ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のレビュー。やっと快適といえるゲーム性能になった!

ポータブルゲーミングPCが登場してから数年。同ジャンルを牽引してきたONE-NETBOOKのONEXPLAYERシリーズもバージョンアップを繰り返し、遂に「ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版」は俺が求めていた性能をようやくクリアしてき

というわけで、今回は恐ろしくパフォーマンスが向上したONEXPLAYER mini Pro Ryzen版の魅力をギュッとレビューに詰め込んでお届けする!

※本レビューは端末を借りて制作しています!

性能向上+RSRで遊べるゲームがめちゃ増えた!

ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版が搭載するCPUはRyzen7 6800Uで搭載するGPUはRadeon 680M。すでに様々なところでベンチマークだったりが出てるけど、びっくりするくらい性能が向上しちゃってます。

ゲームにもよるけど、これまでのポータブルゲーミングPCはパワー不足でHDに画質を下げるなど妥協も必要だったんですよね。でも遂に「このくらい動くなら金出してでも欲しいな」と思える性能になった!

メインでプレイしているAPEXもFHDで60FPSを超え。

もちろん最高画質でという訳にはいかないけど、ようやく本機のネイティブ解像度で上限リフレッシュレートの60Hzを超えるフレームレートを叩き出してきた。このパワーは率直に凄い!

いろんなゲームをインストールしてプレイしてみたけど、そのどれもが過去モデルより大幅にフレームレートが向上。このレベルのパフォーマンスならポータブルゲーミングPCもありっすね〜。

▼ウチでもとりあえずベンチマークを測定したんで見たい人は以下をクリックして見てみて!↓

ベンチマーク結果を見る

Radeon Super Resolutionが凄い!

Radeon Super Resolution(以下RSR)は、ドライバーレベルのアップスケーリング機能で本機も対応。

この機能をもう少し掘り下げて説明すると、本機のネイティブ解像度より低い解像度をゲーム側で設定すると、RSRにてネイティブ解像度にアップスケーリングしてくれるって感じ。

本来はネイティブ解像度以下に設定するとGPU負荷が下がるのでFPSは向上するけど、映像は拡大されるので粗くなる。けれど、その粗さをアップスケーリングという力技でなんとかしているから、映像の美しさとFPS向上の両立が出来ちゃうってわけ。

▼で、実際にRSRを有効化してAPEXを1,280×800に設定したところ、正常に1,920×1,200にアップスケーリングされ、FPSも+20〜40ほど向上した。↓

ぶっちゃけアップスケーリングされた映像は「こんなもんか」レベルでAMDが謳うネイティブ解像度レベルとは思わなかったけど、それでも通常の1,280×800よりかは綺麗だし、7インチクラスのディスプレイで見る分には不満には感じないレベル。だからRSRは使える技術だなって感じた!

▼RSRを試してみた結果は以下の通り。↓

ゲーム名 ネイティブ解像度 HD+RSR有効
APEX 70〜80FPS 100〜120FPS
GTA 5 80FPS〜90FPS 100〜120FPS
Shadow of the Tomb Raider 55〜65FPS 75〜90FPS
Skyrim 60FPS張り付き 60FPS張り付き

ゲーム側で解像度を下げるとGPU負荷も下がるので、60Hzを大きく超えるようならAAを効かせたり画質をリッチにするのもオススメ。流石にAAオフだとジャギるから俺はRSRのときはAAオンにしてる!

また、RSRで高FPSを叩き出せるゲームであれば、ゲーミングディスプレイに繋げて高リフレッシュレートのヌルヌル映像で遊べるってのもGood。

ちなみにRSRを利用するには本機にインストールされている「AMD Software」にて予め設定する必要があります。設定方法はAMDの公式サイトで詳しく紹介されているので見てみて!

ちゃんとRSR効いてるか確認する方法

Radeon Super Resolutionが正常に有効化されているか確認するには、ゲームを起動した状態で「Alt+R」を押してAMD Softwareを表示、ゲームタブで起動中のゲームのRadeon Super Resolution項目の下にアップスケーリング前の解像度とアップスケーリング後の解像度と緑色のチェックが入ってたらちゃんと設定できてます。

俺もちゃんと有効化できているのを確認できたけど、上記手順で表示したAMD Softwareは何故か画面が横向きでアスペクト比もおかしい。。。

調べてみたらONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のディスプレイは本来横向きが通常表示らしく、それをドライバーで無理やり回転表示しているらしい。なので、こういったところで表示に不都合が出てくるみたいですねー。

遊びやすいサイズ感と上質なコントローラー!

ここまではONEXPLAYER mini Pro Ryzen版がと言うよりRyzen7 6800UとRSRが凄いって話だったから本体も見ていこう!

▼筐体は7インチディスプレイを搭載する「mini」シリーズ。といっても結構巨大だけど。↓

ポータブルゲーミングPCが登場した頃は8型以上だっから、それらと比べるとずいぶんとコンパクトになりました。これならカバンに入れて持っていっても良いかなって思えるギリサイズ!

そうそう、本機はゲーミングっぽいライディング機能も搭載したんですよね。設定で色とかも変えられるし派手に光るからゲーミングガジェット感も倍増。

▼グリップ側面がピカピカ光る。電車とかで使ってたら注目されそう。↓

▼ポートはこんな感じ。USB-Cポートは上でも下でも充電できるから便利!↓

ちなみに本機はソフトウェアキーボードを備えているけど、ぶっちゃけ使いやすくはないですねー。

▼ってことで、こんな製品を持っていると便利。物理的にキー入力もできるしタッチパッドもついてるし俺も使ってる!↓

繊細な操作もできるコントローラー!

▼コントローラーは率直に使いやすい。グリップも握りやすくボタンも押しやすいし、小柄ながらスティックも上質。↓

ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版はデッドゾーン0でドリフトしにくいってアピってたけど、確かにAPEXでデッドゾーン0を設定してもドリフトせず。PS5のスティックはドリフトしまくりだったから品質はこっちの方が良いかも。

流石に俺が普段使ってるガチコントローラーのRazer Wolverine V2 Chromaレベルとまではいかないけど、このサイズでは驚くほど繊細な操作ができるし普通にAPEX遊べる。チャンピョン余裕でしたありがとうございました。

コントローラーはココを改善して欲しい!

PCゲームをコントローラーでプレイすることも多い俺からすると、いくつか不満点も。メーカーさんも1ユーザーの意見として受け取ってくれたら嬉しい!

1つ目の不満はコントローラーが埋め込みなこと。

俺はコントローラーは消耗品と考えているんで、スティックがガバガバになると買い替える。でも本機はそれができない。

そうなるとコントローラーが劣化したときは本体ごとメーカーに修理に出す必要が出てくるんですよね。ここが長期的利用でネックになりそうよね。

2つ目の不満はボタン数が少ないこと。

とりわけPCゲームは家庭用ゲーム機と違い多くのキー入力に対応していることから、コントローラーだとボタンが不足しがちになるんで、是非ともカスタマイズ可能なボタンを追加してほしい!

▼ちなみに俺が使ってるRazer Wolverine V2 Chromaは6つもカスタムボタンがついてて複雑な同時入力ができるのが強み。↓

追加ボタンがあれば、例えばAPEXだと左右のスティックから親指を離さずに、ジャンプしたりバッテリー巻いたり漁ったりできる。こういった複雑な動作をコントローラーで実現するにはONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のボタン数だと全然足りないって感じなんです。

この2点はゲーマー目線で改善してほしいと感じたところ!メーカーさん是非検討してみて!

メインPCとして使える。ドッグは絶対欲しいアイテム!

ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版が搭載するCPUはそのへんのノートパソコンより圧倒的に性能が高いからゲーム機として利用するだけでは勿体ないレベル。

この性能を見せつけられると、結構高いけれどメインPCとしても使えるなら悪い選択では無い気がしちゃたりします。

で、そういった使い方も想定しているようで、純正アクセサリーとしてONEXDOCKING(9,790円)もちゃっかりリリース。

▼スタンド型で背面にはポートを備えており、カチャッと置くだけで外部映像出力からキーマウまで一発接続OKなドッグタイプ!↓

大画面に接続した状態での普段使いはもちろん、録画したゲームを動画編集するとかヘビーな使い方も大きな外部ディスプレイに出力して使えるのは嬉しい!

もちろん、この状態でゲームを大画面でプレイしてもOK。APEXでキーマウ使いたくなったらデスクトップスタイルで遊べちゃう。素晴らしい。

あと、本機は60FPS以上出るゲームも多いから、ディスプレイを購入するなら高リフレッシュレートなやつが良いですよ!例えば以下は低価格だけど165Hzまで対応していてGood。気になる方は見てみて!

165Hz対応の24型ゲーミングモニター「Jlink E24FP1K」レビュー

排熱性能は高い。ファンの音にビビるな!

ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版はパワフルなプロセッサーを強力に冷却するために大型の空冷ファンを内蔵していて、ゲームを長時間プレイしていてもパフォーマンス低下も感じなかったしスゲー冷えるな!って感じ。

その強力な冷却性能は素晴らしいけど、その代償として空冷ファンの音が結構デカい。30cm離れたところでノイズメーターで確認したら55dBでした。

俺のメインデスクトップPCの爆音ファンに比べたら可愛いもんだし、ゲーミングPCなんて空冷ファンの音は煩いもんだから俺はそれほど気にならなかったけど、初めてこの類の製品を購入する人はビックリするかも。心して購入するように!

バッテリー残量には気をつけろ!

ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版は12,450mAhのバッテリーを搭載。スマホだと超大容量な部類になるけど、燃費の悪いゲームを屋外でガッツリとプレイするなら全然足りないっす。

▼公式でも高負荷なゲームは2.5時間とのこと。↓

俺もバッテリー駆動でゲームしてみたけど、2.5~3時間ってところ。特にゲームに熱中しているとバッテリーを想像以上に消費していて焦った。

俺は屋外だとデイリークエストのチェックとかが多いから不満には感じてないけど、屋外でガッツリ遊ぶって人はPD充電器とか持っといた方が良いかもね。

ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版まとめ!

ポータブルゲーミングPCが欲しいって人に対してONEXPLAYER mini Pro Ryzen版はオススメできるレベルの製品に仕上がってた!

これまでは少なからずパフォーマンス的に妥協する必要があった部分も、大幅な性能向上とRSRでゲーム体験はワンランクもツーランクもアップしていてビックリ。

AAA級タイトルも存分に楽しめるレベルに進化したONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のレビューを見て、「ようやくポータブルゲーミングPCもスタートラインに立ったな」と感じた方も多いんじゃなかろうか。

今まで家庭用ゲーム機からPCゲームへの移行はデスクトップほぼ一択だったけど、家庭用ゲーム機と同じような感覚で使えるコントローラー付きのポータブルゲーミングPCは新たな選択肢として定着しそうな気がプンプンします。

というわけでONEXPLAYER mini Pro Ryzen版のレビューでした!記事公開時点で10%オフになっていたので安いときにゲットしてPCゲームにどっぷりハマってくれ!

■ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版■
初出時価格→162,800円
過去最安値→146,520円
▼Ryzen 7 6800U搭載モデル!↓

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