Trigkey Green G3のレビュー!使って分かったメリット・デメリットと評価まとめ!
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Trigkey Green G3の試用機会を頂いたので実機を使って分かったメリット・デメリットをレビューでお届けします!
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Trigkey Green G3の特徴は?
Jasper Lake世代であるCeleron N5100(2021年リリースと比較的新しいのがウリ!)を搭載しており、取り回しの良い小型・軽量なボディがTrigkey Green G3の大きな特徴。
それでは開封して触っていきましょう!
▼付属品はこんな感じでした!↓
- ACアダプター(日本/36W)
- HDMIケーブル(長さ違いで2本入)
- 壁掛け式ブラケット
- 固定ネジ
Trigkey Green G3のスペック
Trigkey Green G3を使って気に入った・気になった点まとめ!
Trigkey Green G3を使って気に入った・気になった点をまとめてみたので購入前の参考にしてみて下さい!
シンプルなデザイン
▼前面はこんな感じ。イヤホンジャック、USB端子、電源ボタンとよくある組み合わせの配置です。電源ボタンが赤く色付けされている+ゴム製なのか手触りが他の部分と違うところは、手探りでも電源がつけられるという観点でより良いのではないかと感じました。↓
▼背面はこんな感じ。USB端子、LAN端子、HDMI端子、DC端子と端子の種類は少なめ。とはいえ、HDMIの搭載数が2基と多めなのは注目すべき点と言えるでしょうね。↓
▼左側面にはスリットが設けられています。↓
▼右側面には右側面と同じようにスリットが設けられています。↓
▼上部には緑色の字で「TRIGKEY」のロゴが書かれています。遠目から分かりにくいのと写真では写りにくいのですが、プラスチック製型ムラと思われる部分もあったりするので、あまり高級感はないかなぁ…↓
▼下部には四隅に滑り止めのゴムが配置されています。ゴムの内側にはネジがあり、この部分を緩めると内部へとアクセス可能です。しかし、中央部にあるロゴはなんだか荘厳な感じがしますなぁ…↓
▼Trigkey Green G3の本体重量は267gとガルマックスで過去にレビューしたミニPCの中でもトップクラスの軽さ。実際に手に持ってみてもメチャクチャ軽いなぁと感じました!↓
Trigkey Green G3のデザインは良くも悪くもベーシックなミニPCという印象で、斬新さや奇抜さはありませんし、高級感なんかもあまり感じません。しかし、元の価格を考えると「しょうがないよね」って感想が思い浮かびます。
むしろ、低価格帯ではデザインよりもできる限り性能や機能面を重視する方が多いでしょうし、この方向性は個人的には間違ってないと思います!
Trigkey Green G3の性能・パフォーマンスをチェック
ここからはTrigkey Green G3の性能をチェックしていきます!
ベンチマークで性能をチェック!
▼Geekbench 5での実機スコアはこんな感じ。シングルコアが614、マルチコアが1991でした!↓
▼Geekbench 5(OpenCL)のスコアは以下の通り!↓
▼PCMarkでのスコアは以下の通り!↓
▼3DMarkでのスコアは以下の通り!↓
▼CINEBENCH R23でのスコアは以下の通り!シングルコアは591、マルチコアは2143でした!↓
以上のように、Trigkey Green G3に搭載されているCeleron N5100は同じ世代とはいえ、NVISEN FU01が搭載していたCore i7-1165G7よりも性能面では格段に劣っているので、絶対的な処理性能が低い点は注意が必要でしょう。
ただし、以前のCeleron(N4100やJ4005など)と比べると、格段に性能はアップしていますので、エントリークラスのミニPCからの買い替えだとかなり快適に感じるかもしれませんね。
▼CrystalDiskInfoにて内蔵SSDをチェック。標準搭載されているSSDはSATA接続のようですが、本ソフトウェアではメーカー名までは出てこなかったですね。↓
▼CrystalDiskMarkにて内蔵SSDのスペックをチェック。読み込みが527.24MB/s、書き込みが482.94MB/s(どちらもシーケンシャル)とSATA接続のSSDでは十分な速度です。↓
ゲームの動作をチェック!
Trigkey Green G3でのゲームの動作をチェックしていきます。フレームレートのチェックはMSI Afterburnerを使用しています。
Celeron N5100でRainbowsix Siege(シージ)を動かすのは流石に無理があると思われるので今回はパスし、古めの3DレースゲームであるGRID:AUTOSPORTでテストを行います。
▼最初はベンチマークをチェック。最高画質では10FPS台でガクガクの紙芝居状態。快適とかいう以前の問題でした。↓
▼最低画質では平均で60FPS台で、テスト中の動作もそれなりでした。とりあえず遊べなくはないって感じでしたね。↓
2Dですがタイミングや動作の滑らかさが重要なのがリズムゲーム。その中でもとっつきやすいゲームデザインが魅力的なMuse Dashの動作をチェックしてみました。
▼実際に曲をプレイしている時でも120〜130FPS台で推移しており、動作に全く不都合は感じませんでした。やはり新しめのCeleronなら2Dであればリズムゲームなども快適に遊べそうです!↓
以上の結果より、Celeron N5100は少し古めの3Dゲームでも画質を上げると厳しいですが、最低画質ならなんとか動くかも?レベルのようでした。
ただ、2Dのリズムゲームなどは快適に動いていたので、ちょっとした軽いゲームくらいなら遊べそうですね!
高負荷時でもかなり静か
Trigkey Green G3は消費電力や発熱が比較的抑えられているCeleron N5100を搭載しているので、高負荷時でもかなり静か。本体に冷却ファンは搭載されているんですが、そのことをあまり感じさせないくらいの音に留まっている印象でした。
ただ、流石に高負荷時は背面の通気口の温度が50度を超えたりしているので、いくら静かとはいえ、負荷をかけまくる使い方は製品寿命的にもやめておいた方が良さそうかなぁ。
メモリ、ストレージの換装は他のミニPCと比べると少し面倒
Trigkey Green G3は他のミニPCと同じようにメモリ、ストレージの交換や増設が可能になっているので、実際に分解してチェックしてみました。
▼赤線で囲ったように底面のネジ4箇所を外してから、底フタの縁をこじ開けて内部のツメを外さないと開かないのは注意が必要。力加減を間違えると壊してしまうんじゃないかとヒヤヒヤしました。↓
▼第二のヒヤリハットポイントはコレ。2.5インチストレージ用にSATA用のケーブルが接続されており、マウンターと共に底フタにくっついています。ケーブルは細いフレキタイプのため、フタを勢いよく開けるとケーブルをぶち切ってしまう可能性はかなり高いでしょう。↓
▼メモリやM.2のSSDを交換する際にもSATA用のケーブルは邪魔になるため、赤丸のコネクターから抜いておくのが良いかも。ただし、再度差し込む際は場所が狭いため、少し苦戦をするかもしれないリスクも生まれちゃうのが難点ですけども…↓
▼2.5インチストレージは矢印部分に差し込むだけで接続が可能ですが、取り外しはできないようになっています。↓
▼取り外し、またはしっかりと接続して固定するのを確認したい際は赤丸で囲ったマウンターのフタを固定している2箇所のネジを取ってフタを外してから作業しましょう。↓
▼メモリ、SSDともにAZWというブランドの模様。ネットで検索にかけてもメーカーページなどは出てこなかったので、製品自体の詳細はあまり分かりませんでした。↓
外部ソフトで調べると、制御コントローラーはSMI2259XTというDRAMレスのSATA用のものを使用していることは判明しましたので、廉価なSSDかもしれないという推測をしています。
Trigkey Green G3はこんなミニPCでした!
- Celeron N5100搭載でエントリー帯のミニPCでは性能が良い
- 小型、軽量で取り回しのいい筐体
- メモリ、ストレージの交換はちょっと面倒
Trigkey Green G3は2021年リリースのCeleron N5100を搭載することで、エントリークラスのミニPCの中ではかなり性能面で優位に立っているのが印象的でした。
3Dを多用したゲームこそ苦手なものの、軽めのゲームであれば普通に動くのもありますし、コンパクトなボディに秘めたるポテンシャルは侮れません。特に数年前のCeleron搭載ミニPCから買い替えた場合は動作の違いが分かるかも。
価格も通常の流通価格で2万円台前半とあまり高価ではないのも嬉しいポイント。こういうエントリー帯のミニPCは高くてゴツい物よりも安くて取り回しが良い方が好まれるので、こういったコンセプトの製品は筆者としても大歓迎です。
吊るしで使うのなら問題はありませんが、パーツをカスタムして使う派の方は、Trigkey Green G3のメモリ、ストレージの交換が最近のミニPCの中では少し面倒な点は注意しておきましょう。
まぁ、エントリークラスのCeleron搭載機でゴリゴリにカスタムする人はそう多くはないと思いますけどね…
以上の点より、Trigkey Green G3は筆者的に2022年のエントリー帯ミニPCではトップクラスにオススメできる製品だということで今回のレビューを締めたいと思います!