「ROG Strix」「ROG Flow」の2023年モデル登場!発表会に行ってきたので実機レポ!
台湾メーカーASUSの新型ゲーミングノートシリーズ「ROG Strix」「ROG Flow」の新型モデルが発表されましたよ!特に最上位モデルとなるはRTX 4090 Laptopを搭載!発表会に行ってきたので実機レポをお届けします!
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ASUSのゲーミングシリーズの新型モデル
「ROG Strix」と「ROG Flow」はどちらもe-Sportsシーンを想定したコンセプトで、とにかくゲーミング体験に特化したハイエンドシリーズとなっています。発表された製品は以下の通り!
ROG Strix Scar 16/18(2023)
ROG Strix Scar 16/18は16インチと18インチの画面サイズのバリエーションがある、Strix Scarシリーズ最新モデル。ハイエンドなラップトップ向けGPUを搭載しており240Hz表示に対応する凄まじいスペックです。
▼実機は「ザ・ゲーミング」って感じでとにかく七色にハデに光っていました!ロゴマークも光っててものすげぇ目立つ。まぶしい。だがそれがいい。↓
重さは16インチ版が2.5kg、18インチ版が3.1kg。ただ実際に持ち上げてみた感じはそれほど重さを感じない印象でした。厚みはあるからそのぶん先入観で重いって思いこんでたんかもしれんです。
▼キーボード部分も光りますし本体下部も発光しすげー目立ちます。この発光は設定からカスタマイズすることもできるんで、外出先とかで目立たせたくない場合にも対応できる柔軟性も兼ね備えてて良かった。設定いじるのだけでも楽しいわこれ。↓
▼キーボードの上部は若干透き通っているスケルトンな見た目になっているのも特徴!これこそまさにゲーミングって感じですな。開いて使うたびにテンション上がるよこれ。↓
CPUはIntel Core i9-13980HXを採用。GPUはGeForce RTX 4090 LaptopまたはGeForce RTX 4080 Laptopの2つのバリエーションとなっています!
どちらもノートPC向けのハイエンドなゲーミングGPUとなっています。メモリは先代DDR4よりも50%高速化したDDR5で、容量は標準32GB、最大64GBまで増設可能!
▼RTX 4090 Laptopの実力はどれほどなんだろうか?と思って有名なバトロワゲーのAPEXで試し撃ちで触ってみたんだけど、むっちゃサックサク動いた。FPSは230あたりで安定して出てました。なめらか過ぎて笑う。↓
▼しかもこれ高画質設定で230FPSですよ?これが到底ノートPCとは思えんレベルのパフォーマンスですね。画質を下げればその分FPSや安定性も上がるでしょうしマジで期待しかないわ(`・ω・´)他ゲームも試してみたかった。↓
ディスプレイは16インチ/18インチサイズでノングレアタイプ。解像度はどちらも2,560×1,600で最大リフレッシュレートは240HzというハイレベルスペックのROG Nebula Displayを搭載しています。
またNebula Displayは通常とHDR版の2種類があって、HDR版はMini LEDで最大輝度も1,100ニト、コントラスト比は100000:1にパワーアップしています。またNebula HDRエンジンに対応しておりハロー現象の低減もできるんだそう!
▼サイズでディスプレイタイプが異なるので注意。16インチがNebula HDRで、18インチは通常のNebula Displayを搭載しています。小さい方がディスプレイスペック高い。↓
▼で、実際見ても非常に視認性はすげー良かった。実際APEXちょぼっと触ってみたときも、18インチサイズの大きさであれば十分没入して遊べるって感じました。↓
▼あと他のモデルでも言えるんだけど、すんげーベゼルがスリムで薄い。やはりハイエンドモデルはこうでなくっちゃな!↓
筆者の場合、16インチだと大きさはもうちょいほしかった…って感じることがあったんで、個人的にはFPSとかレースゲーとかそういう没入度を求めるなら18インチ一択に思えますね。
とはいえHDRタイプの16インチも捨てきれないから困ったもんだ。最大輝度が1,100ニトとメチャ高いぶん野外で直射日光が差しても見えそうだし、いろんな場所でゲームしたいのなら16インチが良いってことなんかもしれんです。
あと解像度も高いから文字のジャギ感もなくて画像の縮小プレビューも細かく見やすかった。ゲームだけでなく普段使いやクリエイティブな作業での実用性も両立できているなという印象でした。マジ素晴らしかったです。
スタッフさんいわく「ノーパソでゲームする人はほとんど外部モニターを使うけど、それが無くても十分に遊べる」とのことですが、これはマジで筆者も同意見。ウルトラワイドとか特殊なのでもなければ、内部モニターで十分すぎるっすね。
▼スピーカーはクアッド式。ツイーターとウーファーが2基ずつ搭載されており、さらにハイレゾにも対応するなどここも妥協なきハイエンドっぷり!↓
他モデルと比較して2.8倍の音量、3倍の低音、最大3倍のダイナミックレンジとのことで、音質も臨場感もかなり期待できそうですね。実機触ったときに音の良さ試してみたかったけど環境が環境だったので細かい音質の良さは推し量れなかった。無念。
とはいえAPEXの射撃練習場で試した限り、ヘムロックやP2020等をぶっ放した時の「ッターン」って感じの音が、ノートPCの割には思った以上に良く響く…って印象を受けました。
軽く触っただけだから詳しくはわからないんだけど、少なくとも音質のチープ感はまったく感じなかったですね。これは本格的に試してみたいって思った。
▼バッテリー容量は90Wh、電源アダプターの他にType-C充電にも対応。バッテリー持ちは通常使用9.2時間とのことでした。電源アダプターの330W充電は30分で50%の充電ペースとのこと!またType-C端子から最大100Wの急速充電にも対応しています。↓
▼冷却システムですが、このモデルはTri Fan構造を採用しており、本体内部には3つの冷却ファンを突っ込んでいるのも特徴!↓
さらにThermal Grizzlyっていう液体金属グリスを使用しており、通常グリスよりもずっと熱伝導率や冷却効率が高いほか、7 HEAT PIPE構造も採用し、チップ周辺の熱を効率的に放出できるのがウリとなっています。
▼ポート類は左側にLAN端子、HDMI、Type-C×2、イヤホンジャック、電源アダプター。右側にはUSB-A端子が2つ搭載されていました。個人的には十分すぎる。特にマルチディスプレイしたいときに対応しやすいHDMIがあるのは高評価です。↓
ROG Strix Scar 16/18の価格は以下の通り。
- 16インチ/i9-13980HX/RTX4080/1TB:499,800円
- 16インチ/i9-13980HX/RTX4090/1TB:579,800円
- 18インチ/i9-13980HX/RTX4080/1TB:519,800円
- 18インチ/i9-13980HX/RTX4090/2TB:599,800円
うおぉ!ノートPCとしてはメチャクチャ高ぇ!
筆者はRTX3070のデスクトップPCを持ってるんですが、購入当時のキーボード、マウス、モニターとか周辺機器全部そろえたときの価格に並ぶぐらい高い。一括で買ったら破産しちゃいそうだわ。
…でも逆に言えば、めっちゃ良いモニターやキーボードとか付いたゲーミングPCが持ち運びできてこの価格って思えば安い気がしてくる。不思議。
あと拡張性もあるし作業向けでも使っていけそうだし、数年安定して使えてゲーム機としても活用できるノーパソが欲しい方なら、このモデルは良い投資先になると思えます。ノートPCなりの省スペースで置き場所に困りにくいのも魅力だしね。
ROG Strix Scar 17(2023)
こちらのScar 17、名前通り17.3インチサイズのディスプレイと、CPUがAMDのRyzen 9-7945HXになっているなど一部スペックが異なっています。
▼外観デザインはほとんど上の16/18モデルと同じなんですがディスプレイの下部の形状が若干異なってます。実機も展示されていましたが、触れられないスペースにしか無かったんでこれしか撮れんかった。無念。↓
CPUは上述したようにAMD Ryzen 9-7945HXになっています。GPUは上の16/18と同じく、ノートPC向けのハイエンドなGeForce RTX 4090 Laptopを搭載!
ディスプレイは解像度が2,560×1,440で16:9比率になっています。16/18とくらべて若干ワイド感ある形状になっていますね。ちなみにリフレッシュレートは240Hzです!
スピーカーはステレオスピーカー式となっている点も異なっており、音質の差についても気になるところ。
▼冷却システムは液体金属グリスを使用していますが、16/18モデルと異なりTri Fanではなくベイパーチャンバータイプになっています。↓
▼あと端子はラインナップこそ変わらないんだけど、USB-Aとイヤホンジャックは左側に、他の端子は後部に配置されています。個人的にはこの後部配置は干渉しにくく結構使いやすそうなイメージがありますね(`・ω・´)。↓
ROG Strix Scar 17は2023年5月以降に販売予定。メモリは32GB、容量1TBモデルのみで、価格は549,800円となっています。
ガチな性能のパソコンがほしいけどデスクトップとかモニターを置くスペースがない…という悩みにも応えてくれそうです。
ROG Strix G17(2023)
ROG Strix G17は発表会の展示スペースに並んでいなかったんで、残念ながら実物を触れることはできませんでした。
▼外観デザインは他モデル同様に7色のLEDに光るキーボードが印象的ですが、背面にはLEDがなく、またブラックにライムグリーンのアクセントがあるのが個性的ですね。↓
CPUはAMD Ryzen 9 7945HXまたはAMD Ryzen 9 7845HXを搭載!GPUはGeForce RTX 4060 Laptop、またはRTX 40 Laptopの2パターンで分かれています。
▼ディスプレイは17.3インチですがラインナップで大きくスペックは変わります。上位グレードはリフレッシュレートは240Hzで解像度は2,560×1,440Hz。ベースグレードは144Hzで解像度は1,920×1,080となっています。↓
なお144HzモデルはCPUがAMD Ryzen 9 7845HX、240HzはAMD Ryzen 9 7945HXを搭載しています。
▼スピーカーはデュアルスピーカー。マイクは指向性タイプのアレイマイクを採用しています。↓
▼ポート類は背部にType-C×2、HDMI、LAN端子。左側面にUSB-A×2、イヤホンジャックが配置されています。この部分はScar 17と同じですね。↓
▼冷却面もバッチリで、液体金属Thermal Grizzlyのグリスを採用!価格を抑えつつもここは上位モデルと同じ部分なのがGood。↓
ROG Strix G17の価格は以下の通り!上のモデルよりも性能は控えめながらゲーミングらしいスペックと資質を秘めています。価格も10万ほど安く、ある程度コストを抑えつつもゲームを楽しみたい!という方に良いかもしれんですね。
とはいえノートPCだからデスクトップと違って基本的にパーツをアップグレードできないって欠点があるので、もし数年重いゲームを快適に遊びたい!って思ったら上にあるROG Strix ScarのRTX4090モデルがオススメかもしれんです。
発売予定日は2023年4月中旬、価格は以下の通りです。144Hzの廉価グレードのほうは執筆時点で販売ページがまだ出てませんでした。
- 144Hz/AMD Ryzen 9 7845HX/RTX4060/512GB:非公表
- 144Hz/AMD Ryzen 9 7845HX/RTX4070/512GB:非公表
- 240Hz/AMD Ryzen 9 7945HX/RTX4060/1TB:289,800円
- 240Hz/AMD Ryzen 9 7945HX/RTX4070/1TB:339,800円
ROG Flow Z13とX13も展示されてたよ!
今年1月に発表されてた「ROG Flow Z13」と「ROG Flow X13」も展示されていましたんで実際の製品写真を載せておきます。
ROG Flow Z13(2023)
▼これはゲーミングタブレットPCの「ROG Flow Z13」。他のモデルにくらべて、一回り小ぶりなサイズでした。それでも13.4型なんでAndroidのタブレットよりはでかいんだけど。↓
▼キーボードはマグネットでくっつくタイプで、背面のデカいキックスタンドで自立させる仕組み。このスタンド、結構しっかり出来てました。やはり高いだけあって設計はしっかりしてる。↓
▼背面デザイン。官能的にかっこいい。特にROG Phoneみたく光る部分があるのがクッソテンション上がるわ!あと上部にもREPUBLIC GAMERSって座右の銘的なワードが印字されています。↓
GPUはRTX 2050 Laptop、RTX 4050 Laptop、RTX 4060 Laptopの3種でバリエーション豊か。全てのモデルでCPUはintel Core i9-13900Hを搭載します。
このモデルの真髄は外付けのGPUボックス「ROG XG MOBILE」が使えること。これをぶっ込めば、Strix Scarと同じRTX 4090 Laptopのウルトラパワーを得られるのが魅力!
▼これがROG XG MOBILEの2023年モデル。これをぶっ込んだROG Flow Z13は4090 Laptop相当のハイパワーで動くっちゅう仕組みっす。↓
▼外付けGPU、ではあるものの実際は専用品に近く、バカでかいケーブルでROG Flow Z13とくっつける仕組みです。このケーブル、実機を見たら予想以上にデカくてたまげたよ。これ持ち運びキツそうだし、家に据え置き安定になりそうだ。↓
▼接続した状態だとAPEXも165Hzでヌルヌル動いて遊べた。この小ささで快適に遊べるってすげー!ただ、外付けGPUなしの単体ではどこまで快適に動くかはわからんかったから、そっちでも試してみたかったっすね。↓
操作フィーリングとしては性能が申し分ないけど、13.4インチの画面サイズはやはり如何ともし難い。つまり小さい。
普段27インチモニターでゲームを遊んでいる筆者からすると、APEXみたいな細かい部分の表示も重要になりうるFPSゲームよりかは、エルデンリングとかそういったアクションゲームに向いている気がするっていう所感でした。
とはいえ外部モニターとGPUを繋いでプレイすれば画面サイズの欠点も解消できるし、単体よりかはモニターやマウス、キーボードなどアクセサリーが揃っている人向けってモデルに思えます。
発売日は3月17日予定。価格は以下の通りです。
- RTX 2050 Laptop:289,800円
- RTX 4050 Laptop:329,800円
- RTX 4060 Laptop:339,800円
で、外付けGPU「ROG XG MOBILE」の価格は以下の通り。
- RTX 4090 Laptop:399,800円
小さいながらも特殊な仕組みゆえか、価格がメチャクチャ高い。正直このモデルは一番安いRTX 2050モデルと外付けGPUのセットで689,600円支払うのが良い判断かもしれんです。外でも3Dゲームしたい!ってなら上位グレードがアリよりのアリ。
ROG Flow X13(2023)
▼こちらはFlow X13。360°回転式のディスプレイを搭載しているのがウリな小さめゲーミングノートPC。回転させれば自立するタブレットみたいに画面だけの表示が可能!↓
ディスプレイは13.4インチサイズで実際見ると小ぶりな印象。下部ベゼルの厚さもなかなか気にはなりましたね。
▼13.4インチサイズで扱いやすい小ささなんですが、個人的にデカいエンターキーを搭載してくれたのはすげー有難い。十字キーの左右キーも上下幅を削っているおかげで他キーとスペースがあるのもGoodです。あと電源キーが右側面にあったのは驚いた。↓
▼残念ながら実際に触れることができなかったんですが、背面デザインがおとなしいからゲームだけじゃなく職場に持っていくのにも良さそうなんすよね。実際見たら質感もイイカンジでロゴの主張も控えめだった。↓
CPUはAMD Ryzen 9 7940HSを搭載。またこのモデルは4つのバリエーションがあってCPUは共通ですがその他の部分が結構異なります。ROG Flow X13の発売日は2023年5月以降予定。価格は以下の通り。
- AMD Ryzen 9 7940HS/メモリ16GB/容量512GB/120Hz/1,920×1,200/オンボードGPU(Radeonグラフィックス):199,800円
- AMD Ryzen 9 7940HS/メモリ16GB/容量1TB/165Hz/2,560×1,600/RTX 4050 Laptop/Nebula Display搭載:309,800円
- AMD Ryzen 9 7940HS/メモリ16GB/容量1TB/165Hz/2,560×1,600/RTX 4060 Laptop/Nebula Display搭載:319,800円
- AMD Ryzen 9 7940HS/メモリ32GB/容量1TB/165Hz/2,560×1,600/RTX 4070 Laptop/Nebula Display搭載:349,800円
最廉価グレードは見ての通りかなりオミットされててGPUもオンボードなのでほかモデルと比較するとゲーム性能が結構低くなってます。11万の差があるとはいえ、それなら廉価以上のグレードが望ましいです。
実際に触っていないしゲームも試せてないからなんとも言えないんだけど、仕事・ゲームを両立できる1台としてはアリかもしれん。
あと外付けキーボードとマウスがあれば省スペースで自立させて使えるしマルチディスプレイ環境でも結構使いやすそう!色々試せそうで気になっていただけに、マジで実際に触ってみたかったっす。