スリムタイプ」「写真編集、FHD動画編集、軽めのゲームが出来る性能」「簡単なストレージ増設」を求めている人にピッタリのモデル!

■NiPoGi AM21■

初出時価格→71,800円

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スペック、ベンチマーク、検証結果

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お手頃価格で手に入るRyzen 7 8745HS機

▼まずはお値段から!という事で価格.comにて相場を調べてみました。↓

価格.com

ガルマックスでも紹介しているGEEKOM製品は8.5万円~11.3万円くらい、ACEMAGIC製品(NiPoGi AM21と同じ系列のメーカー)は10万円くらい。

8万円を下回る製品もありましたが、聞いたこともない謎メーカーだったので、メジャーなメーカーだと安くても8万円台が相場な感じ。

一方でNiPoGi AM21は71,800円!執筆時点での話ではありますが、5,000円オフクーポンで66,800円と激安で手に入ります。。

上述したようにNiPoGiはガルマックスで何度もレビューしているACEMAGICと同じ系列のメーカーなんですけど、価格は激安。コスパの良いRyzen 7 8745HS機を検討しているならNiPoGi AM21はドンピシャかも。

薄型コンパクトボディーで置き場所に困らない

NiPoGi AM21はミニPCということで筐体が小型!

▼iPhone 16と並べてみました。さすがミニPCといったサイズ感です。↓

▼NiPoGi AM21はミニPCの中でも厚さ3.7mmとスリムタイプ。この厚みならモニター台の下にも余裕で置けちゃいます。↓

VESAマウントも付属しているので、ディスプレイがVESAに対応していればディスプレイ裏への設置もOK。ディスプレイ裏への設置は電源ボタンが押しづらいので僕はやってませんが…!

個人的にミニPCを使うならモニター台の導入がオススメ。モニター台を使えば本機だけでなくキーボードも収納できるので書類の記入もラクラク。

Amazonで色々売っているのでチェックしてみて下さい!

日常使いは超快適。一歩踏み込んだ使い方も出来るパワー

NiPoGi AM21が搭載するCPUはパワフルなRyzen 7 8745HSを搭載しています。

メモリは32GBでストレージもデフォルトで1TBを搭載しているので、ほとんどの人は買った状態で後のアップグレードは必要ないくらいの山盛り状態。

▼PCMarkベンチマークは以下の通り。↓

このスコアは日常使いはもちろんオフィス作業も快適に使える水準!実際の操作感も実に軽快。CPUもパワフルなので動作はキビキビ。メモリも山盛りなのでマルチタスク操作も余裕。

ファンの回転音もサイズの割に控えめ。例えばGeekbench 6でのベンチ中ではファンの回転数が上がりますが、それでも50cmの距離で40dBを切るくらいです。

ミニPCはファンが煩い製品も多いんですけど、NiPoGi AM21はかなひ静かな方だったので良かったポイント。

クリエイティブ系作業でもそこそこ使える

処理性能が高めなので写真編集や動画編集などクリエイティブ系作業もそこそこ使えてます。

僕は職業柄もありPhotoshop、Premier Pro、Lightroom CCをよく使ってるんですが、環境をNiPoGi AM21で構築して作業してみたところガルマックスで使うコンテンツ制作も問題なし。

フルサイズで撮影した写真100枚くらいの編集と書き出し、FHDソースの動画編集と書き出し、Photoshopで1,920×1,080サイズのバナー制作くらいでは十分なパフォーマンス。

ただ動画編集に関しては4Kソースは厳しいかなーって印象です。

▼というのも、書き出しにめちゃくちゃ時間がかかります。以下は4K/60FPSの30分動画を1080P/60FPSに書き出した結果。↓

Ryzen 7 8745HS(オンボードGPU) 1時間25秒
Intel Core Ultra 7 258V(オンボードGPU) 41分48秒
Intel Core Ultra 9 285H(オンボードGPU) 29分14秒
M4 MacBook Air(オンボードGPU) 33分7秒
Intel Core 9 12900H+RTX3070(外部GPU) 14分4秒

▼ちなみにエンコード中は特に発熱による性能低下はない様子でした。↓

CPUのグレードが違うので結果に差があるのは当然ですけど、4Kソースだと書き出しに元の時間の倍近くかかってしまうので、4K動画編集まで考えているのであれば外部GPUを搭載したもっと性能の高いモデルを選ぶべき。

Ryzen 7 8745HSであれば1080Pソースの映像なら編集・書き出し共に実用的な範囲なので、例えば流行りのショート動画制作とかなら本機で問題なく制作できそうです。

ゲームもそこそこ動く。パワーアップもできる

Ryzen 7 8745HSはオンボードGPUにRadeon 780Mを搭載!オンボードGPUとしては結構パワフルなGPU。タイトルにもよりますがゲームもそこそこ遊べてしまいます。

▼APEXはFHDにて視野角110の低設定でドンパチしている高負荷状態でも60FPSほどを維持できていたので十分プレイを楽しめる水準。↓

▼原神のPC版(モバイル版より重い)も低設定で戦闘中の高負荷時に50FPS前後とこちらも楽しめるレベルで動作してます。↓

Ryzen 7 8745HSではFHDクラスでも結構ゲームが動く水準だったので、オンボードGPUもすごく進化したもんです。一昔前のオンボードGPUはHDクラスでなんとかゲームを楽しめるという感じでしたもんね。

ただ所詮オンボードGPU。色んなゲームをプレイするにはやっぱりパワー不足は否めません。

▼例えばモンハンワイルズだと最低設定でフレーム生成機能を使っても設定変更を推奨されてしまいました。↓

という訳でPCゲームを本格的にプレイしたいのであれば端からゲーミングモデルを選ぶべきなんですけど、本機の購入後にどうしてもプレイしたいゲームが出てきてしまった場合はパワーアップできるようになってます。

▼Ryzen 7 8745HSはUSB 4を搭載しているので、以下のようなマウントと外付けGPUを別途用意すれば本格的なゲーミングPCで搭載されているGPUを使えます。↓

GTBOX G-DOCK EGPU docking stationでミニPCにグラボを付けてゲーム性能をアップしてみた

また最近はGeForce NOWなどのクラウドゲーミング(ゲームの処理をクラウド上で行うサービス)もあるので、PCゲームをガンガン遊びたいならそういったサービスを利用しても良いかも。

ローカルLLM環境も構築できる

最近チャット型AIサービスをクラウドサービスで利用するのは情報流出の観点から避けたいという企業も増えてきましたが、そんな需要を満たしてくれるオープンウェイト言語モデルが公開されたのでローカルLLM環境を構築しやすくなってます。

▼という訳でNiPoGi AM21で要件を満たせるgpt-oss-20bを導入してみたんですが、15.17 tok/secで動作。十分実用的な範囲。↓

▼動作させていても余力は十分あったので、LM Studioでチャットしながらのマルチタスク運用もそこそこ出来そうな感じですねぇ。↓

という訳でローカルLLM環境を導入したいという人もNiPoGi AM21は安価に導入できる一つの選択肢になりそう!

小型ながら使い勝手もよし。最大4画面出力にも対応

NiPoGi AM21は小型&薄型のコンパクトボディーですが使い勝手はなかなか良き!

▼前面のポート配置はこんな感じ。使い勝手の良いUSB‐Cポートを備えているのがGood。↓

▼背面のポート配置はこんな感じ。小型ながら十分なポート配置となっています。↓

映像出力に関してはHDMIが2つ備わっていて、さらに2つのUSB‐Cポートを使えば最大4画面出力もできます。ただ4画面出力する際は前面のUSB‐Cまで使うので、実用的なのは3画面までがバランス良いかも。

あSDカードスロットは搭載されていないので使うなら別途カードリーダーが必要です。

個人的にミニPCはSDスロットを搭載してほしいですねぇ。SDカードのために別途カードリーダーを取り付けるのはちょっとスマートじゃないので。メーカーさん、ぜひ次期モデルでは検討を!

SSD増設も超簡単

少し前にTatsu氏がNiPoGi E3B 5700Uモデルをレビューしたんですけど、バラすのがちょっと面倒そうだったんですよ。同じメーカーだし似た感じだろうな?と思ってたらNiPoGi AM21は超簡単にバラせました。

▼内部へのアクセスは底面の4つのネジを外すだけ。カバーも簡単に外れます。よくあるアンテナ線が配線された設計ではないのでパカッと開いてOK。↓

メモリは16GBが2枚、SSDはM.2 2280が2スロットあって1枚装着済みで片方は空なので、ミニPCで多いストレージ容量のアップは元のストレージから換装するタイプではなく、「増設」できるのがGood。

あとM,2 2280のSSDは価格も安いので有り難いですねぇ。まあストレージが元から1TBもあるので増設が必要な人は限られてくると思いますが、パッとストレージ容量をアップできる点は嬉しいポイントでした!

OSはWindows 11 Pro!もちろんOEM版

OSはWindows 11 Proがプリインストールされてます。

▼いつものようにライセンス関連をチェック。個人で使用して良いOEM版がちゃんと入っています。まあ当たり前なんですが念の為に。↓

特に安価なミニPCでは稀に個人で使っちゃいけないVL版の場合があるので、チェック方法は覚えておいて損はなし。以下の記事で紹介しているのでチェックしてみて下さい!

個人向け製品で法人向けのボリュームライセンス版Windowsがインストールされていないか確認する方法と対処法まとめ

NiPoGi AM21のレビューまとめ

パワフルなCPUを搭載したことで軽めのクリエイティブ作業やゲーム、ローカルLLMの構築など一歩踏み込んだ使い方にも耐えられるパフォーマンスのミニPCでした。

小型で薄型なデザインも良いですね!小さめのデスクでもモニター台の下に突っ込めるし、十分な数のポートを備えているのでミニPCとしては扱いやすいです。ストレージを簡単に増設出来る点もGood。

ライトユースが中心だけど写真編集や動画編集にチャレンジできる余力を持ったPCを探している人、gpt-oss-20bが実用的な範囲で動作するのでローカルLLM環境を安価に構築したい人はお手頃価格ですし選択肢の一つになりそうです。

それではレビューを振り返りながらぜひ検討してみて下さい!以上、NiPoGi AM21のレビューでした。

■NiPoGi AM21■

初出時価格→71,800円

▼楽天市場:5,000円オフクーポン配布中!取得適用で66,800円!9月10日まで!↓

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